(仮)異世界で私に家族ができました

白兎

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赤ん坊 ???side

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いつものように森に入ると、そこには赤ん坊がいた

「....またか。」

そう珍しいことじゃない
育てきれなくなったり、面倒になったりなど理由は様々だが赤ん坊を森に捨てていく人間は少なくない
そして捨てられた多くの赤ん坊は肉食獣なんかに食われた無惨な状態で発見される

「まぁ、俺は生きてる奴は見たことないけどな。」

親を選んで産まれてくることなんてできないのにな
....赤ん坊が可哀想だ

そんなことを思いながら赤ん坊に近づいていく

どうして赤ん坊だと分かったかって?

布で包まれていたからだ
赤ん坊を捨てる親は大体、人目を避けて捨てる必要があるから赤ん坊を布で包む

なぜ?

そんなの外見がよろしくないからだ
堂々と子供を捨てる奴を見て、人がどう思うかなんて想像するのは簡単だ
でも、赤ん坊を捨てるのはごく一部
大概はいらないと判断したら、ある程度育てて奴隷として売る

運のいい奴は孤児院で育てられる


だから、今回も当然死んでいると思っていた
泣き声すら聞こえなかったのだから


でも


「あぅ?あぅーあー。」

そいつは生きていた
布を覗き込むと雪のように白い髪と肌が最初に目に映った。

「.....こんな赤ん坊がいていいのか?」

思わず口からそんな言葉が出た

それ程までに美しかった

まぁ、レイシーには負けてるが。
あっ、レイシーっていうのは俺の嫁だ

可憐で美しく優しい俺の自慢の嫁だ
レイシーは可愛かったからライバルも多かったし
アプローチをするときは緊張でどうにかなってしまいそうだった

付き合って結婚するってなったとき、どれ程嬉しかったことか
何年たってもレイシーの美しさは衰えていないむしろ美しさに磨きがかかって一苦労だ


.......まぁ、そんなことは置いといて


とにかくこんな赤ん坊を捨てるなんてと思うほど美しかった
説明の仕方が下手?



.....うるせぇぇぇ!!
余計なお世話だ!



説明が下手だろうがなんだろうが、とにかく赤ん坊の容姿が整いすぎてて、やばかったってことだ
とりあえず此処に置いて行くわけにもいかないし....レイシーと相談だな

赤ん坊を持ち上げて左腕で抱える

「これから俺が住んでいる家に向かう。此処にいたら肉食獣なんかに食べられるからな。」

こんなこと言っても言葉の意味なんて分からないだろうが
まぁ、何か赤ん坊にするときは意味が分からなくても説明することが大切って聞いたことがあるしな

言っておいて悪いことはないだろう

「あぅーあぅー。」

意味が分からないはずなのに俺の顔を見ながら何か言っている
まるで返事をしているみたいだ

「じゃあ、魔獣なんかが来る前に家に向かうか。」


周りに警戒しながら家に向かう
今のところ魔物なんかの気配はしない

しかし、赤ん坊なんて連れて帰ったらレイシーになんか言われるかな?
.......何とかなるか

俺が愛してるのは今もこれからもレイシーだけだ

「スースー。」

聞こえてきた規則正しい寝息に赤ん坊を見る
ぐっすり眠っているようだった

まぁ、捨てられて環境が変わって疲れたんだろうな
赤ん坊の状態から見て、捨てられたのは今日だろうし

コイツと会えたのは運がよかった
.....俺達には子供がいないから
もしかしたら俺達の子供になってくれるかもしれない

「まぁ、無理やり俺達の子供にしようとは思わないけどな。」

まずはレイシーに話さないと
本格的な話はそれからだ

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