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007 反省…?

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ーーーーー只今絶賛サリィからお説教中です。

はい、確かに先程のことはやり過ぎました。なので迷子とオルセイン様に対してのとこをずーっと馬車からお家に着くまで怒られています……。
最初会った時は泣いて無事を喜んでくれたのに……
目の前には温かな紅茶がどんどん冷めていくようです……
ジェシーったら美味しそうに飲んでるわ……


「エレーヌお嬢様……?私の話を聞いておりますか?」

にっこりと笑って言うサリィは本当に怖いので逆らってはいけません!!!


「ごめんなさい…。」


思わず泣きそうになりながら、上目遣いでサリィを見ると
うぐっ!っと胸を押さえながら蹲ってしまったようで……どうしたのかしら?何か病気持ちだったのかしら?


「レニ、多分考えていることは違うから大丈夫よ」


優雅に紅茶を飲んでいるジェシーはいつから私の考えていることが読めるようになったのかしら……?


「でもレニ、貴方は本当に少し無防備すぎるわよ。今回はたまたまあの、黒の副団長だから大丈夫だったようだけど……
これが他の人だったら襲われても仕方なかった状況よ?」

「ごめんなさい、ジェシー…。」

「無事だったから良いのよ。サリィもそろそろ抑えて、一緒にお茶しましょう?
今日はお休みの日だから一緒に座っても良いでしょう?」


1番家格が上のジェシーに言われたら従うしかないですね。見た目はどう見ても幼女……
失礼、1番年下に見えますが。サリィも遠慮がちに椅子に座りました。


「ところで…今回のことはどうするの?」

「どう…とは?」

「副団長様は償いをすると仰ったのでしょう?わざとでは無いにしても、伯爵令嬢に無礼を働いたのですから……訴えればあちらは相当の非を認めるはずだわ。」

「えぇっ?私はそんなつもりはないわ!!
だって話した通り、オルセイン様は私に指一本触れてないのよ!」

「確かにそうだけど……(良く我慢出来たわね)」

「えっ?最後何か言った?良く聞こえなかったわ」

「なんでもないわ!
じゃあ貴方はあんなことをされて許せるの??」


ジェシーが言うあんなこととは、多分オルセイン様のムスコさんが大きくなったのを私の前で見せてしまったことだと思う……(ズボン越しだけど)

この世界は女性が少ないから、女性が嫌がることなどは徹底的に排除すべき!という風潮があるの。同意なら良いんだけどね。
先程襲われても~と言っていたけれど、中には1度は女性とそういったことをしたい!罰せられても良いから!!と力ずくで事に及ぼそうとする方もいらっしゃるみたいなのよね………
なので同意を得ていない男性の象徴を見せつけるような行為は家格が上だろうが、万死に値する!!
………みたいなのよね~……たとえ完璧に私が悪くても………。
……そぅ、今回のことはどう考えても私が悪いです………。


「許すも何も…私の方が許してもらえるか……
どうしましょう……軽蔑されてしまったかしら……」


そう考えると何故かとても胸が痛いわ……
どうしたのかしら……私も何か持病でもあったかしら……


「お嬢様……まさか………!?」

「レニ………貴方、もしかして…あの、黒の副団長のこと…好きになったの?」

「えぇっ?!すっ、好き??えっ?!」

「まぁ~!!真っ赤になっているわ!
まさか貴方のこの様な姿を見れるなんて♪」

「かっ…からかわないでちょうだい!!」

「うふふ、からかってなんていないわ。
ちゃんと確認しとかないと、これから動けないでしょう?
それに私、最初は貴方は白の副団長の事を好意を持っているのかと思っていたのよ?
だって最後の試合で明らかに頬を染めていていたから。」

「私もです…お嬢様……。
せめて……せめて美しいと名高い公爵家の白の副団長様でしたら納得しますのに……」

「泣かないでサリィ。でも本当よね~。お世辞にも彼の方はカッコいいとは言えないのよね…。
本人も侯爵家嫡男だけど、結婚は諦めて後ほど養子をとって後継を、って考えていたみたいよ。」

「相変わらず詳しいわね…」

「同じ侯爵家ですもの。最初私は彼の方の婚約者候補にもなりそうだったのだけど、あの容姿だし…皇太子の婚約者候補としても名前が挙がったからいつの間にか無くなったけどね。」

「そうだったの……」

「ねぇ、レニ?
私が彼の方の婚約者だったら…どう思う?」

「えっ?突然どうしたの??
そんなこと言われても分からないわ…」

「想像で良いのよ。私出なくても、黒薔薇姫のアナスタジア様でも。
彼の方の隣に女性がいるのを想像してみて?」


黒薔薇姫のアナスタジア様って…あの大人っぽいというか、物凄く妖艶な黒髪美女よね……
その方がオルセイン様の手を取って、一緒に歩いているの………?
あの、オルセイン様の可愛い表情を1番近くで見れるの………?


「どうしましょう……。何故か……物凄く胸が痛いわ………」


思わず胸を押さえながら…呟いてしまう…。
想像したらちょっと泣きそうになってしまったわ……。2人はやれやれと言った表情を浮かべているのが気になるけど……。


「レニ、それが恋というものよ!」

にっこりいい笑顔で、良くできましたと言わんばかりの得意げな表情をしているジェシーを思わず見つめてしまうわ。

「こい? こいって愛を囁く方の恋よね?魚の鯉ではないのよね?」

「そうよ!………って言うか魚のコイって何かしら?そんな魚いるの?」

「それは気にしないで!
でもどうしましょう……私ったら恋をしてしまったの??」


まぁまぁ!どうしましょう!!
前世から二次元に恋はしててもリアルの方は初めてです!!
どうしましょう!!!

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