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[リア]
事故渋滞
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「リア様! ケガをしているではありませんか! 血が出ています!」
アレンさんが真っ青な顔で叫んだ。
「え? 血? どこですか?」
彼が指差す場所を見ると、右手の甲に一センチにも満たない小さな引っかき傷があり、ほんの少ぉーしだけ赤くなっていた。
普通はこの状態を見ても「血が出ている」とは表現しないし、こんなのはケガのうちにも入らない。しかし、彼はひどく動揺していた。
「も、もし傷痕が残ったり、ここから菌などが入ったりしたら」
「平気ですわ、このくらい。痕なんか残……」
「リア様、二度と俺から離れないでくださいッ」
「ハ、ハイっ……すすスミマセンっ!」
彼は「耐えられない」を連呼しながら、ポケットから傷薬を取り出すと、そぉーっと塗ってくれた。
薬の入った平たくて丸い缶に「シンドリ」と書いてあったので嫌な予感がしたのだけれども、案の定ものすごくクサイ傷薬だった。
ワンちゃんは小さな鼻をヒクヒクさせると、こちらを向いて鼻の上にシワを寄せた。
フィデルさんがアレンさんの頭をヨシヨシとなでていた。
彼が珍しく動揺して声を荒げていたので、心のケアをしてくれているのだろう。優しい先輩だ。
そのフィデルさんの肩を、ヴィルさんが抱いている(部下をケアする優しい上司だろうか?)
そのヴィルさんの背中を、マークさんがさすっていた(上司をケアする優しい部下)
そのマークさんの肩に、部下の隊長さんが手を置き、隊長さんの肩に副隊長さんが手を置いた(以下同文……)
わたしのせいで、お盆の高速道路のごとく『過保護』が大渋滞を起こしてしまっている。でも、あのままクマにやられていたかも知れないと考えれば、アレンさんの言うことは正しい。これはわたしの不注意が招いた事故渋滞だ。
「皆さま、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでしたっ」
さながら謝罪会見のように頭を下げ、そのまま数秒間静止した。
次からは一人では走らず、アレンさんを引っ張って走ることにしよう。
クマ氏を見ると、ピクリとも動いていなかった。彼はこの事故の被害者であり、ヴィルさんには業務上過失致死の疑いがある。
しかし、彼はのんきに「その犬はどうしたのだ?」と言った。
「この子が助けを求めていた子で……でも、クマがいて……」
クマ氏の容態が気にかかり、うまく説明ができない。
臭くて怖かったけれど、そこまでの結果を求めていたのかと問われると少し違う。この場からいなくなってくれれば、それで良かったのに……。
「あれ? これ、さっき店員が言っていたクマでは?」と、団員の一人が言った。
「ん? そうなのか?」と、ヴィルさんが振り返った。
「人を襲って駆除要請が出ているって言っていましたよね?」
「ほう。そうだったのか。それなら連絡をしてやるといい」
ヴィルさんは団員に指示をした。
そういえばノルを食べているとき、店員さんが「最近そこでクマが出て大変だった」と話していた気がする。
被害者だと思われていたクマ氏は、別の事件で追われている凶悪犯だったのだ。わたしが起こした事故は、思わぬ形で幕を閉じようとしていた。
婚約者を見るわたしの視線に、いろいろなものが混ざっていることに気がついたのか、アレンさんがヨシヨシと頭をなでてくれた。
彼を見上げると、黙ったままわずかにうなずいた。まるで「大丈夫。俺はすべてわかっていますよ?」とでも言うように。
☟
「銀毛とは珍しいですね」と、アレンさんが言った。
腕の中にある銀毛のモフモフは暖かく、柔らかな手触りのダブルコート。わたしの理想とするワンちゃんの毛並みだった。
「でも、少し弱っているみたいで。動物に治癒魔法は効くのでしょうか」
「効くと思いますよ」
「それなら、ちょっとやってみます」
いきなり魔法をかけて驚かせるといけないので、子犬さんに「治癒魔法をかけてもいい?」と声をかけた。
「うん。ありがとう」と、彼は答えた。指先でおでこをなでてやると、安心したように顔をこすりつけてくる。
か、かわええ……。
うっかり気を抜くと愛の下僕モードになってしまいそうだ。
子犬さんに治癒魔法をかけていると、ヴィルさんとアレンさんが何かひそひそと話していた。
「具合はどう?」と尋ねると、子犬さんは「だいぶラクだよ」と答えた。
「リア……?」
ヴィルさんがわたしをのぞき込んでいる。
「はい?」
「それは、いったい何だ?」
「それ? 子犬さんのことですか?」
「そうではない」と、彼は首を振った。
「さっきから何語を話している?」
「え? 何語って言われても」
うん……何語でしょうね?
