乙女ゲーム世界で少女は大人になります

薄影メガネ

文字の大きさ
104 / 117
第四章~大人扱編~

♀087 浮気疑惑

しおりを挟む
 ある朝起きたら突然夫に外出を告げられた。

「すまないが、俺はこれから行くところがある。だから君には少しの間この部屋で待っていてもらうことになるんだが……」

 そう言われている最中にも私は寝ぼけまなこに目を擦りながらふわふわの毛布の中に下着姿で包まっていた。ふわ~と呑気のんき欠伸あくびをしながらフェルディナンを見上げている私の隣にフェルディナンが腰を下ろしてくる。

「……がいしゅつ、……するの?」

 フェルディナンはもうすっかり身支度の整った格好で毛布の中にうずくまっている私を見下ろしている。

「たいしたことじゃない。だから気にするな」

 眠そうに毛布に顔をせてふにふにしている私の頭をでながら、フェルディナンは手にした何かを私の身体にあてがった。

「それとこれは念のための保険だ。悪く思わないでくれ」

 そう言ってフェルディナンは私の足首とベッドの柱を銀色に光る鎖でつないだ。あまりにも自然な動きだったから私は繋がれている間、不覚にもボーっとフェルディナンがしていることを見守ってしまっていた。

「……あのぉこれは・・・いったい何ですか……?」

 ハッと我に返ってジャラリと重々しい金属音を立てるそれを私はまみ上げる。

「何とは?」
「だからっこの鎖はなに!? 何でこんなのつけたの~~!」

 片足だけとはいえ、こんな重たいものを付けられてはたまらない。

「ああ、それは約束の鎖だ」

 綺麗な顔にニッコリと爽やかな笑みを浮かべているフェルディナンに私はぶち切れた。

「約束なんてしてない――っ!」

 怒って叫んでもフェルディナンは我関せず。ツーンとした顔で無視された。そして挙げ句は涼しい顔で足枷あしかせに連なる鎖を指先にクルクル巻いて楽しそうに遊んでいる。

「フェルディナン! ちょっと人の鎖で遊ばないでちょうだい!」
「君の鎖なのか?」
「えっ!? いえ、あっそうじゃないのっ! そうじゃなくてっわたしの鎖じゃないんだけどっ」
「違うのか?」
「えと、だからあのっあ~もうっ! そうじゃないのぉっ! 何でそんなことにだけ反応するのよっ!」

 言葉尻ことばじりらえていちいち足取あしとるなと顔を真っ赤にして怒っても、フェルディナンはくすくす笑うだけで取り合ってもくれない。

「とにかく、君はここにいろ。部屋を出るな」
「い~やっ! ここまでするってことは相当に大事なことなんでしょ? わたしもいくっ!」
「……だから鎖が必要だと言ったんだ」
「どうして? わたしちゃんとフェルディナンの傍で大人しくしてるから! わたしも一緒に連れてって! 一人にしないで! 置いていかないで~っ!」

 うるうると瞳に涙を溜め込んで必死にフェルディナンの腕を引っ張った。置いて行かれるのが嫌で心細くて鳴いている子犬や子猫の気持ちがよく分かる。

「そう長くはかからない。だから少しの間だけ我慢してくれないか?」
「やだっ! 一緒にいく!」
「月瑠……」

 絶対に行かせるものかと毛布の中からるとフェルディナンの身体をよじ登る様にしてひっついてまたがって最後はキュッと全力でしがみつく。
 先程からずっとベッドの上でキャンキャン泣き喚いて何を言っても言うことを聞いてくれない妻の身体をいたわりながら、フェルディナンはその武骨ぶこつな男の手でゆっくりと背中をさすってきた。 

「今日はどうしてそんなに強情なんだ?」
「フェルディナンがわたしを置いていこうとするからでしょ?」
「これから向かう場所が君にとって安全と言える所なら、こんなものを付けてまで君を置いていくことはしない。それこそ片時も手放さずそばに置く」
「それってフェルディナンにとっても危険な場所なんじゃないの?」
「まあな。だが妊娠している素人の君と軍人で危険を職務としているような人間とは根本的に役割が違う。俺はこういうことに慣れているが君は……」
「危険なことならわたしだって慣れてるもの!」

