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047 やっぱり最強は…?
しおりを挟むジェシーと和かに微笑んでいると、今まで黙って私達を見守っていてくださったお母様が、
「これでオルセイン様はとても誠実な青年ということが分かりましたわ。旦那様、マーティンもよろしいですね?」
「「……はい。」」
「マーティン、貴方はきちんとオルセイン様に謝罪しなさい。貴方がきちんと噂を調べていたら分かったはずよ。先程の無礼な言葉も撤回しなさい。」
「ぐっ……。分かりました。
オルセイン殿、先程は失礼な発言をしてしまい申し訳ありませんでした。また、事実確認もせず大勢人がいる中不確かな噂を口にしてしまい、失礼しました。」
流石お母様だわ。先程お兄様が仰ったオルセイン様がふしだらな男というなんとも失礼過ぎる言葉に対してもきちんと言及してしてくださったわ。
お兄様はオルセイン様に対してまだ深く頭を下げています……しばらくそのままが良いのですが……うふふ。
「頭をあげてください。マーティン殿はエレーヌを心配していることは良く伝わりましたし、噂も泣かせたのは事実だからあながち間違いではなかったと思います…。誤解が解けたなら私の方からは何もありません。」
「オルセイン様は優しすぎますわ。もっと……罰とかを考えても良いと思います!」
「いやいや、そんなのは…」
「そうね~。マーティンは私がお呼びしたお客様を侮辱したわ……。それにオルセイン様は侯爵家の方、私達は伯爵家よ。オルセイン様がお許しくださっても、私は許しません。」
「えっ?」
オルセイン様、是非ともお静かにお願いします。という意味を込めて手を握り目で語ります。オルセイン様も意図を理解してくださったようで静かに見守るようにお兄様を……
お兄様のお顔が大変白さ通り越して青くなっていますね。大丈夫でしょうか?少し心配ですが、私まだ許していませんので庇いませんわ。
「マーティン、貴方には今から一週間屋敷へ立ち入ることを禁止します。また、エレーヌへの接触も同日まで禁止です。」
「えっ?!」
「これでも優しい方よ?本来なら勘当されてもおかしくないのに、オルセイン様がお許ししてくださったからこれだけで済んでるのよ。ちなみに、約束を違えてエレーヌに接触した場合は一回につき3日延長しますのでお気をつけてね♪」
「そっ……そんなぁ………。エレーヌに……可愛いエレーヌにおはようとお休みの挨拶も出来ない……?抱きしめてあげることも……?
エレーヌ!エレーヌもお兄様がいなかったら寂しいよな?抱きしめて欲しいよな?!」
「いいえ。私は大丈夫ですわ。」
「なっ………!!!!!」
「エレーヌも絆されて約束を破ったらしばらくオルセイン様には会わせませんのでそのつもりでね。」
「勿論ですわ。絶対に絆されません!」
お兄様はこの世の終わりのように絶望しきっているわ……。でもちょっとこれくらいやらないと絶対反省しませんからね!今回は絆されません!!
「さて、じゃあレニちゃんがオルセイン様のご両親に認めて頂けたら婚約のことも徐々に進めていきましょうね~♪」
「「えっ?!婚約!!?」」
「そうよ~。お二人は異論はないわよね?」
「勿論です!お母様、ありがとうございます!!」
「私も嬉しく思います…。でも本当によろしいのでしょうか……?ご当主は……?」
「認めたくないに決まっているだろう!エレーヌちゃんは、私の愛娘は、もっと見目美しい王族にだって嫁げちゃう位可愛いんだからな!!……でも……」
「旦那様?私との約束は違えませんよね?娘が産まれたら、私がお相手を見極めて決めます、と……。」
「…………はい。マリアンヌが認めたなら……」
「そんな…!!エレーヌに婚約者など早すぎます!」
「マーティン、レニちゃんはもう18ですよ。きちんと成人もデビューもしています。私だって18で貴方を産んだのだから早すぎるということはありません。そして貴方が決める事ではないわ。」
「でも……まだ知り合ったばかりだというのに…」
「お話ししたらオルセイン様がとても誠実で素敵な男性というのは伝わりました。きっとレニちゃん……いえ、私たちのエレーヌを幸せにしてくれると、そう確信しました。」
お母様……!!オルセイン様とちゃんと向き合って見極めてくださったのね……。どうしましょう……嬉しくって涙が止まりません……。
オルセイン様を見ると、オルセイン様も少し目元が潤んでいるようにみえます……。私の視線に気づくと、優しい優しいお顔が……
それだけでも嬉しいのに……ハンカチで私の涙を拭ってくださり余計にあふれてきちゃいますね……。最近泣き虫でいけないわ。
「約束します。必ずエレーヌを守り、幸せにすると……。生涯エレーヌだけを愛し続けることを。」
「オルセイン様……!!私も、私もオルセイン様と共に生きて、幸せにいたしますわ。オルセイン様だけをずっと愛しています。」
また涙が溢れてきちゃいましたが……オルセイン様がこんなにも素敵な言葉をくださったのに、涙を止める方が無理ですわ。
オルセイン様がハンカチで拭いてくださいますが……出来る事なら手を握るのではなく、オルセイン様の胸元へ飛び込みたい……抱きしめて欲しい……。
「んん゛っ!うぉっほん!」
ちっ……お父様とお兄様はまだいたんでした…。
「分かった……。エレーヌとの婚約を認めよう。た、だ、し!節度ある交際をするように!!間違っても結婚式前に子供を作らないように!!」
「はっ、はい!勿論です!!」
えっ?勿論なの??オルセイン様!?
「あらあら……あなたは人のこと言えるのかしら?うふふ…
マーティンが授かったのは…確か結婚式前だったと思いますけど……うふふ♪」
「マ、マリアンヌちゃん…!!それはもう言わないでください~!!」
「うふふ~ごめんなさいね、旦那様♪」
あっ、イチャコラし始めそう……というか、お兄様が出来たのって結婚前だったんだ……
「そんな………そんなぁ………」
お兄様はしばらく使い物になりませんね。私は接触禁止ですし……放置しましょう。多分落ち着いたらまた言ってくること間違いないですし。
「オルセイン様、今日はお忙しいところ来てくださってありがとうございます。お時間は大丈夫かしら?」
「そうですね……そろそろお暇しようと思います。
こちらこそお誘い頂き誠にありがとうございました。……婚約の件もありがとうございます。私もすぐに両親に確認しますので、また連絡します。」
「楽しみに待っていますね。レニちゃん、お見送りお願いしますね。」
「はい。お父様、お母様…本当にありがとうございます!」
ではと立ち上がって、オルセイン様と一緒に部屋を出ます。お父様とお兄様は泣きそうな顔をしていますが……お母様とジェシーが上手くやってくれるでしょう。
オルセイン様にエスコートされ、廊下に出ると2人っきりです……うふふ♪
「エレーヌ…少しだけ2人きりになれる場所はあるかな?」
「ええ。私の部屋とかですか…?」
「いや!部屋は駄目だ!!…出来れば外がいいんだが……」
「そんなに拒否しなくても……それではお庭に綺麗なお花が咲いている所があるので、そちらに向かいませんか?」
「ああ、頼む。」
私とオルセイン様は庭へ向かい、歩き出しました。
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兄は勘当されるよりも妹接触禁止のが辛いみたいですね笑
病的なシスコンです笑
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