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5[リア]
ダンス §1
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婚約発表の場でダンスを踊れ——この非情なミッションが降ってわいたのは、アレンさんのヘルグリン病騒ぎの前だった。
その頃わたしは、リビングの一角に四畳ほどの土足禁止エリア『リア様のお茶の間』を作ったばかりで、お風呂上りは決まってそこでゴロゴロしながら読書をしていた。
ある日、ヴィルさんの帰りが遅く、心配していると小さなノック音が聞こえた。
ドアを開けると彼が立っていた。しかし、様子がおかしい。
世界を癒す王族スマイルは消え失せ、心なしか身長が縮んでいるようにも見える彼は、どんよりと濁った空気をまとって部屋へ入ってくる。
彼はゴソゴソと手を動かし上着を脱ごうとしていたが、一向に脱げる気配がない。手が空振りするたびに「うにゅ」とか「はにゃ」といった謎の鳴き声が聞こえた。
手伝って脱がせてやると、彼の後頭部あたりから「アニガトウ」という声が聞こえてくる。
彼はソファに腰かけると、最終ラウンドまで戦ったボクサーのようにガックリとうなだれた。
「俺は……俺は、ダメな夫だ……」
彼の背中の曲がり具合が、まるで大きなパンダでも背負っているかのようだった。
「リアに負担をかけるから、俺は猛反対した。しかし叔父上が、まるで石のように頑固で……神薙の婚約発表をしたい、と」
首謀者はイケオジ陛下だった。仕事を終えてから、二人きりで相当やり合ったらしい。
色々落ち着いたばかりだから、そっとしておいてほしいと彼は主張した。ところが、陛下は取り付く島もなかったそうだ。
お披露目会よりも規模が大きく、国内最大級の舞踏会で発表するのだと言う。
「冬の社交……って、わかるか?」
「ええと、聞きかじっただけですが、貴族の皆さんが王都に来て、お食事会やダンスをする、と……」
「毎年、国内のほぼすべての貴族を招待する国王主催の舞踏会がある。一番大きな会場を使って盛大にやるのだが」
わたしはゴクリとつばを飲み込んだ。
「ヒト族の貴族も含まれる。発表は舞踏会の冒頭。つまり、俺たちが主役ということになり、中央で一曲目を踊ることになる……」
「でえええーーーッッッ!」
「俺たちがどれほど二人きりの時間を必要としているか、叔父上はちっともわかっていないんだよ」と、彼はナミヘイさんに叱られた直後のカツオ君のように言った。
なんという無茶振りだろう。
「リア、ダンスは?」と、彼が顔をのぞき込んできた。
そんな高尚なものは経験がない。
「何もかもゼロから教わらなければなりません」と答えた。
「少しやってみて、無理そうだったら二人で断りに行こう」
「そんなことが許されるのでしょうか」
「大丈夫。俺が王宮を火の海にしてでも——」
「そこまでして断らなくていいです……」
踊るしかない。この世界で生きていくのにダンスが必須であろうことは、侍女たちの会話から薄々気づいていた。
そもそも結婚という大イベントを控えているわりに、なんでもかんでも周りにやってもらって、わたしは楽をしすぎているのだ。
「良い知らせもある。正式に婚約の承認が下りたよ」
「わぁ~、おめでとう、わたしたち」
「これで手続きをすれば、晴れて正式な婚約者だ」
彼はポケットから陛下のサインが入った承諾書と、正式な婚約の手続きをするための申請書を出して見せてくれた。
申請書の証人欄には、すでにお義父様と陛下のサインが入っている。あとは当人同士の欄にサインをして出すだけだ。
わたしたちは署名をし終えると、部屋にあるバーからミニサイズのシャンパンを出した。
「また忘れられない日が一つ増える」と、彼が栓を抜く。
くまんつ領で作られた「終わらぬ愛」という銘柄のシャンパンが、ポンと音を立ててわたしたちを祝ってくれた。
「クランツ領のワインは、どれもこういうキザな銘柄ばかりだ」
「婚約のお祝いだから、これを選んでくれたのですか?」
