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第4章 ゼンパンの素質とウィークリーガチャ
第164話 学園長からの依頼
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「学園長からの依頼?ラッキー達にか?」
「ああ。一応冒険者もしてるからな。前々から冒険者活動をしている事は学園長にも言っていたし今回は指名依頼って形だ。」
「どんな依頼なんだ?」
「ああ。」
ラッキーはストリンガーに学園長から受けた依頼を説明した。
ラッキー達はフランダル魔法国に来てから、魔法学園に3カ月の短期留学をしながら冒険者活動を続けていた。ラッキー、シルフィード、マリアの冒険者ランクはCだ。3カ月間、学園生活の合間とはいえ、精力的に依頼を受けていたラッキー達はBランクへの昇格間近と言われていた。更に言えばラッキー達の実力はAランクと言っても遜色がなかった。
学園長からの依頼は、ある魔法教団の調査だった。フランダル魔法学園の南にモートルという町があり、そこの更に南にグレイ魔法教団という怪しい集団がいて、怪しい魔法薬を開発しているらしい。被害は徐々に広がっており、被害を受けた住民は魔法が使えなくなるというモノだった。
「まじか!?そんな事が・・・」
「ああ。一応依頼内容を話すのはご法度だからストリンガー。この事は他言無用だぞ。」
「ああもちろんわかってるさ。」
(ストリンガーの驚きも最もだな。俺もそんな事件が起きてるなんて全く知らなかったし。それに学園長もそこまで調べてるなら王城の騎士とか派遣して教団を抑えれば良い気がするんだけど・・・。俺達3人に何を期待してるんだ?俺の転移魔法か?たしかに俺の転移魔法を使えば何かあった時にすぐに学園に戻ってくる事ができるから被害は少ないと思う。他の可能性で言うと魔法が使えなくなる可能性か??確かに教団に乗り込んでも魔法が使えなくなれば制圧は不可能だ。俺達なら魔法が使えなくなる事は無いって判断した?それとも魔法が無くても行けると思ったのか?その辺はわからないけどたしかモートルのギルドで詳細を聞けって話だったよな。まあ学園にはかなりお世話になったし、ここで学園長に恩を売ればパンの秘密を教えてもらえるかもしれない。気合を入れて依頼をこなすか。)
「気を付けろよ。この国で魔法が使えなくなるって事は致命傷だ。冒険者として引き際はわかってるとは思うが命は大事にしろよ。」
「わかってるよ。心配ありがとな。」
☆☆☆
「ラッキー。今回の依頼は難易度が高いわね。」
「いや依頼内容としては、魔法教団の殲滅ではなく、調査だからそれ程ランクは高くないよ。まあ魔法が使えなくなる魔法薬を開発してこの国の住民に使ってるなら見過ごす事は出来ないけど。」
「そうですね。この国で魔法が使えなくなるってかなりの事態だと思います。」
「そうだな。学園長もくれぐれも気を付けるように言っていた。深入りしすぎて俺達が魔法が使えなくなったらまずい。その辺は気を付けないとな。」
「そうね。魔法さえ使えれば何があっても最悪ラッキーの転移魔法で脱出できるけど、それが使えなかったら最悪殺される可能性もあるもの。」
(正直俺よりもシルフィーやマリアの方が危ない。俺は魔法以外もけっこうやれるけど、シルフィーとマリアは魔法が使えなくなったらヤバい。まあストリンガー達は話を知らなかったからそこまでまだ広まってる訳じゃない可能性もある。ここであれこれ言ってもきりがないな。)
「まずはモートルのギルドに行ってみるか。モートルは何度か言った事ある街だから知ってるだろ。」
「そうね。」
『魔法が使えなくなっても俺がみんなを守るんだぞー』
「ありがとうリルちゃん。期待してるわね。」
学園長から依頼を受けたラッキー達は、詳しい話を聞く為にモートルの町へと移動するのだった。
☆☆☆
「来てくれて感謝する。早速だが以来の話をしても良いか。なんせ緊急案件なのでな。」
「はい。学園長からはここで詳細を聞くように言われております。なんでも魔法教団が魔法が使えなくなる薬を作ってるとか。」
「ああ。ことの発端は約3カ月前じゃ。フランダル魔法国内で魔法が使えなくなったという相談がポツポツと出始めたのじゃ。」
(3カ月前・・・俺達がここに来たぐらいか。)
「始めは魔力欠乏じゃったり、何かの勘違いかと思ったのじゃがその者を調べても一向に魔法が付けるようにならんかったのじゃ。自体を重く見た王城から指示を受け調べた所、グレイ魔法教団に行きついたのじゃ。」
「どうやって魔法教団だってわかったんですか?」
「魔法が使えなくなった者、複数に聞いた所、皆が、何者かから魔力が増加する薬を購入、もしくはもらうなりしてその薬を使用していたことがわかったのじゃ。」
「なるほど。その怪しい薬を売っていた者はまだ捕まっていないんですか?」
「いや何名かは捕まえたのじゃが、わかったのはその者達がグレイ魔法教団の者という事だけじゃった。皆捕まるとすぐに自害してしまったからな。」
「自害・・・」
「そうじゃ。じゃから今回ラッキー達に指名依頼という形を取って更に調査を進めようと思ったのじゃ。」
「なぜ俺達に?」
「それは、ある方から推薦があったからじゃ。」
「ある方?」
「そうだ。誰とは言えんがその方の言葉があったから、今回お主達に依頼したんじゃ。教団の居場所はある程度目星はついておる。教団の目的や人数、薬の確保などの調査を今回は依頼したい。」
(ある方って誰だ?フランダル魔法国には知り合いはいないはずだが・・・アルカディア国の誰かか?)
