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044 乱入…?
しおりを挟むオルセイン様を二人掛けのソファー席へ案内して私も右隣へ座ります。オルセイン様は私の右隣にもう一つ、一人掛けのソファーがあるのでびっくりしていましたが…ここに座るのはお母様の指示なので気にせず座ります。きっと何か理由があるのでしょう……まぁ私的には理由が無くてもオルセイン様の近くに座れるので構いません。
オルセイン様の左隣は一人掛けソファーに座ったジェシー、正面にはお母様がいらっしゃいます。オルセイン様の周りを固めたようになっていますが……オルセイン様は大丈夫でしょうか……?
……ああ…とても緊張していますね………
まぁ今もなおお美しい前白薔薇姫と、現黄薔薇姫がいたら誰だって緊張しますよね……
足の上でかたーく握っている拳にそっと手を伸ばすと、一瞬ビクッとしましたが私の顔を見ると安心してくださいました。…ああぁぁ安心したオルセイン様のお顔はとても尊いわぁぁぁぁ!!
叫びたくなるのをぐっと我慢して微笑むとオルセイン様が手を握り返してくださいました。もぅなんて幸せなんでしょう……
「あらあら、仲良しさんね~うふふ♪」
あっ……お母様達の前でした……。まぁこのままでいいですよね。オルセイン様は手を離そうとしますが逃しません。うふふ……。
「改めて、今日はお忙しい中来てくださってありがとうございます。ジュグラリス家伯爵夫人のマリアンヌでございます。」
「ご丁寧にありがとうございます。第2騎士団で副団長を務めています、シュレヴィッツ家長男のオルセインと申します。本日はお招きいただき大変嬉しく思います。」
「うふふ♪そんなに畏まらなくても良いのよ~!これから長~いお付き合いになるんでしょうし…ねぇ?」
「えっ?!あっ、いえ……そう…ですね…そうなれれば…嬉しく思います…。」
「うふふ♪さぁとりあえずお茶を飲みましょう。お茶菓子は何か嫌いな物はありますか?甘い物などは大丈夫かしら?」
「はいっ!」
ふぅ~!!とりあえずここまではお母様的にはオッケーが出たみたいね……流石オルセイン様ですわ♪まだまだすごーく緊張されているみたいですが……背筋がピーンとしています……定規でも背中に入れてそうです……
サリィとエミリアがお茶とお菓子を用意してくれているのでなんとか和んでいただけるようにお話をしますが…お母様とジェシーったら意地悪です!
「レニとはどこまで進んだの?」とか「シュレヴィッツ家には伝えたの?」とか…!!
最初は「ご趣味は~?」とかほんわかした質問だったのに~!!
ジェシーはそれはここで聞かないで欲しい質問ばかりですわ!私まで顔が熱くなっちゃう……
「さて……改めて確認なんだけど……」
お母様がカップを置いて話を切り出しました…。ここからが本番ですかね……。
思わず怖くなってオルセイン様の腕を掴んでしまいますが、オルセイン様の逞しい腕の筋肉にうっかりときめいてしまいました。お母様の話よりもときめきが勝つなんて……オルセイン様の筋肉…恐ろしいです!!
「シュレヴィッツ侯爵子息様、貴方様は我がジュグラリス家の長女、エレーヌをお嫁に望みますか?」
お母様の今までにない真剣な表情に私とオルセイン様も背筋を伸ばして向き合います。
お嫁さん…かぁ。私は勿論オルセイン様の所へお嫁さんに今すぐにでもなりたいですが……。私とオルセイン様は出会ってからまだ日にちが浅いのよね……。オルセイン様は真面目な紳士な方だから付き合うなら結婚を前提としてと言ってくださったのだろうけど……。こんな逃げられない状況でオルセイン様は嫌じゃないかしら……
「はい。私、オルセイン・シュレヴィッツはエレーヌ・ジュグラリス嬢を生涯の伴侶と望んでいます。」
キリッとお母様の目を真っ直ぐに見ながらオルセイン様は宣言してくださいました…!!
「オルセイン様……」
「「ちょっと待ったー!!!!」」
バッッッターーーーーン!!!
ドアが壊れるくらいに勢いよく開かれ、男の人が2人、雪崩れ込むように入ってきました。
ちょっと!今めっちゃ良いところだったのに~!!ここはオルセイン様の胸元へ飛び込んで涙ながらに私もお返事をして、イチャイチャできるはずなのに~!!
そんな私のプリプリ具合を無視して、男性2人はツカツカと私達の所へ……いや、これもうダッシュしてますね…優雅さなど感じられません。本当に来なくていいんですが……
これからのことを考えると面倒ですが……仕方ありません。私はちゃっかりとびっくりしているオルセイン様の腕を掴んでしっかりと自分の胸を当てながらオルセイン様の上腕二頭筋を堪能させて頂きます。
オルセイン様はこちらにも顔を赤くしながらびっくりしていますが、これからのめんどくささを考えるとこれくらいのご褒美欲しいです。
「「近い!近すぎるでしょうが!!」」
ものすごい勢いでこちらに来るので少し怖いですね……。チラッとお母様に助けを求めると、お母様は溜め息を吐きながら……
「ストップ!そこまでよ……一旦止まりなさい。」
お母様に言われて2人はピタッと止まりました……。本当に私も溜め息をしたくなります……。
「エレーヌ……こちらの方は……もしかして?」
「ええ…。こちら私の父と兄です……。」
お母様に言われて止まっている2人を紹介…しますが…とても恥ずかしいです………。
ジェシーはクスクス笑っていますが……笑い事ではないんですよ………。はぁ~~~。
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