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第4章 ゼンパンの素質とウィークリーガチャ
第177話 いつもとは違う光
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ラッキーは、始めにDランクのモンスターガチャスキルから使う事にした。シルフィード、マリア、リルが見守る中、ラッキーは最初の10連モンスターガチャスキルを使った。
使用すると目の前に白い光が現れた。ガチャスキルを使うとラッキーの前に光が現れる。通常は白だが、金色や虹色も存在する。金色や虹色の場合は素質を手に入れていたので、色が違うと期待ができるのだ。
光が収まると、そこには10個のパンとアイテムが出現していた。
「1、2、3・・・10個あるわ。という事は素質は手に入らなかったのね。」
「まあ1回目だしね。チャンスはまだまだあるよ。それに素質だけが全てじゃないからね。アイテムだってありがたいだろ?」
「そうね。これは魔力回復ポーションよね?このタイミングなら一番うれしいアイテムじゃない?」
「そうだな。それにパンだっておいしくなっただろ?」
「そうね。ラッキーの言って通りだったわね。」
実は、ラッキーは食堂の料理長であるランドルトと仲良くなった事で、学園に入った時から不思議に思っていた食堂のパンの謎について聞いていたのだ。グレイ教団の事件を無事に解決した事もあって、ランドルトは快くパンの秘密を教えてくれた。そしてその秘密とは、食事に魔力の回復を高める素材を使っている事だった。使っていると言ってもほんのわずかだが、魔力はこの世界に生きる人全てが持っているので身体と相性が良い。その為、それを使った食事は使っていないモノよりおいしく感じたのだ。
実際にどんな素材を使ってるかまでは教えてもらえなかったが、どういう原理で美味しくなっているのかを知ったラッキーは、その後に使ったガチャスキルで出たパンから、ラッキーの理解した原理が作用されるようになっていた。
「それにこのパンは食堂で出るのと一緒だから食べると、多少だけど魔力を回復させる効果もある。今の俺達には丁度いいだろ?」
「そうね。」
『ラッキー!!初回からコロッケパンが出たんだぞー。さすがラッキーなんだぞ。』
続いてラッキーはDランクの10連モンスターガチャスキルを4回連続で使用した。現れた光はどれも白色だった。
ラッキーの周囲は4つの白い光が現れてその光が収まるといつものようにパンとアイテムが出現していた。
アンパン、食パン、カレーパン、ジャムパン、バターロール、チーズパン・・・
サンドイッチにコロッケパン、やきそばパンにハンバーガーにチーズバーガー・・・
ホットドックにフランスパン、揚げパン、クロワッサンなどなど様々な種類のパンが現れた。
アイテム類は、上級ポーションに、魔力回復ポーション、高級そうな肉、防具などに使えそうな素材、魔法のスクロールが2冊現れた。
魔法のスクロールは魔力を消費しなくても一度だけ魔法が使えるアイテムだ。高価な事とこの国では皆が魔法を使うので需要は少ないが他国ではかなりの高値で取引される。売って良し、使って良しの使い勝手の良いアイテムだった。ちなみに世界に存在する魔法スクロールは半分がダンジョンからのドロップ品。残り半分はフランダル魔法国で作られているモノだ。
『肉が出たぞー。ラッキー。あの肉おいしそうなにおいがするんだぞー。俺はすぐにでもその肉を食べたいんだぞ―』
「おちついてリルちゃん。肉は私がちゃんと料理してあげるから。まだガチャスキルを全部使ってないのよ。今から使うガチャスキルからはその肉以上のモノが出るかもしれないわよ。」
『たしかにそうなんだぞー。わかったんだぞー。我慢するんだぞー。』
(素質は出なかったけど、リルが喜ぶ肉も出たし、魔法スクロールも2冊出た。どんな魔法が使えるかは図鑑を見てみないとわからないけど、さすがCランクだな。けっこういいモノが出たな。)
続いてCランクの10連モンスターガチャスキルをしたラッキーに、不思議な現象が起こった。まずは試しにとスキルを使った所、いつもの白い光ではなく、赤い光が現れた。
「光が赤いわ。きっと新しい素質よ。」
シルフィードが言うようにラッキーも思った。きっと素質を手に入れるだろうと・・・だが実際は・・・
赤い光が収まると、ラッキーの目の前には見覚えのあるアイテムが10個出現していた。素質獲得のアナウンスは流れていない。だが・・・
「これは・・・」
「ラッキー様。すごいです。魔力回復ポーションがたくさん出ました。」
そうラッキーの目の前に現れたのは魔力回復ポーションが10個だった。ハズレのパンは1個も出ずに、当たりのアイテムが10個現れたのだ。
(赤い光は全てアイテムという事なのか?それとも俺の運の数値がいいから起こった事なのか?いやでも、それならさっきのDランクの10連ガチャスキルで、もっとアイテムが出てもおかしくないだろう。結果的に今の俺達が一番ほしいアイテムが出たから問題はないんだけど、やっぱりこのガチャスキル。誰かに操作されてるような感じがプンプンするな。まあ気にしても文句を言う相手がいる訳じゃないからどうしようもないんだけど。)
