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「すごいよ、稚菜ちゃん……! 早苗より上手いくらいだ」
「うふふ、そぉ~お?」
稚菜は得意げな笑顔を見せる。
ーーーと、そこへ廊下からパタパタと小さな足音が鳴り響いた。稚菜が義兄の股間から抜け出る間もなく、拓人が居間へ飛び込んで来たのである。
「ただいまでーす!」
「た、拓ちゃん……!? お買い物に行ったんじゃなかったの?」
「そうですよ。でも、ママがお財布を忘れたんですよ」
「ま、またかい、早苗のやつ……仕方ないなぁ」
真雄は話しながら、剥き出しになっている下半身を隠すように、シャツの裾を引っ張った。
「わかなお姉ちゃんは、そこで何してるですか?」
「え、えっと……これは、ほら…その……」
「稚菜ちゃんは隠れんぼしてるんだよ。そうだろう、稚菜ちゃん?」
「え? あ…そう、そうなの!」
「じゃあ、ママにも見つからないようにするですか?」
「うん、私がコタツに隠れてること、内緒にしてね」
「わかったで~す!」
屈託なく拓人は笑い、玄関まで帰って来ていた早苗を出迎えに走り出した。稚菜が慌ててコタツ布団を被り、中へ潜り込んだのとほぼ同時に、早苗が居間へ入って来た。
「うふふ、そぉ~お?」
稚菜は得意げな笑顔を見せる。
ーーーと、そこへ廊下からパタパタと小さな足音が鳴り響いた。稚菜が義兄の股間から抜け出る間もなく、拓人が居間へ飛び込んで来たのである。
「ただいまでーす!」
「た、拓ちゃん……!? お買い物に行ったんじゃなかったの?」
「そうですよ。でも、ママがお財布を忘れたんですよ」
「ま、またかい、早苗のやつ……仕方ないなぁ」
真雄は話しながら、剥き出しになっている下半身を隠すように、シャツの裾を引っ張った。
「わかなお姉ちゃんは、そこで何してるですか?」
「え、えっと……これは、ほら…その……」
「稚菜ちゃんは隠れんぼしてるんだよ。そうだろう、稚菜ちゃん?」
「え? あ…そう、そうなの!」
「じゃあ、ママにも見つからないようにするですか?」
「うん、私がコタツに隠れてること、内緒にしてね」
「わかったで~す!」
屈託なく拓人は笑い、玄関まで帰って来ていた早苗を出迎えに走り出した。稚菜が慌ててコタツ布団を被り、中へ潜り込んだのとほぼ同時に、早苗が居間へ入って来た。
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