そう言われてみるとわからない。わたしは考え込んでしまった。
ワンちゃんが言っていることの意味はわかるし、わたしも話せるけれども、これが何語かと聞かれるとわからない。
思い起こせば、オルランディア語も最初はそうだった。くまんつ様に「これは何語ですか?」と聞いて、思いきり変な顔をされたっけ。
ただ、この子の場合は犬だ。
「強いて言うならイヌ語ということになるのでしょうか……」
わたしが首をかしげていると、ワンちゃんがあきれた顔で「ボク、犬じゃないよ」と言った。
この子もわたしを混乱させる天才だ。
彼はどこからどう見てもムクムクの子犬さんなのに、自分は犬ではないと言う。
「ワンちゃんじゃないの?」
「ちがうよ」
「じゃあ、なに?」
「フェンリルだよ」
「フェンリル?」
「強いて言うならオオカミかなぁ。根本的には違うけど、見た目は似ているよねぇー」
わたしがハテナマークを飛ばしまくっていると、彼は「名前もフェンリルだよ」と言った。
生物名と名前が同じって、どうかと思う。
「わたしは人間、名前もニンゲン」と同じだ。嫌じゃないのかしら……。
それに、オオカミは大きくて精悍な顔つきの生き物だ。彼のようなまるっとかわいいタヌキ顔は、柴犬か秋田犬しか思いつかない。これから成長と共に顔つきが変わっていくにしても、幼少期にこのレベルの丸顔だと、逆立ちしてもシャープな顔つきにはなれない。
オオカミにしてはかわいすぎるのだ。
ただ、本人が気にするといけないので、顔については触れないことにしよう。
「えーと、わたしはリアと言います」
「知ってるよ。神薙でしょ?」
「どうして知っているの?」
「ねえ、このままでも気持ちいいけど、ボクたち、つながったほうがいいと思う」
「つながる? どういうこと??」
彼との会話はヴィルさんたちにはわからないようなので、オルランディア語で通訳をしてあげなければならなかった。
わたしは彼らに「犬ではなくてフェンリルだそうですわ」と伝えてから「ご存知ですか? フェンリル」と尋ねた。
すると、なぜか彼らはピシャーンと雷に打たれたかのようにおおげさな驚き方をした。
「フェン、リル……だと?」
ヴィルさんが凍り付いている。
「リア様、本当に彼がそう言ったのですか?」と、アレンさんが言った。
「ほかに何か言っていませんか?」とフィデルさん。
皆、一様に狼狽えていた。
アレンさんが真っ青な顔で叫んだ。
「え? 血? どこですか?」
彼が指差す場所を見ると、右手の甲に一センチにも満たない小さな引っかき傷があり、ほんの少ぉーしだけ赤くなっていた。
普通はこの状態を見ても「血が出ている」とは表現しないし、こんなのはケガのうちにも入らない。しかし、彼はひどく動揺していた。
「も、もし傷痕が残ったり、ここから菌などが入ったりしたら」
「平気ですわ、このくらい。痕なんか残……」
「リア様、二度と俺から離れないでくださいッ」
「ハ、ハイっ……すすスミマセンっ!」
彼は「耐えられない」を連呼しながら、ポケットから傷薬を取り出すと、そぉーっと塗ってくれた。
薬の入った平たくて丸い缶に「シンドリ」と書いてあったので嫌な予感がしたのだけれども、案の定ものすごくクサイ傷薬だった。
ワンちゃんは小さな鼻をヒクヒクさせると、こちらを向いて鼻の上にシワを寄せた。
フィデルさんがアレンさんの頭をヨシヨシとなでていた。
彼が珍しく動揺して声を荒げていたので、心のケアをしてくれているのだろう。優しい先輩だ。
そのフィデルさんの肩を、ヴィルさんが抱いている(部下をケアする優しい上司だろうか?)
