変態転生令嬢が強面不細工を狙う

狗沙萌稚

文字の大きさ
45 / 52

044 乱入…?

しおりを挟む



 オルセイン様を二人掛けのソファー席へ案内して私も右隣へ座ります。オルセイン様は私の右隣にもう一つ、一人掛けのソファーがあるのでびっくりしていましたが…ここに座るのはなので気にせず座ります。きっと何か理由があるのでしょう……まぁ私的には理由が無くてもオルセイン様の近くに座れるので構いません。
オルセイン様の左隣は一人掛けソファーに座ったジェシー、正面にはお母様がいらっしゃいます。オルセイン様の周りを固めたようになっていますが……オルセイン様は大丈夫でしょうか……?


……ああ…とても緊張していますね………
まぁ今もなおお美しい前白薔薇姫と、現黄薔薇姫がいたら誰だって緊張しますよね……

足の上でかたーく握っている拳にそっと手を伸ばすと、一瞬ビクッとしましたが私の顔を見ると安心してくださいました。…ああぁぁ安心したオルセイン様のお顔はとても尊いわぁぁぁぁ!!

叫びたくなるのをぐっと我慢して微笑むとオルセイン様が手を握り返してくださいました。もぅなんて幸せなんでしょう……


「あらあら、仲良しさんね~うふふ♪」

あっ……お母様達の前でした……。まぁこのままでいいですよね。オルセイン様は手を離そうとしますが逃しません。うふふ……。

「改めて、今日はお忙しい中来てくださってありがとうございます。ジュグラリス家伯爵夫人のマリアンヌでございます。」

「ご丁寧にありがとうございます。第2騎士団で副団長を務めています、シュレヴィッツ家長男のオルセインと申します。本日はお招きいただき大変嬉しく思います。」

「うふふ♪そんなに畏まらなくても良いのよ~!これから長~いお付き合いになるんでしょうし…ねぇ?」

「えっ?!あっ、いえ……そう…ですね…そうなれれば…嬉しく思います…。」

「うふふ♪さぁとりあえずお茶を飲みましょう。お茶菓子は何か嫌いな物はありますか?甘い物などは大丈夫かしら?」

「はいっ!」


ふぅ~!!とりあえずここまではお母様的にはオッケーが出たみたいね……流石オルセイン様ですわ♪まだまだすごーく緊張されているみたいですが……背筋がピーンとしています……定規でも背中に入れてそうです……

サリィとエミリアがお茶とお菓子を用意してくれているのでなんとか和んでいただけるようにお話をしますが…お母様とジェシーったら意地悪です!

「レニとはどこまで進んだの?」とか「シュレヴィッツ家には伝えたの?」とか…!!
最初は「ご趣味は~?」とかほんわかした質問だったのに~!!

ジェシーはそれはここで聞かないで欲しい質問ばかりですわ!私まで顔が熱くなっちゃう……


「さて……改めて確認なんだけど……」


お母様がカップを置いて話を切り出しました…。ここからが本番ですかね……。
思わず怖くなってオルセイン様の腕を掴んでしまいますが、オルセイン様の逞しい腕の筋肉にうっかりときめいてしまいました。お母様の話よりもときめきが勝つなんて……オルセイン様の筋肉…恐ろしいです!!


「シュレヴィッツ侯爵子息様、貴方様は我がジュグラリス家の長女、エレーヌをお嫁に望みますか?」

お母様の今までにない真剣な表情に私とオルセイン様も背筋を伸ばして向き合います。

お嫁さん…かぁ。私は勿論オルセイン様の所へお嫁さんに今すぐにでもなりたいですが……。私とオルセイン様は出会ってからまだ日にちが浅いのよね……。オルセイン様は真面目な紳士な方だから付き合うなら結婚を前提としてと言ってくださったのだろうけど……。こんな逃げられない状況でオルセイン様は嫌じゃないかしら……


「はい。私、オルセイン・シュレヴィッツはエレーヌ・ジュグラリス嬢を生涯の伴侶と望んでいます。」

キリッとお母様の目を真っ直ぐに見ながらオルセイン様は宣言してくださいました…!!

「オルセイン様……」



「「ちょっと待ったー!!!!」」



バッッッターーーーーン!!!

ドアが壊れるくらいに勢いよく開かれ、男の人が2人、雪崩れ込むように入ってきました。

ちょっと!今めっちゃ良いところだったのに~!!ここはオルセイン様の胸元へ飛び込んで涙ながらに私もお返事をして、イチャイチャできるはずなのに~!!

そんな私のプリプリ具合を無視して、男性2人はツカツカと私達の所へ……いや、これもうダッシュしてますね…優雅さなど感じられません。本当に来なくていいんですが……

これからのことを考えると面倒ですが……仕方ありません。私はちゃっかりとびっくりしているオルセイン様の腕を掴んでしっかりと自分の胸を当てながらオルセイン様の上腕二頭筋を堪能させて頂きます。
オルセイン様はこちらにも顔を赤くしながらびっくりしていますが、これからのめんどくささを考えるとこれくらいのご褒美欲しいです。



「「近い!近すぎるでしょうが!!」」


ものすごい勢いでこちらに来るので少し怖いですね……。チラッとお母様に助けを求めると、お母様は溜め息を吐きながら……


「ストップ!そこまでよ……一旦止まりなさい。」


お母様に言われて2人はピタッと止まりました……。本当に私も溜め息をしたくなります……。

「エレーヌ……こちらの方は……もしかして?」

「ええ…。こちら私の父と兄です……。」


お母様に言われて止まっている2人を紹介…しますが…とても恥ずかしいです………。
ジェシーはクスクス笑っていますが……笑い事ではないんですよ………。はぁ~~~。







しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス! ※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。 【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】

美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ 

さら
恋愛
 会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。  ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。  けれど、測定された“能力値”は最低。  「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。  そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。  優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。  彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。  人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。  やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。  不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

王宮メイドは今日も夫を「観察」する

kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」 王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。 ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。 だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……? ※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。

【完結】夜会で借り物競争をしたら、イケメン王子に借りられました。

櫻野くるみ
恋愛
公爵令嬢のセラフィーナには生まれつき前世の記憶があったが、覚えているのはくだらないことばかり。 そのどうでもいい知識が一番重宝されるのが、余興好きの国王が主催する夜会だった。 毎年余興の企画を頼まれるセラフィーナが今回提案したのは、なんと「借り物競争」。 もちろん生まれて初めての借り物競争に参加をする貴族たちだったが、夜会は大いに盛り上がり……。 気付けばセラフィーナはイケメン王太子、アレクシスに借りられて、共にゴールにたどり着いていた。 果たしてアレクシスの引いたカードに書かれていた内容とは? 意味もなく異世界転生したセラフィーナが、特に使命や運命に翻弄されることもなく、王太子と結ばれるお話。 とにかくツッコミどころ満載のゆるい、ハッピーエンドの短編なので、気軽に読んでいただければ嬉しいです。 完結しました。 小説家になろう様にも投稿しています。 小説家になろう様への投稿時から、タイトルを『借り物(人)競争』からただの『借り物競争』へ変更いたしました。

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

処理中です...