全て当たりだった事に喜びと戸惑いを覚えながらも、残り4回の10連モンスターガチャスキルを使ったが、結果はDランクの時と同じような内容だった。大量のパンと、少しのアイテムを手に入れたのだった。
使用すると目の前に白い光が現れた。ガチャスキルを使うとラッキーの前に光が現れる。通常は白だが、金色や虹色も存在する。金色や虹色の場合は素質を手に入れていたので、色が違うと期待ができるのだ。
光が収まると、そこには10個のパンとアイテムが出現していた。
「1、2、3・・・10個あるわ。という事は素質は手に入らなかったのね。」
「まあ1回目だしね。チャンスはまだまだあるよ。それに素質だけが全てじゃないからね。アイテムだってありがたいだろ?」
「そうね。これは魔力回復ポーションよね?このタイミングなら一番うれしいアイテムじゃない?」
「そうだな。それにパンだっておいしくなっただろ?」
「そうね。ラッキーの言って通りだったわね。」
実は、ラッキーは食堂の料理長であるランドルトと仲良くなった事で、学園に入った時から不思議に思っていた食堂のパンの謎について聞いていたのだ。グレイ教団の事件を無事に解決した事もあって、ランドルトは快くパンの秘密を教えてくれた。そしてその秘密とは、食事に魔力の回復を高める素材を使っている事だった。使っていると言ってもほんのわずかだが、魔力はこの世界に生きる人全てが持っているので身体と相性が良い。その為、それを使った食事は使っていないモノよりおいしく感じたのだ。
実際にどんな素材を使ってるかまでは教えてもらえなかったが、どういう原理で美味しくなっているのかを知ったラッキーは、その後に使ったガチャスキルで出たパンから、ラッキーの理解した原理が作用されるようになっていた。
「それにこのパンは食堂で出るのと一緒だから食べると、多少だけど魔力を回復させる効果もある。今の俺達には丁度いいだろ?」
「そうね。」
『ラッキー!!初回からコロッケパンが出たんだぞー。さすがラッキーなんだぞ。』
続いてラッキーはDランクの10連モンスターガチャスキルを4回連続で使用した。現れた光はどれも白色だった。
ラッキーの周囲は4つの白い光が現れてその光が収まるといつものようにパンとアイテムが出現していた。
アンパン、食パン、カレーパン、ジャムパン、バターロール、チーズパン・・・
サンドイッチにコロッケパン、やきそばパンにハンバーガーにチーズバーガー・・・
ホットドックにフランスパン、揚げパン、クロワッサンなどなど様々な種類のパンが現れた。
アイテム類は、上級ポーションに、魔力回復ポーション、高級そうな肉、防具などに使えそうな素材、魔法のスクロールが2冊現れた。
魔法のスクロールは魔力を消費しなくても一度だけ魔法が使えるアイテムだ。高価な事とこの国では皆が魔法を使うので需要は少ないが他国ではかなりの高値で取引される。売って良し、使って良しの使い勝手の良いアイテムだった。ちなみに世界に存在する魔法スクロールは半分がダンジョンからのドロップ品。残り半分はフランダル魔法国で作られているモノだ。
『肉が出たぞー。ラッキー。あの肉おいしそうなにおいがするんだぞー。俺はすぐにでもその肉を食べたいんだぞ―』
「おちついてリルちゃん。肉は私がちゃんと料理してあげるから。まだガチャスキルを全部使ってないのよ。今から使うガチャスキルからはその肉以上のモノが出るかもしれないわよ。」
『たしかにそうなんだぞー。わかったんだぞー。我慢するんだぞー。』
(素質は出なかったけど、リルが喜ぶ肉も出たし、魔法スクロールも2冊出た。どんな魔法が使えるかは図鑑を見てみないとわからないけど、さすがCランクだな。けっこういいモノが出たな。)
続いてCランクの10連モンスターガチャスキルをしたラッキーに、不思議な現象が起こった。まずは試しにとスキルを使った所、いつもの白い光ではなく、赤い光が現れた。
「光が赤いわ。きっと新しい素質よ。」
シルフィードが言うようにラッキーも思った。きっと素質を手に入れるだろうと・・・だが実際は・・・
赤い光が収まると、ラッキーの目の前には見覚えのあるアイテムが10個出現していた。素質獲得のアナウンスは流れていない。だが・・・
「これは・・・」
「ラッキー様。すごいです。魔力回復ポーションがたくさん出ました。」
そうラッキーの目の前に現れたのは魔力回復ポーションが10個だった。ハズレのパンは1個も出ずに、当たりのアイテムが10個現れたのだ。
(赤い光は全てアイテムという事なのか?それとも俺の運の数値がいいから起こった事なのか?いやでも、それならさっきのDランクの10連ガチャスキルで、もっとアイテムが出てもおかしくないだろう。結果的に今の俺達が一番ほしいアイテムが出たから問題はないんだけど、やっぱりこのガチャスキル。誰かに操作されてるような感じがプンプンするな。まあ気にしても文句を言う相手がいる訳じゃないからどうしようもないんだけど。)
全て当たりだった事に喜びと戸惑いを覚えながらも、残り4回の10連モンスターガチャスキルを使ったが、結果はDランクの時と同じような内容だった。大量のパンと、少しのアイテムを手に入れたのだった。
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