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気を取り直してもう一度
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暴発した。
最悪だ、入れる前に出してしまった。
「……はやく♡」
挿入直前に射精するという僕の最悪な行為に気付いていないのか、シンヤは可愛くおねだりを続けている。僕はどうしてこんな失敗をしてしまったんだ、シンヤが可愛いからだ、僕の我慢が足りなかったからだ。
「ヒロくん♡ 大好き♡ 俺ヒロくん大好きだから、どうなっても大好きなままだから、緊張しないで♡」
「え? ぁ……」
シンヤがついさっき「失敗しても気にしないで」と言っていたのを思い出す。もう後悔はやめだ、落ち込んでいては勃たない。
「……ご、ごめんシンヤくんっ、ちょっと、あの……先走りがすごくて、ゴム外れそうだから一旦変えていいっ?」
「………………うん♡ ゆっくりでいいよ♡」
シンヤはきっと気付いた上で気付いていないフリをしてくれている。優しい瞳で見つめられた僕はシンヤの深い愛情の表れに気付いてしまった。
「す、すぐ済ませるよ……」
僕は精液を溜めたコンドームを外して口を縛り、鞄の陰に隠してからティッシュと新しいゴムを取った。陰茎に付着した精液を拭き取り、新しいゴムを被せ、急いでシンヤの上に戻った。
「おまたせっ! 今度こそ、あの……入れる、よ?」
「うん♡ きて♡ ヒロくん♡」
大きく開脚して自ら後孔を拡げてくれているシンヤの上で四つん這いになった僕の陰茎は、既に再び勃起していた。復活の早さだけは褒めたい。
「んっ♡」
自身の陰茎を軽く握ってシンヤの後孔に押し付ける。シンヤは甘い声を漏らし、僕の首に腕を絡ませた。
「ほ、ほんとに……今日、僕達…………」
シンヤの顔を見つめる。汗ばんだ肌に張り付いた黒髪、潤んだ瞳、紅潮した頬、荒い吐息……視線を下ろせば芸術作品とも呼べる黒レースのブラジャーがシンヤの胸を飾っている。
「……俺達、今日こそ本当に繋がるんだよ♡ 俺はヒロくんさえよければそれでよかったのに……オナホ扱いでもきっと満足出来たのに、ヒロくん俺のこと好きになってくれたから、優しい君は俺を大事にしてくれたから……ふふ♡ 今日まで時間かかっちゃったね♡」
「うん……」
「きて♡」
シンヤの足が腰に絡み付いて僕を引き寄せる。僕はまた唾を飲み、ゆっくりとシンヤの中に入った。
「んっ♡ ぁ♡ あぁっ……♡♡ やっぱ、りぃっ♡ ヒロくんのぉっ、俺が持ってるバイブより太いっ♡♡」
「に、握ってる感じそうでもないけどなぁ……へ、へへっ、えと……ぁ、そろそろ持たなくてもいいのか」
奇妙な愛想笑いと独り言を後悔しつつ、自分の陰茎を握るのをやめてシンヤの腰に手を添える。恐る恐る手に力を込めて、挿入を進める。
「あっ♡ あ♡ ぁああっ♡♡ ヒロくん♡ ヒロくぅん♡♡」
僕の名前を呼ぶシンヤの瞳から一粒の涙が零れた。
「い、痛いっ? だ、大丈夫?」
声が気持ち悪く甲高くなってしまう。どもってしまう。震える手でシンヤの涙を拭うと彼はクスリと微笑んだ。
「ヒロくんの入ってるの、嬉しくてぇ……♡」
「ぅあ……もぉ、また出ちゃうじゃん……」
あまりにも可愛らしい内容と顔と声と言い方と首を少し傾げる仕草と──とにかくシンヤのあらゆる要素にときめいてしまい、また暴発してしまわないかとヒヤヒヤした。
最悪だ、入れる前に出してしまった。
「……はやく♡」
挿入直前に射精するという僕の最悪な行為に気付いていないのか、シンヤは可愛くおねだりを続けている。僕はどうしてこんな失敗をしてしまったんだ、シンヤが可愛いからだ、僕の我慢が足りなかったからだ。
「ヒロくん♡ 大好き♡ 俺ヒロくん大好きだから、どうなっても大好きなままだから、緊張しないで♡」
「え? ぁ……」
シンヤがついさっき「失敗しても気にしないで」と言っていたのを思い出す。もう後悔はやめだ、落ち込んでいては勃たない。
「……ご、ごめんシンヤくんっ、ちょっと、あの……先走りがすごくて、ゴム外れそうだから一旦変えていいっ?」
「………………うん♡ ゆっくりでいいよ♡」
シンヤはきっと気付いた上で気付いていないフリをしてくれている。優しい瞳で見つめられた僕はシンヤの深い愛情の表れに気付いてしまった。
「す、すぐ済ませるよ……」
僕は精液を溜めたコンドームを外して口を縛り、鞄の陰に隠してからティッシュと新しいゴムを取った。陰茎に付着した精液を拭き取り、新しいゴムを被せ、急いでシンヤの上に戻った。
「おまたせっ! 今度こそ、あの……入れる、よ?」
「うん♡ きて♡ ヒロくん♡」
大きく開脚して自ら後孔を拡げてくれているシンヤの上で四つん這いになった僕の陰茎は、既に再び勃起していた。復活の早さだけは褒めたい。
「んっ♡」
自身の陰茎を軽く握ってシンヤの後孔に押し付ける。シンヤは甘い声を漏らし、僕の首に腕を絡ませた。
「ほ、ほんとに……今日、僕達…………」
シンヤの顔を見つめる。汗ばんだ肌に張り付いた黒髪、潤んだ瞳、紅潮した頬、荒い吐息……視線を下ろせば芸術作品とも呼べる黒レースのブラジャーがシンヤの胸を飾っている。
「……俺達、今日こそ本当に繋がるんだよ♡ 俺はヒロくんさえよければそれでよかったのに……オナホ扱いでもきっと満足出来たのに、ヒロくん俺のこと好きになってくれたから、優しい君は俺を大事にしてくれたから……ふふ♡ 今日まで時間かかっちゃったね♡」
「うん……」
「きて♡」
シンヤの足が腰に絡み付いて僕を引き寄せる。僕はまた唾を飲み、ゆっくりとシンヤの中に入った。
「んっ♡ ぁ♡ あぁっ……♡♡ やっぱ、りぃっ♡ ヒロくんのぉっ、俺が持ってるバイブより太いっ♡♡」
「に、握ってる感じそうでもないけどなぁ……へ、へへっ、えと……ぁ、そろそろ持たなくてもいいのか」
奇妙な愛想笑いと独り言を後悔しつつ、自分の陰茎を握るのをやめてシンヤの腰に手を添える。恐る恐る手に力を込めて、挿入を進める。
「あっ♡ あ♡ ぁああっ♡♡ ヒロくん♡ ヒロくぅん♡♡」
僕の名前を呼ぶシンヤの瞳から一粒の涙が零れた。
「い、痛いっ? だ、大丈夫?」
声が気持ち悪く甲高くなってしまう。どもってしまう。震える手でシンヤの涙を拭うと彼はクスリと微笑んだ。
「ヒロくんの入ってるの、嬉しくてぇ……♡」
「ぅあ……もぉ、また出ちゃうじゃん……」
あまりにも可愛らしい内容と顔と声と言い方と首を少し傾げる仕草と──とにかくシンヤのあらゆる要素にときめいてしまい、また暴発してしまわないかとヒヤヒヤした。
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