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038 家宝取得…?
しおりを挟むその後は流石の紳士のオルセイン様…。
やんわりと離れて、私の乾いた上着を持ってきてくださいました…。いえ、分かっていましたよ……紳士なオルセイン様はここから18禁的な事はしないと……。ちょっと残念ですが……。
その後は私とオルセイン様でシャツを巡って少し攻防しましたが、なんとか無事に勝ち取ったりーーーー元々オルセイン様のシャツなのに一度私が着たから着れない!とか、後で脱いでくださいね、と言ったらやっぱり新しいやつと~って言うから力説しちゃったわ。結局今はシャツを着て、後で頂きます♪
女は攻めの姿勢よね!!
今はオルセイン様にシャドールで送っていただいているところです~♪
オルセイン様の胸元へ擦り寄りながら見る景色は最高ですね!ゆっくり歩いてくださるから怖くないですし♪
「今日は…せっかく楽しんでもらおうと思ったんだが……こんな事になってすまない。」
「こんな事…?」
「雨が降って…あんな小屋に……」
「雨はオルセイン様のせいではありません。小屋でも……その、キ、キス…をして頂けて嬉しかったです。今日はとても幸せ…です!」
「そっ、そうか…!」
「また…連れてってくださいね?」
「えっ?!」
「あの丘のお花、また見たいですわ♪」
「あっ、ああ。…勿論。」
うふふ~♪オルセイン様すごーく可愛いですわ~♪
眉間に皺を寄せてるけどお顔が真っ赤になっちゃってて……本当可愛いすぎます!!今まで結婚しないでいてくださってありがとうございます!!もう逃しません!!
胸筋を堪能しながら新たに決意をしていると、あっという間に我が家です……。楽しい時間は本当にあっという間ですね……。
我が家は貧乏ですが由緒ある伯爵家です。なので門もとても立派な造りをしています。本来ならここに門番がいるんですが…
貧乏なので人件費削減です!そんな盗まれるような家宝もありませんし……。
そんな実状とは似合わない家と門ですが、今は有り難いです。ここでオルセイン様からシャツを頂いてもサリィにはバレませんからね!
シャドールに預けていた荷物と、躊躇いがちに渡されたオルセイン様の脱ぎたてシャツをいただき、もぅ最高ですね!!
急いで見つからないように手荷物に隠すと、オルセイン様も急いで団服を着込んでいます。ここは街から外れの方ですが人が来ない訳ではないですからね。いそいそと服を着るオルセイン様……可愛い♪
「じゃあ今日はありがとう…。とても楽しかった。」
「私も、ありがとうございました。…シャツも大切にします♪」
「あっ、ああ。いまいち使い道が分からないが…エレーヌが喜ぶならいっか。」
くっ!!何というピュアな発言でしょう!!
大丈夫ですよ!ちょっと匂いを嗅いだり、ちょっと着たり、ちょっと妄想に使わせてもらうだけ……変なことはしません!!
悶えていると、オルセイン様はヒョイっとシャドールに乗ります。慌てて、オルセイン様に、
「また、お手紙を書いてもよろしいでしょうか…?」
「ああ。楽しみに待っている。じゃあ。」
片手を上げて、颯爽と走り去ってしまいました。
僅かに耳が赤くなっていましたので、迷惑ではない…のでしょう!うん、私……彼女、になったのですから良いですよね!
そう、よね…私、オルセイン様の彼女…なのよね……。そして、オルセイン様が…彼氏……なのよねー!!!!きゃ~!どうしましょう~!!!
前世含めて初!彼氏ですよ!!今まで漫画やら妄想やらしていたことが現実にできちゃうのよね~………うふふ♪
オルセイン様の後ろ姿を見えなくなるまで見送り、満足してお家に入ると
そこには"待ってました!"っと言わんばかりの美しい女性…我が家のラスボス…いえ、お母様が玄関の入ってすぐの階段上から私を見下ろしていました…。
えっ?めっちゃ怖いんですが……しかもすごーーーくいい笑顔でいらっしゃる……
こういった時は大抵よろしくない時が多いのですが………。
驚いて固まっていると、
「レニちゃん、おかえりなさい♪
帰ってきて疲れてるかもしれないけど…是非お母様とお茶しましょう?」
美しい声とにっこりと笑顔で言われたら、誰も逆らえません……。特にこの場合は決定事項です。
「分かりましたわ。荷物を置いたら直ぐに向かいます。」
満足そうなお母様を見送って、オルセイン様のシャツを早く隠すべく、急いで自室に戻ります……。できれば……これからゆっくりと家宝を堪能したかった……!!
後ろ髪を引かれる思いで、シャツをサリィに見つからないように隠してお母様が待っているサロンへ急いで行きます。
多分話はオルセイン様の事を聞かれると思うのですが……私の心臓はもつかしら?
お母様に隠し事は出来る気がしないので……
恥ずかしさに負けないように頑張りますわ!!
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