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第二章 黒煙
第五十四話 訪問者
ワインプールに着くとアレイストさんとユアンが冒険者ギルドに向かった。その時、シャラも一緒に連れて行っている。冒険者ギルドにある牢屋に入れておくようです。何だか可哀そうだけどしょうがないかな。
「飯は出るのか?」
「必要最小限の物はでる」
「そんな、小僧!果物をよこせ」
「え?」
シャラがご飯の事をアレイストさんに聞いている。しかし、囚人のようなものなので不味くて腹持ちのするものしか出ないみたい。
流石に可哀そうなので僕はアイテムバッグをアレイストさんに渡した。果物が入っているアイテムバッグで使いきれないからどうしようかと思っていたから丁度いいと思ったんだ。
「私も食べていいかい?」
「ええ、どうぞ」
アレイストさんが自分も食べたいと言っているのでそれを了承すると「酒が美味しくなりそうだ」といって喜んでいた。
シャラも涎を垂らして頷いている。そうしているだけなら可愛いのだが災厄の龍だという事を忘れてはいけないので命令はしておこう。
「シャラはアレイストさんとユアンの言う事を守らないとダメだよ」
「わかったが二人以外の事はいいのか?」
「自分の身を守る事以外は言う事を守らないとダメ。むやみやたらに人を殺しちゃダメだよ」
「自分を守っていいのか?」
「とにかく二人の言う事を守るんだよ。守らなかったら首輪が反応するはずだから」
「善処しよう。その代わり果物を多くおくれ」
シャラに約束を取り付ける。二人の言う事を守るように言う事で隷属の首輪の効果を成立させる。
これで二人の命令は絶対になって僕から離れてもそれは有効になるはずだから。
僕の言葉を聞いて頷いたシャラはアレイストさんに果物を要求していた。アレイストさんはシャラに頷いて答える。
そんなにあの果物達が気に入ったのかな。何だか嬉しい。やっぱり笑顔で食べてくれるって嬉しいよね。
街に入る前にレンガさん達と分かれて馬車をしまったので今は手ぶらのようなもの。
アラト君たちはアレイストさん達と一緒にギルドに向かったので今は僕とモナーナそれにニャムさんの三人で嗜む子牛亭へと歩いている。ブドウ畑を少し歩いて行くと孤児院が見えてくる。
三階建ての建物は孤児院しかないので物珍しいのか色々な人が見に来ている。
その中には貴族の馬車何かもあって狭い道を邪魔していて困る人も・・・今は貴族にいい印象がないのであんまり来てほしくないんだけどね。
「あなたがルークさんですか?」
馬車の横で控えていたちょび髭の執事さんが僕へと声をかけてきた。僕はキョトンとして頷くと執事の人は嬉しそうに笑顔を作り目を細めた。
「そうですか。よかった。ルーク様にお会いしたいと思いまして、はるばる隣町のアルダインからやってきたのです。良ければこの建物の中を見学したいのですがいいでしょうか?」
「え?はい、大丈夫ですよ」
「そうですか。では」
執事の人が指を鳴らすと馬車の扉が開いて中から金髪縦ロールの少女が出てきた。
「了承を得たか、では行くぞゼッバスチャン」
「はっ、ティリス様!」
執事さんはゼッバスチャンという名前で呼ばれると少女をティリスと呼んだ。どうやら、この人がこのゼッバスチャンの雇い主のようです。結構、二人の関係は良好そうなので好感は持てそうでいい感じ。
「どうしたルーク、いくぞ」
「ええ」
と思ったけどティリス様は結構、作法とか弱そうです。ゼッバスチャンは平謝り、何ともでこぼこな関係だろうか。
一緒に孤児院に入りキッチン前の食堂になっている椅子に腰かけると早速二人の驚きと称賛を得た。
「何と綺麗な内装だろう。それに今まで見た建物よりも頑丈そうだ。床一面の絨毯も質の良さが伺える」
「お嬢様それだけではございませんよ。埃や塵が残っていません。これは毎日掃除しているのでしょうか。こんな広い家を誰が?」
ティリス様が内装を褒めているとゼッバスチャンが家事に関しての称賛を語った。そうなのです、この建物は掃除いらずの建物なのです。ほこりや塵が勝手に消えると言ったらいいのだろうかどこに行ってしまうのだ。ちょっとホラーなので原理はどうなっているのかわからない。不思議な建物なのです。
「この柱も鉄のようですが私の見立てだとアダマンタイトでしょうか?」
ゼッバスチャンが柱を叩いて調べている。ミスリルなんですけど正直に言ってもしょうがないので笑顔で答えた。
「この大きさの柱全部アダマンタイト・・・国家が絡んでおるのか?」
神妙そうな顔でティリス様が考え込んでしまった。そんな大層な物じゃないんだけど、下手に喋ると墓穴を掘りそうだ。アダマンタイトじゃなくてミスリルなんだけどなー。
「たのも~、主人はいるか~?」
二人の相手をしていると外からそんな声が聞こえてきた。窓から見るとすぐに子供達が訪問者へと近づいていた。石像が反応しないので悪意はないと思う。
「ちょっと失礼しますね。わからない事があったらモナーナとニャムさんに聞いてください」
「おっ、お構い無用じゃ。勝手に見て回るぞ」
