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002 黄薔薇姫…?
しおりを挟むーーージェシカ・ウィームス
明るい金の髪が豊かなとても愛くるしい女の子。その髪色から黄薔薇姫と呼ばれていますの。
年は18歳なので同い年ですが、背が低くてどうみても年下にしか見えない……可愛い系の美少女で羨ましい…。
侯爵家の1人娘なので我が家よりも家格は上なんだけどとても人懐っこい性格で、私の1番の仲良しさん。
そんな友人が来る時は大抵何かを企んでいることがあるのよね……
目の前でサリィが淹れてくれたお茶飲みながら
どこかワクワクしているジェシーを眺めていたらカップを置いた瞬間…
「ねぇ、レニ?私達って親友よね?」
可愛い笑顔で聞いてきたわ………。
これはまた何か提案がある時の常套句ですね………。
「えぇ、ジェシー。もちろん私達は親友ですわ。」
ぎこちない笑顔を浮かべながらも冷や汗は流れる……
「嬉しいわ!そんな貴方に提案があるのだけど…今度私と一緒に騎士団の合同公開演習に見学に行きましょう!!」
「えっ?騎士団の見学??」
「そぅ!第1騎士団と第2騎士団が合同演習をやるみたいなの。
是非一緒に行きましょう?
ねぇお願い!」
両手を合わせながら上目遣いでこちらを見てくる親友はとても可愛らしくうつる…!
そんな顔でお願いされたら断れないじゃないの…!!
ジェシーは何かと興味があるとこのように
提案と言いながらおねだりをしてくることが多々ある……
それは多岐に渡り
"○○公爵のお茶会に参加しましょう"と前日に言ってきたり
"○○のお店の店員がすごくカッコ良いんですって!是非見に行きましょう!!"
やら……数え切れないほど色々だ……。
それに比べたら見学というのは遠くから見るだけだし、苦手な社交とかはないからいつもより楽な方だなぁと考え、了承するとこにしました。
「分かったわ。一緒に行くわ。
お母様に許可を取っておくから、日程はいつなの?」
ちなみにこの時、間違えてもお父様に許可を求めてはいけない……。過保護な父と兄は私が男性がいるところに行くのを心配して絶対に許可をしてくれないので。
「明日よ!」
「えっ!?またいつもながら急な話ね……。
サリィ?明日の予定は大丈夫かしら?」
「はい。明日も特にご予定はありませんので大丈夫かと思います。」
「少し棘があるように聞こえるのだけど…。まぁ良かったわ。
サリィも行けるのよね?貴方の婚約者も参加されるの?」
「はい。そのように聞いております。」
少し顔を赤らめながら頷くサリィは本当に可愛いわ!
「でもジェシカ様、失礼ながら何故明日の合同演習なのですか?
第1騎士団だけの公開演習も頻繁に行なっていると聞いたことがありますが…?」
「あら、第1騎士団だけだと貴族の子息ばかりでいつもと変わらないじゃない。
それだとまだお会いしていない素敵な男性との出会いを逃してしまうかもしれないわ!
まだまだこれからたくさんの出会いを求めに色んな場所へ行きたいんですの!」
キラキラとした瞳をして語るジェシーは本当に可愛いわ。
本来なら侯爵家という身分があるのだから
自身で探さずとも、交際の申し込みは捨てるほどあるはずですが…
ジェシーはそれだと満足できないようで
度々このように未来の旦那様候補を自身で探しに行きますの。
たまに付き合わされますが……本当凄いパワーですわ……
「レニ?貴方もちゃんとおめかしをして
未来の旦那様候補を探しに行きますのよ!」
「分かりましたわ…あまり探せる自信がないですが…頑張りますわ。」
「もぅ!レニはいっつもそうやって消極的なんだから!
私達女性は黙ってても縁談はたくさん来るけど、人生に一度きりの結婚よ?
愛し愛されての相手がいいじゃない!」
「そうね……あまりピンとこないのだけど…
受け身ばかりだと同じ方々しか周りにいないものね……」
この世界の男性のカッコいい基準は
ぱっちり二重に細マッチョ、サラサラな柔らかな美しい髪をしていることが大切みたい…。
私も昔はそういった男性であらゆる妄想を滾らせたので大好物であるが……
どうしても対自分と恋愛が考えられないのよね~……
男同士のアレやコレやらはいくらでも妄想できるのだけれども……ウフフ
「レニ?また何か怪しい考え事?儚げに見えるけど私には通用しないわよ。」
あら、親友のジェシーにはバレていますわね。
腐女子の妄想は人様にバレないように気をつけないと…
ちなみにこの世界は男性が多いから割と男同士の恋愛は寛容なところがありますの。
腐女子友達を連れてきたら鼻血モノの案件がいっぱいあるので悔しいですわ。
「ごめんなさいね、ジェシー。気をつけるわ。
じゃあ明日は午後から見学に行くので準備しときますわ。」
「よろしくお願いね」
そう言ってお互い立ち上がって
私はジェシーを見送り、お母様のもとへ足を運びました。
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