 そういうことだけ自信満々に言われてはフェルディナンも頭痛を禁じ得ない。従ってそれを聞いた瞬間、フェルディナンが頭に手をやり深くため息を付いたのは言うまでもないだろう。

「……そう、だったな。こちらの言うことを聞かずに平気で危険に突っ込んでいく君には慣れっこかもしれないが。だが駄目なものは駄目だ」
「どうしても?」
「月瑠、良い子だから今度こそ大人しく……待っている気はなさそうだな……」
  
 フェルディナンは話している途中で言葉を切ってプイッと横を向いてしまった私の様子に苦笑してる。どうしたものかと困った顔をしている姿ははたから見ると完全に妻の尻に敷かれている図だが(正確にはまたがられている)そんなものは気にしない。嫌なものは嫌なのだ。

「それに行くってどこに行くの? どうして場所を教えてくれないの?」

 それが一番引っかかっていたことだった。フェルディナンは何時いつもならそれとなく教えてくれるし、心配させないように配慮をおこたらない。なのに今回だけはこれから行く場所について何も教えてくれないのだから気にするなと言う方が無理がある。

「こんなことになるのなら、君には最初から偽の情報でもつかませるべきだったな」
「……それって嘘ついて外出するってことじゃない。何だか浮気する人の常套句じょうとうくを聞いている気分……ん? もしかして浮気!? 浮気なの!? だからあんなに教えるの嫌がったの!?」
「……違う」

 浮気されるのわたし? と次第に本格的に泣き始めてしまった私にフェルディナンはかける言葉を失っている。妊娠してからというものどうにも涙もろくて困っていたのだが今回ばかりはそれが役に立った。

「う、嘘だぁ~、ひっく、フェルディナンに浮気される~、ひっく、捨てられる~、ふわ~ん」
「つ、月瑠!? 違う! そんなことをするわけが……」
「ひっく、フェルディナンの、ひっく、嘘つき~! わたしに飽きたのなら飽きたって、ひっく、言えばいいじゃない! うわ~ん」

 妊娠中の妻に盛大に泣かれて。それも言いたいことを言いたい放題言われて太刀打ちできず困り果てた様子のフェルディナンをチラッと盗み見る。そして最後の仕上げの一言を私は口にした。

「わたしも、ひっく、浮気して、ひっく、やるんだから~!」
「……頼むからそれは止めてくれ」
「い~やっ! うっく、浮気する~! ひっく」
「――っ! 月瑠! 少し落ち着きなさい!」
「いや~っ!」
 
 自分も浮気すると言い出した妻の予想外の言動にフェルディナンがこれだけ慌てるとは正直思わなかった。確かに、あれだけ普段から一途いちずに妻しか愛していないと常々言い続けているというのに、浮気を疑われた上それの復讐よろしく浮気し返してやると言われてはたまらないだろう。

「ああくそっ! もう分かった! 分かったから! 今回は外出しない。だからもう勘弁してくれないか……」
 
 正直、こんなに弱気な夫の姿を見るのは初めてだった。



*******



 夫が浮気疑惑の残る外出を取りやめてルンルンの私とは正反対に、フェルディナンは気難しい顔で私の背中を撫でながらひたすらにご機嫌を取っている。ベッドの上で私を大切そうに抱えているフェルディナンの眉間みけんに寄ったしわの深さに多少の罪悪感を感じながらも私は夫の胸元に頬を寄せピッタリくっついて甘えていた。

「確かに妊娠してから以前みたいに激しいのは出来ないし。セックスレスが原因で浮気する夫が多いって聞いたことはあるけど。まさか自分までそんな状況になるとは思ってもみなかった……」

