変態転生令嬢が強面不細工を狙う

狗沙萌稚

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013 肉食系…?

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ーーーーーーーあーんをさせて欲しい。


勇気を振り絞って言ったのですが、オルセイン様はまた固まってしまったようです。

タイミングを見ていたサリィがこちらに来て、私とオルセイン様分のお茶を、机の上に置いてくれました。

「お嬢様、私は打ち合わせ通りに少し席を外しますね。カリムがお昼休みに入るので、小一時間程で戻ります。くれぐれも、暴走し過ぎないようにお願いします!!」

カリムとはサリィの婚約者です。
第2騎士団所属なのでサリィも婚約者と逢って、お昼一緒にいたら?と提案しました。そうすれば、サリィもラブラブ、私とオルセイン様もラブラブできますからね♪
チクリと注意されましたが、私もこれから頑張りますわ!!



ーーーーーーーーバタンッ



ドアが閉まってサリィを見送ったら、オルセイン様が漸く再起動されたようです。


「はっ!あれ?侍女殿は?」

「サリィは婚約者の元へ向かいましたわ。カリムという青年が第2騎士団に所属していると思いますが……」

「あぁ、あの方がカリムの婚約者殿だったのか。美人な嫁を見つけたと、騎士団内部では噂が持ちきりだった覚えてます。」

「えぇ、物凄く羨まられたと仰っていましたわ。」


「「……………。」」


どうしましょう……。2人きりになったら…ちょっと恥ずかしいわ……。
オルセイン様はさっきおねだりしたこと、忘れて無いわよね…?オルセイン様をチラッと見ると、どうしましょう……めっちゃ可愛い………めっちゃ顔が赤い……イケメンの照れ顔最高ーーーーーー!!!ここは逃せないわ!!恥ずかしいけど、ジェシーにも私からグイグイ行くようにアドバイスをもらっているものね!!


「あの、オルセイン様?先程おねだりのあーんは、駄目…でしょうか?」

チラッと上目遣いで、両手を胸の前で組んでおねだりポーズ!これをやれば大丈夫!…って本当かしら?凄く恥ずかしいのだけど……!!断られたら恨むわよージェシー!!


「ぐふっ!!」

「オルセイン様!?大丈夫ですか??」

どうしましょう…⁉︎オルセイン様が蹲って胸を押さえてます…!何か胸に持病をお持ちなのでしょうか……

「大丈夫…です。ちょっと先程のは聞き間違いかと思っていたので、驚いてしまいましたが……本当に…あの、それでお詫びになるのでしょうか…?」」

「もちろんですわ!私の我儘なので、オルセイン様が嫌なら…諦めますが……」

「いえ、俺…あっ、私は、嫌では無いです…。それがお詫びになるとは到底思えませんが……。」

「ありがとうございます!嬉しいですわ♪」

「うっ…嬉しい…?」

何かオルセイン様はブツブツ小声で言っていますが、嫌では無いと言質を頂きましたからね!私もガツガツと強気で行きます!!
まだミッション4が残っていますからね!!


「では、隣に移動しますね。」

返事を聞く前に移動しちゃいましょう!嫌がられたら泣いちゃうわ!!

オルセイン様の横へ膝がくっつきそうな距離に座り直し、お弁当を手元に寄せて準備完了です!
ちょっと近くてドキドキしちゃいますが……
私の今日の匂いは大丈夫かしら?
お弁当の準備でニンニクやら肉臭くないかしら……
オルセイン様は少しスッキリ系の匂いがするわ……香水かしら?とても良い匂い………


って!匂い嗅いでばかりだとバレてしまうわ!


「オルセイン様?先ずどれから召し上がりますか?」

「えっ?じゃあ…その肉のやつを…」

「唐揚げですね。では…はい、あーん…」


フォークで唐揚げを刺して、オルセイン様の口元へ持っていきます。
ちなみに、この世界のご飯事情は前世とほとんど変わらなかったので、唐揚げなどもあります。でも米はリゾット系が主なのでおにぎりとかはなかったのよね…。おにぎり…美味しいのだけれど……作ったらオルセイン様は食べてくれるかしら……?