そのヴィルさんの背中を、マークさんがさすっていた(上司をケアする優しい部下)
そのマークさんの肩に、部下の隊長さんが手を置き、隊長さんの肩に副隊長さんが手を置いた(以下同文……)
わたしのせいで、お盆の高速道路のごとく『過保護』が大渋滞を起こしてしまっている。でも、あのままクマにやられていたかも知れないと考えれば、アレンさんの言うことは正しい。これはわたしの不注意が招いた事故渋滞だ。
「皆さま、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでしたっ」
さながら謝罪会見のように頭を下げ、そのまま数秒間静止した。
次からは一人では走らず、アレンさんを引っ張って走ることにしよう。
クマ氏を見ると、ピクリとも動いていなかった。彼はこの事故の被害者であり、ヴィルさんには業務上過失致死の疑いがある。
しかし、彼はのんきに「その犬はどうしたのだ?」と言った。
「この子が助けを求めていた子で……でも、クマがいて……」
クマ氏の容態が気にかかり、うまく説明ができない。
臭くて怖かったけれど、そこまでの結果を求めていたのかと問われると少し違う。この場からいなくなってくれれば、それで良かったのに……。
「あれ? これ、さっき店員が言っていたクマでは?」と、団員の一人が言った。
「ん? そうなのか?」と、ヴィルさんが振り返った。
「人を襲って駆除要請が出ているって言っていましたよね?」
「ほう。そうだったのか。それなら連絡をしてやるといい」
ヴィルさんは団員に指示をした。
そういえばノルを食べているとき、店員さんが「最近そこでクマが出て大変だった」と話していた気がする。
被害者だと思われていたクマ氏は、別の事件で追われている凶悪犯だったのだ。わたしが起こした事故は、思わぬ形で幕を閉じようとしていた。
婚約者を見るわたしの視線に、いろいろなものが混ざっていることに気がついたのか、アレンさんがヨシヨシと頭をなでてくれた。
彼を見上げると、黙ったままわずかにうなずいた。まるで「大丈夫。俺はすべてわかっていますよ?」とでも言うように。
☟
「銀毛とは珍しいですね」と、アレンさんが言った。
腕の中にある銀毛のモフモフは暖かく、柔らかな手触りのダブルコート。わたしの理想とするワンちゃんの毛並みだった。
「でも、少し弱っているみたいで。動物に治癒魔法は効くのでしょうか」
「効くと思いますよ」
「それなら、ちょっとやってみます」
いきなり魔法をかけて驚かせるといけないので、子犬さんに「治癒魔法をかけてもいい?」と声をかけた。
「うん。ありがとう」と、彼は答えた。指先でおでこをなでてやると、安心したように顔をこすりつけてくる。
か、かわええ……。
うっかり気を抜くと愛の下僕モードになってしまいそうだ。
子犬さんに治癒魔法をかけていると、ヴィルさんとアレンさんが何かひそひそと話していた。
「具合はどう?」と尋ねると、子犬さんは「だいぶラクだよ」と答えた。
「リア……?」
ヴィルさんがわたしをのぞき込んでいる。
「はい?」
「それは、いったい何だ?」
「それ? 子犬さんのことですか?」
「そうではない」と、彼は首を振った。
「さっきから何語を話している?」
「え? 何語って言われても」
うん……何語でしょうね?
そう言われてみるとわからない。わたしは考え込んでしまった。
ワンちゃんが言っていることの意味はわかるし、わたしも話せるけれども、これが何語かと聞かれるとわからない。
思い起こせば、オルランディア語も最初はそうだった。くまんつ様に「これは何語ですか?」と聞いて、思いきり変な顔をされたっけ。
ただ、この子の場合は犬だ。
「強いて言うならイヌ語ということになるのでしょうか……」
わたしが首をかしげていると、ワンちゃんがあきれた顔で「ボク、犬じゃないよ」と言った。
この子もわたしを混乱させる天才だ。
彼はどこからどう見てもムクムクの子犬さんなのに、自分は犬ではないと言う。
「ワンちゃんじゃないの?」
「ちがうよ」
「じゃあ、なに?」
「フェンリルだよ」
「フェンリル?」
「強いて言うならオオカミかなぁ。根本的には違うけど、見た目は似ているよねぇー」
わたしがハテナマークを飛ばしまくっていると、彼は「名前もフェンリルだよ」と言った。
生物名と名前が同じって、どうかと思う。
「わたしは人間、名前もニンゲン」と同じだ。嫌じゃないのかしら……。
それに、オオカミは大きくて精悍な顔つきの生き物だ。彼のようなまるっとかわいいタヌキ顔は、柴犬か秋田犬しか思いつかない。これから成長と共に顔つきが変わっていくにしても、幼少期にこのレベルの丸顔だと、逆立ちしてもシャープな顔つきにはなれない。
オオカミにしてはかわいすぎるのだ。
ただ、本人が気にするといけないので、顔については触れないことにしよう。
「えーと、わたしはリアと言います」
「知ってるよ。神薙でしょ?」
「どうして知っているの?」
「ねえ、このままでも気持ちいいけど、ボクたち、つながったほうがいいと思う」
「つながる? どういうこと??」
彼との会話はヴィルさんたちにはわからないようなので、オルランディア語で通訳をしてあげなければならなかった。
わたしは彼らに「犬ではなくてフェンリルだそうですわ」と伝えてから「ご存知ですか? フェンリル」と尋ねた。
すると、なぜか彼らはピシャーンと雷に打たれたかのようにおおげさな驚き方をした。
「フェン、リル……だと?」
ヴィルさんが凍り付いている。
「リア様、本当に彼がそう言ったのですか?」と、アレンさんが言った。
「ほかに何か言っていませんか?」とフィデルさん。
皆、一様に狼狽えていた。
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