「どうぞ」
訪問者に対応するために席を外すとティリス様に伝えると椅子から立って二階の階段へと歩いて行った。モナーナとニャムさんに二人を任せると訪問者の対応へと僕は向かった。
「飯は出るのか?」
「必要最小限の物はでる」
「そんな、小僧!果物をよこせ」
「え?」
シャラがご飯の事をアレイストさんに聞いている。しかし、囚人のようなものなので不味くて腹持ちのするものしか出ないみたい。
流石に可哀そうなので僕はアイテムバッグをアレイストさんに渡した。果物が入っているアイテムバッグで使いきれないからどうしようかと思っていたから丁度いいと思ったんだ。
「私も食べていいかい?」
「ええ、どうぞ」
アレイストさんが自分も食べたいと言っているのでそれを了承すると「酒が美味しくなりそうだ」といって喜んでいた。
シャラも涎を垂らして頷いている。そうしているだけなら可愛いのだが災厄の龍だという事を忘れてはいけないので命令はしておこう。
「シャラはアレイストさんとユアンの言う事を守らないとダメだよ」
「わかったが二人以外の事はいいのか?」
「自分の身を守る事以外は言う事を守らないとダメ。むやみやたらに人を殺しちゃダメだよ」
「自分を守っていいのか?」
「とにかく二人の言う事を守るんだよ。守らなかったら首輪が反応するはずだから」
「善処しよう。その代わり果物を多くおくれ」
シャラに約束を取り付ける。二人の言う事を守るように言う事で隷属の首輪の効果を成立させる。
これで二人の命令は絶対になって僕から離れてもそれは有効になるはずだから。
僕の言葉を聞いて頷いたシャラはアレイストさんに果物を要求していた。アレイストさんはシャラに頷いて答える。
そんなにあの果物達が気に入ったのかな。何だか嬉しい。やっぱり笑顔で食べてくれるって嬉しいよね。
街に入る前にレンガさん達と分かれて馬車をしまったので今は手ぶらのようなもの。
アラト君たちはアレイストさん達と一緒にギルドに向かったので今は僕とモナーナそれにニャムさんの三人で嗜む子牛亭へと歩いている。ブドウ畑を少し歩いて行くと孤児院が見えてくる。
三階建ての建物は孤児院しかないので物珍しいのか色々な人が見に来ている。
その中には貴族の馬車何かもあって狭い道を邪魔していて困る人も・・・今は貴族にいい印象がないのであんまり来てほしくないんだけどね。
「あなたがルークさんですか?」
馬車の横で控えていたちょび髭の執事さんが僕へと声をかけてきた。僕はキョトンとして頷くと執事の人は嬉しそうに笑顔を作り目を細めた。
「そうですか。よかった。ルーク様にお会いしたいと思いまして、はるばる隣町のアルダインからやってきたのです。良ければこの建物の中を見学したいのですがいいでしょうか?」
「え?はい、大丈夫ですよ」
「そうですか。では」
執事の人が指を鳴らすと馬車の扉が開いて中から金髪縦ロールの少女が出てきた。
「了承を得たか、では行くぞゼッバスチャン」
「はっ、ティリス様!」
執事さんはゼッバスチャンという名前で呼ばれると少女をティリスと呼んだ。どうやら、この人がこのゼッバスチャンの雇い主のようです。結構、二人の関係は良好そうなので好感は持てそうでいい感じ。
「どうしたルーク、いくぞ」
「ええ」
と思ったけどティリス様は結構、作法とか弱そうです。ゼッバスチャンは平謝り、何ともでこぼこな関係だろうか。
一緒に孤児院に入りキッチン前の食堂になっている椅子に腰かけると早速二人の驚きと称賛を得た。
「何と綺麗な内装だろう。それに今まで見た建物よりも頑丈そうだ。床一面の絨毯も質の良さが伺える」
「お嬢様それだけではございませんよ。埃や塵が残っていません。これは毎日掃除しているのでしょうか。こんな広い家を誰が?」
ティリス様が内装を褒めているとゼッバスチャンが家事に関しての称賛を語った。そうなのです、この建物は掃除いらずの建物なのです。ほこりや塵が勝手に消えると言ったらいいのだろうかどこに行ってしまうのだ。ちょっとホラーなので原理はどうなっているのかわからない。不思議な建物なのです。
「この柱も鉄のようですが私の見立てだとアダマンタイトでしょうか?」
ゼッバスチャンが柱を叩いて調べている。ミスリルなんですけど正直に言ってもしょうがないので笑顔で答えた。
「この大きさの柱全部アダマンタイト・・・国家が絡んでおるのか?」
神妙そうな顔でティリス様が考え込んでしまった。そんな大層な物じゃないんだけど、下手に喋ると墓穴を掘りそうだ。アダマンタイトじゃなくてミスリルなんだけどなー。
「たのも~、主人はいるか~?」
二人の相手をしていると外からそんな声が聞こえてきた。窓から見るとすぐに子供達が訪問者へと近づいていた。石像が反応しないので悪意はないと思う。
「ちょっと失礼しますね。わからない事があったらモナーナとニャムさんに聞いてください」
「おっ、お構い無用じゃ。勝手に見て回るぞ」
「どうぞ」
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