「わかりました。その依頼受けます。」
こうしてラッキー達は、魔法教団調査の依頼を受けるのだった。
「ああ。一応冒険者もしてるからな。前々から冒険者活動をしている事は学園長にも言っていたし今回は指名依頼って形だ。」
「どんな依頼なんだ?」
「ああ。」
ラッキーはストリンガーに学園長から受けた依頼を説明した。
ラッキー達はフランダル魔法国に来てから、魔法学園に3カ月の短期留学をしながら冒険者活動を続けていた。ラッキー、シルフィード、マリアの冒険者ランクはCだ。3カ月間、学園生活の合間とはいえ、精力的に依頼を受けていたラッキー達はBランクへの昇格間近と言われていた。更に言えばラッキー達の実力はAランクと言っても遜色がなかった。
学園長からの依頼は、ある魔法教団の調査だった。フランダル魔法学園の南にモートルという町があり、そこの更に南にグレイ魔法教団という怪しい集団がいて、怪しい魔法薬を開発しているらしい。被害は徐々に広がっており、被害を受けた住民は魔法が使えなくなるというモノだった。
「まじか!?そんな事が・・・」
「ああ。一応依頼内容を話すのはご法度だからストリンガー。この事は他言無用だぞ。」
「ああもちろんわかってるさ。」
(ストリンガーの驚きも最もだな。俺もそんな事件が起きてるなんて全く知らなかったし。それに学園長もそこまで調べてるなら王城の騎士とか派遣して教団を抑えれば良い気がするんだけど・・・。俺達3人に何を期待してるんだ?俺の転移魔法か?たしかに俺の転移魔法を使えば何かあった時にすぐに学園に戻ってくる事ができるから被害は少ないと思う。他の可能性で言うと魔法が使えなくなる可能性か??確かに教団に乗り込んでも魔法が使えなくなれば制圧は不可能だ。俺達なら魔法が使えなくなる事は無いって判断した?それとも魔法が無くても行けると思ったのか?その辺はわからないけどたしかモートルのギルドで詳細を聞けって話だったよな。まあ学園にはかなりお世話になったし、ここで学園長に恩を売ればパンの秘密を教えてもらえるかもしれない。気合を入れて依頼をこなすか。)
「気を付けろよ。この国で魔法が使えなくなるって事は致命傷だ。冒険者として引き際はわかってるとは思うが命は大事にしろよ。」
「わかってるよ。心配ありがとな。」
☆☆☆
「ラッキー。今回の依頼は難易度が高いわね。」
「いや依頼内容としては、魔法教団の殲滅ではなく、調査だからそれ程ランクは高くないよ。まあ魔法が使えなくなる魔法薬を開発してこの国の住民に使ってるなら見過ごす事は出来ないけど。」
「そうですね。この国で魔法が使えなくなるってかなりの事態だと思います。」
「そうだな。学園長もくれぐれも気を付けるように言っていた。深入りしすぎて俺達が魔法が使えなくなったらまずい。その辺は気を付けないとな。」
「そうね。魔法さえ使えれば何があっても最悪ラッキーの転移魔法で脱出できるけど、それが使えなかったら最悪殺される可能性もあるもの。」
(正直俺よりもシルフィーやマリアの方が危ない。俺は魔法以外もけっこうやれるけど、シルフィーとマリアは魔法が使えなくなったらヤバい。まあストリンガー達は話を知らなかったからそこまでまだ広まってる訳じゃない可能性もある。ここであれこれ言ってもきりがないな。)
「まずはモートルのギルドに行ってみるか。モートルは何度か言った事ある街だから知ってるだろ。」
「そうね。」
『魔法が使えなくなっても俺がみんなを守るんだぞー』
「ありがとうリルちゃん。期待してるわね。」
学園長から依頼を受けたラッキー達は、詳しい話を聞く為にモートルの町へと移動するのだった。
☆☆☆
「来てくれて感謝する。早速だが以来の話をしても良いか。なんせ緊急案件なのでな。」
「はい。学園長からはここで詳細を聞くように言われております。なんでも魔法教団が魔法が使えなくなる薬を作ってるとか。」
「ああ。ことの発端は約3カ月前じゃ。フランダル魔法国内で魔法が使えなくなったという相談がポツポツと出始めたのじゃ。」
(3カ月前・・・俺達がここに来たぐらいか。)
「始めは魔力欠乏じゃったり、何かの勘違いかと思ったのじゃがその者を調べても一向に魔法が付けるようにならんかったのじゃ。自体を重く見た王城から指示を受け調べた所、グレイ魔法教団に行きついたのじゃ。」
「どうやって魔法教団だってわかったんですか?」
「魔法が使えなくなった者、複数に聞いた所、皆が、何者かから魔力が増加する薬を購入、もしくはもらうなりしてその薬を使用していたことがわかったのじゃ。」
「なるほど。その怪しい薬を売っていた者はまだ捕まっていないんですか?」
「いや何名かは捕まえたのじゃが、わかったのはその者達がグレイ魔法教団の者という事だけじゃった。皆捕まるとすぐに自害してしまったからな。」
「自害・・・」
「そうじゃ。じゃから今回ラッキー達に指名依頼という形を取って更に調査を進めようと思ったのじゃ。」
「なぜ俺達に?」
「それは、ある方から推薦があったからじゃ。」
「ある方?」
「そうだ。誰とは言えんがその方の言葉があったから、今回お主達に依頼したんじゃ。教団の居場所はある程度目星はついておる。教団の目的や人数、薬の確保などの調査を今回は依頼したい。」
(ある方って誰だ?フランダル魔法国には知り合いはいないはずだが・・・アルカディア国の誰かか?)
「わかりました。その依頼受けます。」
こうしてラッキー達は、魔法教団調査の依頼を受けるのだった。
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