「ピッタリだろう?」
エメラルドの瞳が優しく微笑んでいた。
ふと会話が途切れると、彼はワイングラスをじっと見ていた。
すでにシャンパンを飲み終え、彼は別の赤ワインを飲んでいた。彼がグラスをいじり回すせいで、グラスの中の残り少ないワインが翻弄され、クルクルと回っている。
「何か、言おうかやめようか迷っていますか?」と尋ねると、彼はグチャッとバーカウンターに突っ伏した。どうやら図星のようだ。
「ごめん。俺の悪い癖だ」
「そんなことはないですよ。最近はわたしもわかるようになりましたから」
彼はくまんつ様やアレンさんにはなんでも素直に話すけれど、わたしには言うべきか否かをモニョモニョ考えていることが多い。
「実は、ポルト・デリングの旅をやり直したいと思っている。あまりに邪魔が多かった。俺も一緒にバーに行きたかったし、観光船にも乗りたかった。大人げないが、アレンから話を聞いて、悔しくなってしまった」
一緒に旅に出たがいいが、彼の仕事で忙しく、さらにはわたしの都合で予定を一部キャンセルして帰ることになってしまった。現地の貴族に会って挨拶をする予定も含まれており、わたしも悔いが残っている。
「そうですね。また行きましょうね。やり直しをしましょう」
わたしがそう言うと、彼はパッと表情を明るくした。
「なぜ今までこういうことを君に話さなかったのだろう。話せばこんなに一瞬で解決するのにな」
「話しづらいですか?」
「いいや、俺が悪い。俺が大事なことに気づいていなかったんだ」
「わたし、初めてのデートで行けなかったレストランにも行ってみたいです。あと『北の庭園』も改めて行きたいですし」
「それもあったな。……ほかにも思い出した。忘れないうちに書いておこう」
彼はポケットから手帳を取り出すと、二人でやりたいことを箇条書きにした。
レストランで食事、バーに行く、魔法植物園、観劇、北の庭園、ポルト・デリングやり直し、珈琲の店、一緒に服を作りたい、ダンス……
「まだまだある。思い出したら書いていこう」
「そうですね」
「しかし、まずは……」
彼は手帳を指でトントンとたたいた。
わたしたちは同時に「ダンスだな」「ダンスですね」と言った。
その頃わたしは、リビングの一角に四畳ほどの土足禁止エリア『リア様のお茶の間』を作ったばかりで、お風呂上りは決まってそこでゴロゴロしながら読書をしていた。
ある日、ヴィルさんの帰りが遅く、心配していると小さなノック音が聞こえた。
ドアを開けると彼が立っていた。しかし、様子がおかしい。
世界を癒す王族スマイルは消え失せ、心なしか身長が縮んでいるようにも見える彼は、どんよりと濁った空気をまとって部屋へ入ってくる。
彼はゴソゴソと手を動かし上着を脱ごうとしていたが、一向に脱げる気配がない。手が空振りするたびに「うにゅ」とか「はにゃ」といった謎の鳴き声が聞こえた。
手伝って脱がせてやると、彼の後頭部あたりから「アニガトウ」という声が聞こえてくる。
彼はソファに腰かけると、最終ラウンドまで戦ったボクサーのようにガックリとうなだれた。
「俺は……俺は、ダメな夫だ……」
彼の背中の曲がり具合が、まるで大きなパンダでも背負っているかのようだった。
「リアに負担をかけるから、俺は猛反対した。しかし叔父上が、まるで石のように頑固で……神薙の婚約発表をしたい、と」
首謀者はイケオジ陛下だった。仕事を終えてから、二人きりで相当やり合ったらしい。
色々落ち着いたばかりだから、そっとしておいてほしいと彼は主張した。ところが、陛下は取り付く島もなかったそうだ。
お披露目会よりも規模が大きく、国内最大級の舞踏会で発表するのだと言う。
「冬の社交……って、わかるか?」
「ええと、聞きかじっただけですが、貴族の皆さんが王都に来て、お食事会やダンスをする、と……」
「毎年、国内のほぼすべての貴族を招待する国王主催の舞踏会がある。一番大きな会場を使って盛大にやるのだが」
わたしはゴクリとつばを飲み込んだ。
「ヒト族の貴族も含まれる。発表は舞踏会の冒頭。つまり、俺たちが主役ということになり、中央で一曲目を踊ることになる……」