少し考え事をしていたら危うく唐揚げを落としそうになってしまいました。
危ないっと思ったのですが、その前にオルセイン様の美しい顔が目の前に……ありまして………大きなお口が、唐揚げを一口で食べてしまいました………。口周りに着いた油を舌で舐めとって………います。


えっっっっっっっっろいなっっっ!!!(動揺)

やばいわ…私の顔が絶対真っ赤になっているわ………。
オルセイン様を見ると、頬袋があって可愛い…。咀嚼している…可愛い…。

「とても、美味しいです。」

咀嚼し終わったオルセイン様がふっと笑顔を頂き、もう直視できません!!
思わず視線を外してしまいましたが、赤い顔なのはバレてしまっているでしょう……。


「ふっ。」

ってオルセイン様に笑われてしまいましたわー!!!恥ずかしい!!!

「笑うなんて、ひっ、ひどいですわ!!」

「ふふっ、すまない。エレーヌ嬢は些かこういった事に慣れているのかと思ったが……その顔の赤さを見るとそうでも無いようだな。」

「当たり前ですわ…。だって始めて男性に好意を伝えようとしているんですもの……。慣れてなんかいませんわ。」

空いている左手で赤くなった頬を、あてるとやはり少し熱いようです……。まだオルセイン様の方は見れません………。

「えっ?!……エレーヌ嬢……?
今、なんと、仰いましたか……?」

「えっ?ですから、慣れてなんていませんわ…。」

「いや、その前!!」

顔が真っ赤なオルセイン様が、私の両肩を掴んでいます。顔が近くて恥ずかしいですわ。
しかし、私は一体何を言いましたかね……?

「始めて…?」

「えぇ……始めて、好意を……伝えようと……しています……わ?」


しまったーーー!!!!
間違えて告白紛いなことを…!!!これはデートの時に言うはずでしたのに!!!どうしましょう!!!!ジェシー!!サリィー!!助けてー!!!!



「エレーヌ嬢は、私に、好意を…?まさか?いや、都合のいい解釈は駄目だな、うん。
………失礼、エレーヌ嬢。あまり女性と接することが無いので、エレーヌ嬢からのの意を勘違いするところでした。私にそのように友好的に思って頂けてとても嬉しいです。」

「えっ?…あれ?」 


なんか…違うような……?


「エレーヌ嬢も大変でしょうから今度は自分で食べます。フォークを良いでしょうか?」

「えっ?…あっ、はい。」

あっ!間違えてフォークを渡しちゃいました……。
でも隣で美味しそうに食べているのをゆっくり見るのも…良いですわぁ~
男の人の一口って大きいのですね……はぁ、可愛い。


あっという間に食べ終わっちゃいました。
でも綺麗に食べて頂けて嬉しいです!


「エレーヌ嬢、とても美味しかったです。ありがとうございます。」

「いえ、こちらこそ沢山食べてくださってありがとうございます♪」

ゆっくりお茶を飲んでいるのも、とても落ち着いて素敵なひと時ですわ。ちなみに隣の席にずっといますの!横から見放題ですわ~うふふ♪
さて、ゆっくりしていないでミッション4を頑張りませんと!!


「エレーヌ嬢……やはり今回のお弁当とそれにクッキーを作って頂けて私は大変嬉しいのですが、やはり何かお礼をしたい…。もともと先日の非礼も詫びていないですし…」

「そんな……オルセイン様は何も悪く無いのですから……。」

「 ですが…」

「そっ、そうしましたら………
あの、本当に暇な時でかまいませんの。本当に暇な休日に、一緒に…街に出掛けて頂けませんか…?」


ここで必殺!おねだりポーズです!!
恥ずかしいことこの上ないですが!!!


「えっ?!」


あら、またオルセイン様が固まってしまいましたわ…。やっぱり駄目…なのかしら…………。
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