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友達だろ?
03
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「むー。皆忙しくて時間が合わないだけです。仲良い子達は皆、別の病院に行っちゃったんで、会う機会が減ったんです。平日は寝る暇ないんで土日はずっと寝てますね」
「まぁ、寝なきゃ体がもたねぇだろうな」
「そういうことです。夜天先生は何してるんですか? 一応忙しくても先生達にもお休みってあるんですよね?」
「一応な。休みの日に呼び出されることなんてしょっちゅうだけどな」
夜天は腕を組んで息を吐いた。医者になってから休みらしい休みなんてなかった気がする、と過去の記憶を辿れば目眩がしそうだった。
「大変ですよね……看護師の休みはちゃんと丸1日くれるのでお医者さんの激務は信じられないです」
「まぁ、わかってて医者になったしな」
「それで、その貴重なお休みは何してるんですか?」
「俺もゆっくりしてるかな。読書したり、音楽聞いたり」
「音楽ってクラシックですか?」
「あぁ」
「先生、見た目怖いのに趣味は高尚ですよね」
「は!? てめ、今何つった!?」
額に青筋を浮かべてくわっと顔を歪める夜天に、夕映はまたしても失言した! と慌てふためく。挙動不審の夕映が、小動物のようで夜天はなぜかそんな姿にも笑えた。
「今度行くよコンサート」
「あ、貰えたんですか?」
「あぁ。契約のおかげでな」
「よかったですね!」
夕映は自分のことのように嬉しそうに歯を出して笑った。夜天はその笑顔を見て少し考えると「……一緒に行くか?」と尋ねた。
「まぁ、寝なきゃ体がもたねぇだろうな」
「そういうことです。夜天先生は何してるんですか? 一応忙しくても先生達にもお休みってあるんですよね?」
「一応な。休みの日に呼び出されることなんてしょっちゅうだけどな」
夜天は腕を組んで息を吐いた。医者になってから休みらしい休みなんてなかった気がする、と過去の記憶を辿れば目眩がしそうだった。
「大変ですよね……看護師の休みはちゃんと丸1日くれるのでお医者さんの激務は信じられないです」
「まぁ、わかってて医者になったしな」
「それで、その貴重なお休みは何してるんですか?」
「俺もゆっくりしてるかな。読書したり、音楽聞いたり」
「音楽ってクラシックですか?」
「あぁ」
「先生、見た目怖いのに趣味は高尚ですよね」
「は!? てめ、今何つった!?」
額に青筋を浮かべてくわっと顔を歪める夜天に、夕映はまたしても失言した! と慌てふためく。挙動不審の夕映が、小動物のようで夜天はなぜかそんな姿にも笑えた。
「今度行くよコンサート」
「あ、貰えたんですか?」
「あぁ。契約のおかげでな」
「よかったですね!」
夕映は自分のことのように嬉しそうに歯を出して笑った。夜天はその笑顔を見て少し考えると「……一緒に行くか?」と尋ねた。
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