変態転生令嬢が強面不細工を狙う

狗沙萌稚

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026 被害者視点(Part4)…?

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女神こと、エレーヌとの………デ、デート、から無事に生きて次の日を迎える事が出来た。


昨日のエレーヌは本当に可愛かった……。
ドレスも美しいが、シンプルな服だと、さらに彼女の美しさを際立たせていた…。




って思い出すと顔がにやけそうになる!!
こんなオッさんのにやけ面など気味が悪いだけだ…

今日はいつもより引き締めて仕事をしないと……




ーーーーーートントントンッガチャ

「オル~♪今ちょっといいか~?」


「…返事をする前に開けたら、ノックの意味が無いでしょう…団長。」


「団長、ザック……2人してどうしましたか?」


小柄な少年らしき人と、背の高い男が入室してきた。

ニヤニヤしながらドアを開けて入って来たのは、この第二騎士団の団長、テオフィル・アルマニック。
見た目はとても活発な少年のようであるが、
俺よりも5歳年上で、33歳。ちなみにもう子供もいる。奥さんはとても美人な方だ。
少年のような無邪気な雰囲気をしているが…その見た目に騙されて侮ると、とても痛い目にあうので要注意だ…。団長の殺気はとても慣れている俺でも耐えるのがきつい。

もう1人はザガリ、通称ザック。第二騎士団の第一部隊隊長だ。
年は同じ年で、入隊も同期だった為騎士団の中では一番仲が良いかもしれない。同じ団長の被害者ってのもあるが……。
見た目はブルーのサラサラヘアーが羨ましい奴だ。顔の造りは至って平凡な感じだが、性格はとても気の良い奴だ。もうすぐ結婚する……羨ましい奴だな、本当に。





「オル~聞いたぞ~♪
あの白薔薇姫と良い感じなんだって?」

「え゛っ?!いや、なんでそれを…!!」

「……あのオルセインがここまで赤くなるとは……。珍しいもんが見れましたね。」

「本当だな~!昨日仲良く街にいたって噂にはなっていたが……本当だったんだな~!」

「なんでそんな事が噂に……」

「そりゃ白薔薇姫だから仕方ないだろう~!うちの奥さんも白薔薇姫ファミリーのファンだから、色々話を聞くことがあるが……」

「私の婚約者も白薔薇姫親子のファンですね。
そういえば、昨日は白薔薇姫と、私が教えたお菓子屋には行ったのですか?どうでした?」


2人ともニヤニヤしながら聞いてくる…
明らかにこれはからかわれているが………まぁ顔には出さないが、心配もしてくれているのだろう……


「好評だった…助かったよ。」

やはり照れ臭いのでぶっきらぼうな言い方だが、2人には通じたのだろう。安心した笑顔が帰ってきた。



「しかし、オルは白薔薇姫と付き合っているのか~。」

「いや……まだ付き合っては…無い。」

「「はっ?」」

2人揃って目が飛び出そうなくらい瞠いている……その顔はちょっと怖いな……


「すみません…オルセイン……。今、付き合って無いと、言いましたか?」

「そうだ。」

「はあぁ~?!嘘つけ!あんなにいちゃついているって報告があったのに……
まさか……まだヤってないのか?」

「はぁっ?! あっ、あたっ、そんなの当たり前だろうがっ!!」

「「はぁ?」」


今度は開いた口が塞がらないようだ…。
そんなまじまじと見ないでもらいたい。俺は無実だ。


「お前………お前のは不能か?!医者には行ったか?!いつからだ!?」

「それかもしかして病気…?!私、良い医者調べてきます……!!
団長!午後少し休みをください!!」


「いやいやいやっ!俺のは不能でも病気でも無いわ!すこぶる元気だっ!」


慌てて出て行きそうなザックを止めて、話を聞いてもらう…。団長……勿論だっ!みたいな顔はやめてください………。ザックもそんな理由で午後の休みを取るな……。



2人を宥めて、ソファーに座ってもらって、お茶を入れる。エレーヌの所の侍女殿には敵わないが……まぁこの2人だし、いいだろう。


お茶を飲んで一息ついた団長は、神妙な面持ちで口を開けた。


「取り乱してすまんな。
それで……俺は、あの白薔薇姫がオルの事を好いているって聞いたんだが……。まさか振ったのか?」

「振ってなんか無い!
……確かに、昨日告白をされたが……
ちょっと返事を待ってもらっているんです……」

「はぁ?何を待ってもらうんだよ!
お前その顔で何を贅沢な……白薔薇姫の何がそんな不満なんだよ!」

「エレーヌに不満なんて無いです……ですが、俺なんかがあの子の側にいていいのかって考えたら……」

「あー……なるほど。
私はオルセインの言うこと少し分かりますよ。
団長と違って、私やオルセインは決して美しい部類には入りませんから。」

「そうかもしれないが……。かと言って付き合わないのは勿体ないだろ~?
付き合わないにしても、あっちが好いている内に一度ヤらせてもらわないと……」

「おっ、俺は、その為…ヤりたいから付き合うとか……できません……。
やはり、付き合うなら結婚を前提として、そしてそういったのは初夜でするものでしょう…?」

「化石かっ!オルは、お前は、一体いくつだ!」

「今年28になります。」

「知ってるわ!!このくそ真面目な堅物め……」

「まぁまぁ、オルセインだから仕方ないですよ」



なんか…だいぶ酷い言われようだな……
でも俺は付き合うとかは、きちんと責任を持ちたい。一緒に将来を考えていきたい。


「でもそんな悠長なことを言っていたら
どっかの貴族のイケメンに持ってかれちまうぞ~w」

「まぁ引く手数多でしょうね。」

「ぐっ……!!」


気にしていることを……この2人は昔から知っている分気を遣わないが、容赦無い……。


「まぁ…お前が不安がるのも分かるけどな。

………そ~うだ!今度白薔薇姫と一緒に出掛ける日はあるか?」

「明後日が午後休みなので、一緒に馬に乗ろうと思っています。近場で考えていますが…。」


なんかすごくニヤニヤしている…。
嫌な予感がする………。



「そりゃいい♪
そうしたら、南の丘に行ってこい。あそこは景色がいいぞ~。
それで、その時に……………。」



とりあえず、団長による明後日のエレーヌとのデートについての作戦会議が始まった…………。





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