 やっと泣き止んだと思ったらとんだ憎まれ口を叩く妻の唇を指先でなぞりながら、フェルディナンは困惑の表情を浮かべている。

「どうして君の中では俺が浮気をすることが確定しているんだ?」
「違うの?」
「違う……」
「ならどうして教えてくれないの?」
「知れば君が言う事を聞かずに付いて来るのが分かり切っているからだ」
「……信用してくれないの?」
「信用しない。何時いつも君は心とは逆のことばかり口にするからな」
「じゃあフェルディナンを愛してるって言葉も信用してくれないってこと?」
「それは信じてる」
「……言ってること、無茶苦茶むちゃくちゃだよ?」
「そうだな。だが、俺にそうさせているのは全部君のせいだ」
「――ぁっ」

 ギシッと音を立てながらベッドの上に優しく押し倒されて顔をのぞき込まれる。
 
「行くのはしばらく延期する」
「ホントに?」
「ああ、だから今から君を抱いても構わないだろう?」
「うん……」

 仲直りのセックスを求められて断る理由はない。それに、いくら行ってほしくなかったとはいえ。嘘泣きではないけれどフェルディナンの様子を見て一番打撃の強いものを口にしたり仕掛けて心をさぶるような事をしたのは事実だ。その私が仕掛けた小悪魔的所業しょぎょうにフェルディナンは気付いていないけれど、悪いことをしたなぁとは思っていたし、埋め合わせに何かしたいとも思っていた。
 
 そう思っている間にもフェルディナンの指先が服の隙間から侵入してそっと花弁に触れてくる。その優し過ぎる手付きにビクッと身体を震わせてフェルディナンを見つめると唇をしっとりと合わせられた。唇を合わせて目をつぶっている間に聞こえて来る衣擦きぬずれの音と花弁にくちゅっと差し込まれる指先の動きに徐々に身体が熱くなってくる。
 取り払われた衣服が床に転がっているのが見える。外気にさらされた互いの素肌を重ね合わせながら躍動やくどうする夫を受け入れようと足を開いたところで足首に付けられている足枷あしかせと鎖が重たい音を立てた。

「フェルディナンこれ外して?」
 
 そう言ってもフェルディナンは首を横に振って外してくれない。それどころか唇を再びふさがれてそれ以上の言葉をさえぎられてしまった。私はどうやら相当に警戒されてしまっているらしい。鎖の外されていない不自由な片足を重たく動かしながら、ゆっくりと熱く潤ったそこへ巨大な一物を誘導していく。舌を差し入れられた唇を離して夫を見るとちょっとだけ困ったような顔をした。

「フェルディナン? どうしたの?」
「いや……何でもない」
「もしかして、したくないの……?」
「違う。だが……」
「どうしたの? 言って?」
「君に身体で無理やり言う事を聞かせているような気分になってどうにも……」
「……えと、それって浮気がどうのって話を誤魔化してる気分になるってこと?」

 フェルディナンは返答する代わりにコクリと頷いた。どうやら夫は私よりよっぽど誠実な人らしい。確かに勝負を仕掛けるなら正面切ってするのを信条としているフェルディナンなら、愛する人から中途半端に疑われているような状況は嫌で仕方がないだろう。煮え切らない気持ちにもやもやしてエッチに集中出来ないのかもしれない。
 
「うん、分かった」
「何が分かったんだ?」
「じゃあ、わたしがして欲しい事いうからフェルディナンはその通りに動いてくれる? それなら無理やりとかそういうことにはならないでしょ?」
「そうだが……」
「ほーらっ細かいことはいいから。わたしの言うこと聞いて?」
「分かった……」

 どうすればいい? と半ば興奮して潤んだ瞳を切なく細めて、フェルディナンは支持をうながしてくる。

「妊娠する前みたいに沢山抱いて? それに最近フェルディナンは優し過ぎるからちょっとだけ強めに抱いて欲しいの。あと、出来るなら手はずっと繋いでいたいし、イクなら一緒にイキたい。それとね、キスも沢山したいしずっと身体は繋げていたいの。じゃないとフェルディナンどこか行っちゃいそうなんだもの」

 一気にまくし立てて最後は「めっ!」と注意するようにフェルディナンの鼻先に指を立てる。すると、フェルディナンはキョトンとした顔をしてそれからくすくす笑い出してしまった。