「でえええーーーッッッ!」
「俺たちがどれほど二人きりの時間を必要としているか、叔父上はちっともわかっていないんだよ」と、彼はナミヘイさんに叱られた直後のカツオ君のように言った。
なんという無茶振りだろう。
「リア、ダンスは?」と、彼が顔をのぞき込んできた。
そんな高尚なものは経験がない。
「何もかもゼロから教わらなければなりません」と答えた。
「少しやってみて、無理そうだったら二人で断りに行こう」
「そんなことが許されるのでしょうか」
「大丈夫。俺が王宮を火の海にしてでも——」
「そこまでして断らなくていいです……」
踊るしかない。この世界で生きていくのにダンスが必須であろうことは、侍女たちの会話から薄々気づいていた。
そもそも結婚という大イベントを控えているわりに、なんでもかんでも周りにやってもらって、わたしは楽をしすぎているのだ。
「良い知らせもある。正式に婚約の承認が下りたよ」
「わぁ~、おめでとう、わたしたち」
「これで手続きをすれば、晴れて正式な婚約者だ」
彼はポケットから陛下のサインが入った承諾書と、正式な婚約の手続きをするための申請書を出して見せてくれた。
申請書の証人欄には、すでにお義父様と陛下のサインが入っている。あとは当人同士の欄にサインをして出すだけだ。
わたしたちは署名をし終えると、部屋にあるバーからミニサイズのシャンパンを出した。
「また忘れられない日が一つ増える」と、彼が栓を抜く。
くまんつ領で作られた「終わらぬ愛」という銘柄のシャンパンが、ポンと音を立ててわたしたちを祝ってくれた。
「クランツ領のワインは、どれもこういうキザな銘柄ばかりだ」
「婚約のお祝いだから、これを選んでくれたのですか?」
「ピッタリだろう?」
エメラルドの瞳が優しく微笑んでいた。
ふと会話が途切れると、彼はワイングラスをじっと見ていた。
すでにシャンパンを飲み終え、彼は別の赤ワインを飲んでいた。彼がグラスをいじり回すせいで、グラスの中の残り少ないワインが翻弄され、クルクルと回っている。
「何か、言おうかやめようか迷っていますか?」と尋ねると、彼はグチャッとバーカウンターに突っ伏した。どうやら図星のようだ。
「ごめん。俺の悪い癖だ」
「そんなことはないですよ。最近はわたしもわかるようになりましたから」
彼はくまんつ様やアレンさんにはなんでも素直に話すけれど、わたしには言うべきか否かをモニョモニョ考えていることが多い。
「実は、ポルト・デリングの旅をやり直したいと思っている。あまりに邪魔が多かった。俺も一緒にバーに行きたかったし、観光船にも乗りたかった。大人げないが、アレンから話を聞いて、悔しくなってしまった」
一緒に旅に出たがいいが、彼の仕事で忙しく、さらにはわたしの都合で予定を一部キャンセルして帰ることになってしまった。現地の貴族に会って挨拶をする予定も含まれており、わたしも悔いが残っている。
「そうですね。また行きましょうね。やり直しをしましょう」
わたしがそう言うと、彼はパッと表情を明るくした。
「なぜ今までこういうことを君に話さなかったのだろう。話せばこんなに一瞬で解決するのにな」
「話しづらいですか?」
「いいや、俺が悪い。俺が大事なことに気づいていなかったんだ」
「わたし、初めてのデートで行けなかったレストランにも行ってみたいです。あと『北の庭園』も改めて行きたいですし」
「それもあったな。……ほかにも思い出した。忘れないうちに書いておこう」
彼はポケットから手帳を取り出すと、二人でやりたいことを箇条書きにした。
レストランで食事、バーに行く、魔法植物園、観劇、北の庭園、ポルト・デリングやり直し、珈琲の店、一緒に服を作りたい、ダンス……
「まだまだある。思い出したら書いていこう」
「そうですね」
「しかし、まずは……」
彼は手帳を指でトントンとたたいた。
わたしたちは同時に「ダンスだな」「ダンスですね」と言った。
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