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くすりづけ、なな
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口に陰茎を突っ込まれ、鼻を指でつままれ、意識が朦朧としてきた。視界もハッキリしない中、雄の匂いと愛おしい感触に惹かれるままに口内を占領しているものをしゃぶる。
「んっ……うん、上手いぞ。分かってるよな、本当に気ぃ失いそうになったら離す……なんて甘い真似はしない、気絶したって俺を射精させられなかったら離さないからな」
「ん、んんっ、んぅうっ……!」
その発言に興奮し、身を捩る。何度目かも分からないが玩具に前立腺を苛まれ、深い絶頂を迎える。口にも力が入り、噛むのは何とか耐えたものの上顎と舌で強く挟んでしまい、喉の奥に精液を放たれた。
「んんぅっ!?」
「……っ、ふぅ…………約束通り離すぞ」
鼻から指が離れ、萎えた陰茎が口から抜ける。解放された俺の口は俺の意思に関係なく息を思い切り吸い、まだ口内や喉の浅いところに留まっていた精液を気管に招いてしまった。
「げほっ、げほっ、けほっ、ぇほっ、ぉえっ……」
ベッドから下りて服を整えていた雪風が振り向き、俺の顎と後頭部に手を添えて僅かに持ち上げた。
「気道確保……おい誰か! 水!」
上半身の拘束が解かれ、雪風に引っ張り起こされる。上体を起こした後も雪風は俺の頭を支えていた。
「…………大丈夫か?」
水を飲み、口内に爽やかさが戻る。しかしスッキリとした感覚があるのは胃までだ。それより下は媚薬によって苛まれ続けている。
「そんな心配そうな顔すんなよ、平気だから。噎せるのが醍醐味みたいなとこあるだろ?」
「……バカ言うな」
「雪風……?」
「悪かった、無茶したな。寝転がってんのに飲ませようとしたらそりゃ噎せるよな」
俺はあの程度の苦痛なら好むのだが、雪風は本気で落ち込んでいるようだ。製薬会社の社長だけあって身体の異常には敏感なのだろうか、俺には全く分からない。分からないが、雪風を慰める方法は知っている。
「雪風……口開けろよ」
自由になったばかりの右腕を雪風の背に回し、抱き寄せ、左手で雪風の顎を持ち上げる。暗い顔の唇に唇を触れさせ、その柔らかさを堪能したら舌を挿し込む。
「んっ……ん、ん……まひ、んぅっ、まひろぉ……」
息継ぎをさせつつ大人しい舌に舌を絡める。舌先で舌の裏を撫で、側面を舐め、舌から離れて口内を舐め回す。彼の口内は何度味わっても飽きない。
「ふ、ぁ、まひろ……真尋ぉ、真尋…………好き」
何か言おうとしたが思い付かなかったのだろう、それで無難に好きと伝えた。すっかり蕩けた顔に戻った雪風だが、言葉を思い付けなかったことを落ち込んでいるらしいので、もう一度唇を重ねた。
「ん……ぅっ!? ん、んぅううっ……!」
再び雪風の舌を弄んでやろうと思ったが、先に雪風の舌が口内に侵入し、背に回っていた手が服を掴んで引っ張り、俺はベッドに押し倒された。激しいキスに集中させられているうちに拘束が戻され、俺は再び身動きが取れなくなった。
「そう何回もリードしようなんて二十年早いぞ、まーひろぉー?」
「ちょうど歳の差じゃねぇか……」
「はぁ!? 俺は八十四年生まれなんだけど!?」
勝ち誇った笑みを浮かべていた雪風は一転して怒りだし、俺の頬を抓った。
「いふぁいいふぁいいふぁい」
「訂正しろ! 俺は八十四年の六月八日生まれだ!」
「そんなムキになるなよ……十八歳差か。四捨五入すれば二十年だろ」
「俺くらいの歳になると四捨五入は禁忌なんだよ! 誕生日が怖い……!」
二十代前半みたいな見た目をしておいて何言ってんだこいつ。
「……っと、不本意ながらそろそろ仕事に戻らないとだな。じゃ、まーひろぉ、玩具動かしてやるからな」
「え……ぁ、いや、それはしなくて……ぁああっ!? ひっ、ィっ……やぁあっ、雪風っ、雪風ぇっ、止めて、これっ、いいからっ……!」
「それ、イイだろ? よしよし、気に入ったみたいだな。じゃ、ユキが来るまで悶えとけよ」
