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暴風 ロイドside (後半)主人公side
しおりを挟む「......真の父母。」
扉を前にして懐かしさに浸る
そうしていると何か暖かいものが胸の中に広がるのを感じた
そんな中でも奴らに対する警戒は緩めない
しかし
ゴォォォォォ!!!!!
「くっ!」
「もう!今度は何!」
「一体....貴方は何処まで私達の邪魔をするんですか!」
突然、身体ごと持って行かれるような強烈な風が吹く
邪神の部下達は防御壁を展開していたが
風の勢いが強すぎて.....後ろに下がって行っている
そんな私も防御壁を展開しようとするが
スイが風に持っていかれそうになるのを防ぐのに精一杯でそんな暇がない
そして一際強く吹いた風に
「スイ!!」
思わず手を離してしまう
スイは風に飛ばされ扉の向こうへと消えていった
途端に先ほどまで吹いていた風が嘘のように止んだ
扉もいつの間にか閉まっている
この時
私の頭の中はスイのことで埋め尽くされていた
だから
「あぁ?あの子、何処行ったの!」
「さっきの風......今日のところは引きますよ。」
「い、いやだー!」
「最高神様.....これで終わりだとは思いませんよう。」
“あの子を邪神様の元に連れて行くんだ!”と駄々をこねる仲間を引きずって帰る邪神の部下をただ立ち尽くして見ていた
「スイ.......次会った時は必ず....もっと強く......。」
草原には一筋の涙を流しながら決意する一神と、この出来事を始終見ていた扉があった
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
コポコポッ
コポコポコポッ
苦しい
息ができない
ボヮッ
水の中に沈んでいくよう
私、どうなったんだっけ?
......ロイ兄は大丈夫かな
勝手にかばって意識失って
“自分勝手”
“自己満足”
そんなことは分かってる
馬鹿みたい
ロイ兄はきっと悲しむんだろうな
自分のせいじゃないのに自分を責めるだろうな
.......だんだん体が縮んでいくような感覚がする
頭がボーっとして何も考えられない
記憶が消えていく
両親との思い出も、ロイ兄との短い間の記憶もすべて
....いやだ
消えないで
ロイ兄との繋がりが
『私のことを決して忘れてはいけないよ。』
無くなってしまうから
「ろ.....い......に.......い......」
ロイ兄、ごめん
声にならない言葉が消えていく
......私は、誰だっけ
そして私の意識は、記憶は、闇の中へと消えていった。
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