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「酒は百薬の長」「フレンチパラドックス」は本当か?
しおりを挟む1.酒は百薬の長はお酒のキャッチコピー
「酒は百薬の長」とは、”適量の酒は薬にも勝る効果がある”という意味のことわざです。お酒好きな方が良く言うイメージがありますが、本当にアルコールは健康に良い効能があるのでしょうか。
そもそも「酒は百薬の長」は、古代中国の政府事業に関する命令が由来となっています。それは、「酒は素晴らしい物である。だから酒の製造・販売は国の専売事業にする。」というものでした。酒を国の専売事業とする事で、税収を増やす事が目的だったのです。
つまり、「酒は百薬の長」という言葉は政府が酒を売る為のキャッチコピーであり、医学的根拠は全くないものでした。
2.ワインを飲めば健康になる?
一方、適量のアルコールが健康に良いという説は、ワインを多く飲むフランス人の食生活からも研究されてきました。フランス人は喫煙率が高く、バター等の脂肪摂取量も多いにも関わらず、心筋梗塞による死亡者が近隣諸国よりも少ない事が知られています。この現象は「フレンチ・パラドックス」と呼ばれ、「ワインを飲むことが健康に良い働きをしている。」と言われてきました。
3.最も健康的な飲酒量は「ゼロ」
しかし最新の研究において、飲酒量は少なければ少ないほど健康に良いと言われるようになりました。極論、飲酒量「ゼロ」の状態が最も健康的という意味です。つまり、「酒は百薬の長」も「フレンチ・パラドックス」も誤りが現在の定説です。お酒が好きな方には、残酷な研究結果であると言えるでしょう。
もちろん、お酒で気分が明るくなり、人生も豊かになるという考えも間違えではありません。健康に支障をきたさないよう、自分自身の適量を把握したうえで、お酒を楽しみましょう。
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