振動するのは尿道に挿入された玩具だけで、後孔に挿入されている玩具と腹に巻かれた分は動かない。しかし二つがかりで固定された前立腺を震えさせられるのは耐え難い快楽で、同じく振動で責められている尿道を通して玩具に阻まれながらも精液を撒き散らした。
「んっ……うん、上手いぞ。分かってるよな、本当に気ぃ失いそうになったら離す……なんて甘い真似はしない、気絶したって俺を射精させられなかったら離さないからな」
「ん、んんっ、んぅうっ……!」
その発言に興奮し、身を捩る。何度目かも分からないが玩具に前立腺を苛まれ、深い絶頂を迎える。口にも力が入り、噛むのは何とか耐えたものの上顎と舌で強く挟んでしまい、喉の奥に精液を放たれた。
「んんぅっ!?」
「……っ、ふぅ…………約束通り離すぞ」
鼻から指が離れ、萎えた陰茎が口から抜ける。解放された俺の口は俺の意思に関係なく息を思い切り吸い、まだ口内や喉の浅いところに留まっていた精液を気管に招いてしまった。
「げほっ、げほっ、けほっ、ぇほっ、ぉえっ……」
ベッドから下りて服を整えていた雪風が振り向き、俺の顎と後頭部に手を添えて僅かに持ち上げた。
「気道確保……おい誰か! 水!」
上半身の拘束が解かれ、雪風に引っ張り起こされる。上体を起こした後も雪風は俺の頭を支えていた。
「…………大丈夫か?」
水を飲み、口内に爽やかさが戻る。しかしスッキリとした感覚があるのは胃までだ。それより下は媚薬によって苛まれ続けている。
「そんな心配そうな顔すんなよ、平気だから。噎せるのが醍醐味みたいなとこあるだろ?」
「……バカ言うな」
「雪風……?」
「悪かった、無茶したな。寝転がってんのに飲ませようとしたらそりゃ噎せるよな」
俺はあの程度の苦痛なら好むのだが、雪風は本気で落ち込んでいるようだ。製薬会社の社長だけあって身体の異常には敏感なのだろうか、俺には全く分からない。分からないが、雪風を慰める方法は知っている。
「雪風……口開けろよ」
自由になったばかりの右腕を雪風の背に回し、抱き寄せ、左手で雪風の顎を持ち上げる。暗い顔の唇に唇を触れさせ、その柔らかさを堪能したら舌を挿し込む。
「んっ……ん、ん……まひ、んぅっ、まひろぉ……」
息継ぎをさせつつ大人しい舌に舌を絡める。舌先で舌の裏を撫で、側面を舐め、舌から離れて口内を舐め回す。彼の口内は何度味わっても飽きない。
「ふ、ぁ、まひろ……真尋ぉ、真尋…………好き」
何か言おうとしたが思い付かなかったのだろう、それで無難に好きと伝えた。すっかり蕩けた顔に戻った雪風だが、言葉を思い付けなかったことを落ち込んでいるらしいので、もう一度唇を重ねた。
「ん……ぅっ!? ん、んぅううっ……!」
再び雪風の舌を弄んでやろうと思ったが、先に雪風の舌が口内に侵入し、背に回っていた手が服を掴んで引っ張り、俺はベッドに押し倒された。激しいキスに集中させられているうちに拘束が戻され、俺は再び身動きが取れなくなった。
「そう何回もリードしようなんて二十年早いぞ、まーひろぉー?」
「ちょうど歳の差じゃねぇか……」
「はぁ!? 俺は八十四年生まれなんだけど!?」
勝ち誇った笑みを浮かべていた雪風は一転して怒りだし、俺の頬を抓った。
「いふぁいいふぁいいふぁい」
「訂正しろ! 俺は八十四年の六月八日生まれだ!」
「そんなムキになるなよ……十八歳差か。四捨五入すれば二十年だろ」
「俺くらいの歳になると四捨五入は禁忌なんだよ! 誕生日が怖い……!」
二十代前半みたいな見た目をしておいて何言ってんだこいつ。
「……っと、不本意ながらそろそろ仕事に戻らないとだな。じゃ、まーひろぉ、玩具動かしてやるからな」
「え……ぁ、いや、それはしなくて……ぁああっ!? ひっ、ィっ……やぁあっ、雪風っ、雪風ぇっ、止めて、これっ、いいからっ……!」
「それ、イイだろ? よしよし、気に入ったみたいだな。じゃ、ユキが来るまで悶えとけよ」
振動するのは尿道に挿入された玩具だけで、後孔に挿入されている玩具と腹に巻かれた分は動かない。しかし二つがかりで固定された前立腺を震えさせられるのは耐え難い快楽で、同じく振動で責められている尿道を通して玩具に阻まれながらも精液を撒き散らした。
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