俺の名前は今日からポチです

ムーン

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くすりづけ、はち

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雪風が病院を後にするとカーテンの向こうにいる使用人もほとんど居なくなった。俺も一応警護対象らしく全員居なくなることはなく、思い切り声を上げてよがれない。

「んぅっ、んぅうっ、んっ、くぅうううっ……!」

仰け反って大声を上げられたら快楽を逃がせるような感覚があるが、ベッドに拘束され身動きが取れず、羞恥心から声を上げられない今は快楽が蓄積していくような感覚がある。

「ふぅっ、んゔぅうううっ……! んゔぅっ、んぅううっ!」

尿道に挿入された細長い玩具は振動で尿道壁を性感帯としてしつけ、体内に入った先端部分は振動だけではなく首振りのような動きもして、膀胱を掻き回す。

「……っ、ぐぅぅううっ……! ぅ、ああっ……ゆきっ……!」

後孔に挿入された数珠状の玩具は俺に新感覚の快楽を与えるだけでなく、裏側から前立腺を押し上げて尿道に挿入された玩具の先端が当たりやすくしている。その上腹に巻かれたベルトの内側の突起は深く俺の腹に沈んでいて、腸内の玉と合わせて前立腺を挟んでいる。

「ぅ、ぎゅうぅうっ……! ひぅっ、ううぅ……ゆきしゃまぁっ……ぁああっ!」

媚薬で感度を上げられた腸壁と尿道壁は身動ぎで玩具が擦れるだけでも脊椎に電流を走らせるような快感を覚える。その玩具のうち一つが動いているのだ、強制的な絶頂が連続で続いて痙攣してしまう。

変わらない真っ白な天井や白いカーテンは無機質さを感じさせる。唇を噛んでも止められない淫らな悲鳴を上げる俺を冷めた目で見下している気がする。

「んっ、ぐぅっ、んゔぅっ……ひぐっ!? イぐっ、イぐぅうぅっ、むりっ、がまんむりぃいっ!」

カーテンの向こうの使用人を想像するのではなく、カーテンに見下されていると妄想する。目を閉じてカーテンを見ないようにして、叫ばないように口を閉ざす。しかし絶頂は止まらず、快楽に負けっぱなしの情けない嬌声も止められない。

「う、ぅううっ……ゆきしゃまっ、ゆきしゃまぁああっ! ゆきっ、ひゃまぁっ!」

目を閉じていると雪兎の姿を想像してしまう。雪兎が玩具で悶える俺を観察していると妄想してしまう。そうすると腸壁は雪兎の陰茎に擦り上げて欲しいと蠢き初め、自然と玩具を捻り出す姿勢に入る。
ぶぽっ……と水音混じりの下品な音が響き、顔が熱くなるのを感じた。玉が一つ抜けたようだ。

「ゆきっ、ゆきしゃまぁっ、出すとこ見ててっ……んぉっ! ん、ふぅうっ! ふっ、ふっ……ふんゔぅううっ!」

きっと腸液でどろどろになった玉が出てきているのだろう。その様はまるで産卵のように見えるだろう。

「俺っ、犬なのにぃっ! しゃんりゃんっ、しちゃいまひゅっ……!」

雪兎が見ていると考えると、これが抜けたら抱いてくれると考えると、更に下腹に力が入り、玩具を追い出した。
ぶぽぽぼぽっ……と出ていった玩具は最後に腸壁を強く擦り、全て出すと同時に絶頂を迎えさせた。棒状の物と違って数珠状の物は一々腸壁を少し締めさせるため、すぼまった穴を何度も拡げられる快感がある。

「んゔっ、うぅぅっ……ゆきしゃまぁっ、入れてっ、入れてぇっ、ゆきしゃまぁああっ!」

ここに居ない雪兎に向けてぽっかりと開いた穴を犯すよう頼む。

「入れてっ、入れでよぉおおっ! じゅぼじゅぼ欲しいのぉっ、ゆきしゃまぁっ!」

抜けてしまったことで前立腺を押し上げられることがなくなり、腹に沈んだベルトの突起も大した意味を失い、尿道に挿入された玩具が前立腺を抉る強さも弱まり、尿道壁と膀胱を振動で責められる快楽だけが残る。
性器に与えられる刺激で絶頂を強要されているというのに、俺は蕩けきった後孔をほじくり回して欲しいと喚き続けた。
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