「な、何で笑うの?」
「言う事を聞けというから何を言われるのかと思ったら、あんまり可愛いことを言われたから驚いただけだ」

 そう言うなりフェルディナンの熱い肉棒が身体の中に勢いよく入ってきた。

「ふぁっ!」
「なるべく善処ぜんしょはする……が、やはり全部は聞けないな」
「はふっ……ふあっ……はっぁっ……ぁっきゃんっ!」

 確かに少し強めに花弁を押し広げて入って来る太く熱い肉棒は、膣内を擦り上げるようにズッズッと何度も何度も突き上げて愛液をからめながら激しさを増していく。けれど、どうしても昔の様には抱いてくれないことに私は気付いていた。

「ふぇっ、フェルディ、ナン……?」

 その疑問をはっきり言わなくても私が言いたかったことは伝わったようで。フェルディナンは少しだけ腰の動きを緩めた。

「これ以上は駄目だ」
「ど、してふぁっ……強く、あっ……抱いて、くれな……の?」
「善処はすると言ったが、言う事を聞くとはいっていない」
「ふえっ?」
「どうして君は自分の身体をもっと大事にしようとしないんだ」

 そう言ってフェルディナンは今度こそ完全に動きを止めてしまった。

「もしかして、怖いの?」
「……何だと?」
「わたしを強く抱いたらもしかしたら赤ちゃんが流れちゃうかもしれないとか、そういうこと心配してる?」
「それが分かっているならどうして君は少しも自制してくれないんだ?」

 珍しく怖いと認めてフェルディナンは本心をさらした。恥じることなくそうして私に言い聞かせるように話してくるのは、そうでもしないと私が言う事を聞いてくれないと分かっているからだ。なりふりなど構ってはいられない。そのくらいにフェルディナンを追い詰めてしまっていることにようやく私は気が付いた。

「大丈夫なのに……だって妊娠が分かる直前にもフェルディナンすごく激しく抱いてたけど平気だったでしょ?」
「それはそうだが。それとこれとは別の話だ。分かってしまったらそう同じように君を抱けない」
「そんなに怖いの?」
「怖い」
「…………」

 まさかこうもきっぱりと言われるとは思っていなかった。普段からあんなに強くて弱い部分をけして見せない人なのに。

「だが子供のことよりも、何より……君を傷付けるようなことになるのは嫌なんだ。どうしてそれを君は分かってくれないんだ?」
「……もしかして赤ちゃんの心配よりもわたしのこと心配してるの? あんなに欲しがってたのに」
「子供を欲しいとは言った。だが君の命に関わるような事態になるくらいならいらない。作らなければよかったとさえ思う」

 確かに流産は子供だけではなく時に母体の命にも関わる事態になることもある。それに出産は常に命がけの行為だ。それによって私を失うことを恐れているフェルディナンの気持ちが手に取る様に伝わってくる。あまりにも珍し過ぎる弱気なフェルディナンの姿を見て私は納得してしまった。

「そっかぁそうだよね。フェルディナン、父親になるのは初めてだもんね?」
 
 誰だって初めてのことは怖いし、自信なんて持てない。それが大切な人の命に関わることなら尚更なおさらだ。

「子供なんていらないって思うくらい怖がってたなんて気が付かなかった……」

 そう言って優しく夫の頬をでると固くなっていた表情がちょっとだけやわらいだ。その頭を私の胸元に乗せてキュウッと抱き締めてくる。私はようやくフェルディナンの抱えている不安な気持ちを理解した。やっと心が大人のフェルディナンに追い付いたようなそんな気がしていた。 
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

困りました。縦ロールにさよならしたら、逆ハーになりそうです。

新 星緒
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。 趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝! ……って、あれ? 楽勝ではあるけれど、なんだか思っていたのとは違うような。 想定外の逆ハーレムを解消するため、イケメンモブの大公令息リュシアンと協力関係を結んでみた。だけどリュシアンは、「惚れた」と言ったり「からかっただけ」と言ったり、意地悪ばかり。嫌なヤツ! でも実はリュシアンは訳ありらしく…… (第18回恋愛大賞で奨励賞をいただきました。応援してくださった皆様、ありがとうございました!)

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

処理中です...