変態転生令嬢が強面不細工を狙う

狗沙萌稚

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022 望み…?

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2人で抱き合っていて、とても穏やかな時間が流れましたが……。

ここはお昼の公園、つまり周りには他の利用者も当然いる訳で。


ちょっと気恥ずかしくなりましたが、お互いに体を離して座り直しました。



「オルセイン様、先程は取り乱して申し訳ありませんでした。」

「いや、こちらこそ……俺のことであんなに怒ってくれて…ありがとう。嬉しかった。
ただ、今回は俺が側にいたからいいが、次何か俺のことを言われても気にしないでいいからな。
変に絡んでくる奴がいたら危ない。
俺が不細工なのは自分でも充分理解しているから……。」

「そんなことありませんわ!」

「いや、エレーヌがそう言ってくれるだけでいいんだ……。
それよりも、そのことが原因でエレーヌに何かある方が辛い……。」


そんな辛そうな顔をされたら……私は我慢するしかありません。

「分かりましたわ………。気をつけます……多分。」

「エレーヌ?」

「だって……先程もそうだったのですが…
怒りで落ち着いた思考ができませんでしたわ。
だから、なるべく気をつけます。」

「ふっ。そうだな、エレーヌは突如考えもしないことをやるからな。俺が気をつけよう。」


オルセイン様にちょっと飽きられちゃったかしら?
でももう会わない方が良い。とか言われなくて良かったわ……。そんなこと言われても、絶対反対しますけどね!


「さて、後もうちょっとここで休んでから街に買い物に行こうか。」

「はい。一緒にまわれるのを楽しみにしていました!」

「そうか。……よっと!」


オルセイン様は長い脚を伸ばして、敷物の上に楽な体勢をしています。
………オルセイン様に膝枕を、っと思っていましたが……オルセイン様の美しい脚を見ると私がオルセイン様の太ももに寝たいわ……。オルセイン様の太もも……とても逞しくて触り心地がありそうなのよね………。胸、お腹、背中ときたら次はやはり脚よね………。


でも駄目よ!!今日は私がオルセイン様に膝枕をしなくては!!
オルセイン様と両想いになれたら絶対おねだりはしますけど、今日ではないわ!!
我慢よ!!

よし!っと気合いを入れまして…


「オルセイン様、是非こちらに頭を乗せてくださいな。」


自分の膝を少しポンポンと叩きながら、オルセイン様に促すと、
なんと!今度はゆっくりとこちらに頭を向けてくださいました!!
諦めなくて良かったわ!!


ちょっと耳が赤くなっていて、頬をかきながらくるオルセイン様……尊いわ………


「じゃあ……ちょっと、失礼する……。
重かったら言ってくれ。」


そう言って、私の太ももにそっと頭を置いてくださいました。オルセイン様本当に尊い……!!



オルセイン様の頭が太ももにあると思うと、少しムズムズしますが……幸せな気持ちがこみ上げてきます。


………オルセイン様の顔が見たいけど…
胸が邪魔で見えないわ……
漫画だと膝枕しながらイチャイチャしているシーンとかあった気がするんだけど……
現実は厳しいのね……。


それならオルセイン様の横顔は諦めて、頭をナデナデさせてもらいましょう!



そぉっと指をオルセイン様の髪へ伸ばすと、
オルセイン様は一瞬ビクッと身体を強張らせましたが、ゆっくりと撫でていると気持ちいいようです。
次第に身体全体の緊張が解けていくように、
私の太ももに預けてくれました。


「………重くないか……?」

「全然重くありませんわ。
オルセイン様、眠くなったら寝てくださいね。」


ゆっくりとオルセイン様の髪を撫でながら
伝えると、オルセイン様は目を瞑ったのでしょうか?
少し規則的な息遣いが聞こえてきました。


「うふふ♪」


オルセイン様可愛いわ~!!
最初は凄い身体が強張っていたけれど、撫でていたらだんだんと緊張を解いて落ち着いてくれる様子は、まさに猫ちゃんみたいだわ!

戦闘力は"猫ちゃん"なんて、可愛いものでは全くないですが…





オルセイン様が、私の気持ちを迷惑ではないと仰ってくださいました。

嬉しいと、仰ってくださいました。

……嫌われていて迷惑だったら、今後は遠くから見守らせてもらおうかと思っていましたが……
ストーカーではないですよ!!


そしてオルセイン様は、とても優しいお方です。

先程の無礼な不審者に対しても、怒るどころか、仕方ないとお考えのようでした…。

確かに、私にはとてつもなくイケメンで、彫刻のような美しい身体をしていますが、この世界の基準には、少し当て嵌まらないんですよね……

だからといって、当て嵌まらない方が全員不細工認定には異議を申し立てたいですね…!

本当に失礼しちゃいますわ!!


オルセイン様と会った回数も時間も、まだとても少ないですが……

こんなに優しい方が、理不尽な嘲笑に耐えていることがとても悲しいわ

私が、この方の傍にいて、優しい貴方の代わりに戦いたいわ

そして一緒に幸せになりたい……



まだ独りよがりな考えですが
でも、今は私の所で穏やかに寝てくださり、安心してくれている……



少しは、私のこと、好きになってくれたかしら…?






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