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039 お馬鹿と保護者目線…?
しおりを挟む我が家のサロンは華美ではありませんが、お母様のセンスにより太陽の光と置かれているお花と調度品がとてもバランス良い感じです。身内贔屓かもですが……お母様が使っていると、シンプルな物でも素晴らしいブランド品に見えます……。お母様凄いわ。
私もいつか…オルセイン様のそばで屋敷を切り盛りしていくのかしら……?
…って、まだ気が早すぎよね!?あら嫌だわ!恥ずかしいわ!!……でも…うふふ~♪
妄想ならタダよね……うふふ♪
「お嬢様、妄想は後にして奥様の所へ向かいますよ。」
「きゃっ!………サリィったらいつの間に私の後ろにいたの?驚かさないでちょうだい!そしてただいま!」
「先程からですわ。ちなみに、何度もノックさせて頂きお嬢様からのお返事も頂いております。そしておかえりなさいませ。楽しかったですか?何か私に隠し事ですか?」
ギクッ!!
サリィはこういう時は本当に鋭いのよね……
いえ、でも私は今日せっかくゲットした家宝を見つかる訳にはいかないわ!!なんとしても隠し通して見せるわ!!
「ちょっと考え事していただけで、何も隠し事なんてないわ!それよりも早くお母様の元へ行きましょう!なのでヘアセットを軽く整えてください。お願いします!!」
ふぅ~!自然な感じで話を逸らすことができたかしら?気づかれてはいない…と思うわ!
私ったら女優に転身することもできたかもしれないわね~♪
ーーーーーーーー(サリィ視点)
いそいそと私から不自然に目を逸らして、無理矢理話題を変えて満足している私がお仕えする可愛いお嬢様……。
(お嬢様ったら今度は何を隠してることやら…。後で確認だけは絶対しましょう。どうせ隠し場所はいつもの場所でしょうし…)
ふぅ~とため息をつきながらお馬鹿な可愛いお嬢様を見ると、バレてないのが誇らしそうに鏡の前に座っています。
「サリィ?お母様をお待たせしちゃうから軽く梳いてハーフアップにしてくれる?」
「かしこまりました。」
白金の髪を櫛で梳いていくと、更に美しくなるようで華美な装飾など必要無いと思う。
奥様譲りの白金の髪は白薔薇姫の名に恥じない、素晴らしさ。
更にお顔は小さくてぱっちり二重の大きな青い空色の様な瞳が透き通っていて、見る者を吸い寄せてしまう……。
そして肌は勿論色白。頬はチークなど叩かなくても淡いピンク色をして、唇はぷるっと小ぶりのいい形……。
勿論スタイルも素晴らしく、背は少し高めだが手足が長く、ウエストはくびれていてお尻は上を向いているし、お胸はとても豊満でコルセットいらず。老若男女問わず目を惹くプロポーションの良さ。
そんな見た目は完璧な淑女のお嬢様。
中身はただの妄想好きで考えていることがとっても分かりやすい単純な普通の女の子。
その中身もお嬢様の魅力の一つですが、お嬢様はご自分は"可もなく不可でも無い、普通のつまらない人間"と思っているようで……
いやいや!お嬢様の見た目が可もなく不可でも無いとか言ったら、世の女性はほぼ"不可"の部類に入っちゃいますよ……!
ってどんなに私達で否定してもお嬢様は考えが変わらず、外ではただひたすら笑顔でいらっしゃいます。
年齢を重ねるたびにどんどん人形のような笑顔でいることが増え、家族の方々と私、それとジェシカ様の前以外では昔の笑顔が見れなくなってきました……。
本当自称赤薔薇兄妹のせいで…!!許すまじ……
そんな人見知りと自己認識を拗らせて美しく成長したお嬢様は、大変…残念な中身に成長しました……。どうしてこうなったのか……。
まさかあの鋭い眼光と鍛えられた筋肉で厳つく、女子供が目を合わせたら泣くほど恐ろしい、野獣やら鬼の再来とまで言われる"オルセイン・シュレヴィッツ"様に惚れるとは……
まぁ私も噂で聞いてたよりもきちんと礼儀もありましたし、お嬢様を無理矢理手篭めにしようとかは無いみたいですし……。
というかシュレヴィッツ様が純情過ぎてお嬢様が手篭めにしないか不安だわ……。
お付き合いするようになったら今度はどんな無理難題をシュレヴィッツ様に仰るか……
今から頭が痛いです……。
そんな髪を整えられているお嬢様は、先程とシュレヴィッツ様とのデートが楽しかったのかとてもニヤケています。
これは…旦那様とお兄様にバレるのも時間の問題かもしれないですね……。
あの娘・妹溺愛のお二人がすんなり交際を許可してくれるとは思えませんが、そこは奥様がなんとかしてくださるのでしょう。
お嬢様はこれからニヤニヤしてないで奥様のお茶会をきちんとしないと、シュレヴィッツ様との交際は難しくなっちゃいますよ!
それを分かってるのか分かってないのか……
まだ夢の中にいるようなお嬢様の肩をポンッと叩いて、心の中でエールを送ります。
背筋が伸びたお嬢様は、奥様がいらっしゃるサロンへ足を向けました。
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