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第五章 〈真実〉か、〈死〉か
ゴーレムの激情*
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ジョナサンの言いたいことは、しかし俺にもわかっていた。
ステファニーとの婚約を議会が承認してしまった。立憲君主制において、王権は議会の制約のもとにある。王権そのものが君主の血筋の権威に基づくものである以上、王子の結婚に議会の承認が必要なのは当然でもある。俺も、そのことは理解している。
エルシーとの結婚を議会が承認しない可能性は、俺も危惧していた。だが、俺が了承もしていないステファニーとの婚約を、議会が先走って承認するなんてことは、想定もしていなかった。
俺は首相、バーソロミュー・ウォルシンガムの顔を思い出し、悔しさで奥歯を噛みしめた。
議会の承認をもぎ取るよりも、一度議会が承認した婚約を取り消す方が、はるかにハードルが高い。議会の承認を受けて、内閣は俺の結婚に向け、具体的な日取りと予算の算定にかかる。――このままでは、ステファニーとの結婚にまっしぐらだ。
議会の承認とは、要するに正式な婚約を政府が認めたことに他ならない。
王子たるもの、貴族や議会が認める、相応しい女を妃に迎えるべきだと。
王子たるもの、国のためなら好きでもない女と結婚して当たり前だと。
お前は王太子のスペアのために作られた、ゴーレムに過ぎない。お前の命も人生も何もかも、すべては王家と周囲の貴族たちに捧げられるべきものなのだ。
――本当にエルスペス嬢を守りたいのならば。
ジョナサンの言葉が俺を抉る。わかっている。俺が悪い。エルシーを抱くべきじゃなかった。婚約者でもないのに、体の関係を持ち、アパートメントに囲う。……誰がどう見ても愛人だ。俺が、ただ一人の恋人だとどれだけ叫ぼうとも。
そもそも、エルシーとの結婚を望むべきじゃなかった。俺がエルシーを望み、マックスは父上に俺と彼女の結婚の許しを願い出る。だが、それを知ったレコンフィールド公爵や、首相のウォルシンガムは、地方の伯爵令嬢ごときと、第三王子の俺との結婚など、認めるべきでないと考えた。古臭い貴族制にどっぷりつかり、古い権威によりかかった貴族や議会は、俺がおとなしくステファニーと結婚すれば、すべては丸く収まると思っている。エルシーやアシュバートン家は、我が国の平穏を乱す異分子だと――。
――そうして、エルシーの相続を潰し、エルシーを没落の淵に追い込んだ。アシュバートン家とリンドホルムごと、王家の恥部を踏み潰し塵と消し去ろうとした。
なんという、身勝手な呪い。王家と王国の存続のためにローズを食いつぶし、今またエルシーまで。
――この呪いに、これ以上エルシーを巻き込むのか?
昇降機を昇りながら、だが俺の中の怒りだけがずんずんと大きくなっていた。
すべてが許せなかった。レコンフィールド公爵も、首相も、父上も、エルシーを罵ったステファニーも、そして彼女を現在の境遇を強いている、自分自身も。
チン、とベルが鳴って昇降機の扉が開く。すぐに玄関のドアが開き、ジュリアンが出迎えた。
「お帰りなさいませ」
「エルシーは?」
「お部屋に」
「変わりはないか? 昼間、厄介事が起きたようだが」
「特にお変わりは見受けられません」
俺はタイを緩めながらまっすぐに自室に向かう。その足はどんどんと速くなって、最後は半ば走り込むように、エルシーの寝室に続くとドアを開けた。そこにいたのは――。
暖炉の前にたたずんで、壁の絵を眺めるエルシー。
エルシーが薔薇園の絵を眺める時は、昔を思い出し、ままならぬ未来を思い悩んでいる時だと、俺は近頃気づいた。
王子の婚約者に突然踏み込まれ、愛人と罵られ、別れろと言われて。
悩まないはずがない。誇りを傷つけられ、悔しさに歯噛みしたことだろう。すべては、俺のせいで――。
エルシーの姿を目にして、俺の中でさまざまな感情が荒れ狂った。ただならぬ雰囲気を感じ取った、エルシーのブルーグレーの瞳が見開かれ、恐怖に身構える。その様子に、俺の激情が爆発した。
俺は上着を脱ぎ、帽子を投げ捨てて、エルシーに襲いかかる。
「ま、待って……」
抵抗するエルシーを俺は無理矢理抱き上げ、ベッドに引きずり込む。
――本当にエルスペス嬢を守りたいなら――
わかっていても、どうにもならなかった。もうこのまま、エルシーを殺して俺も死ぬくらいの気分になって、俺はエルシーのガウンと寝間着を力ずくで剥ぎ取ると、彼女に圧し掛かり――。
俺はエルシーの脚を強引に開かせ、無毛の秘所に手を伸ばす。秘裂を割り、指をまだ濡れていない蜜口に沈めれば、エルシーが痛みに悲鳴をあげた。
胸を唇で吸いあげながら、乱暴に中を掻き回す。快感ではなく、おそらくは異物を排除するための、生物の防御本能から湿ってきたそこに、自分のトラウザーズの前を寛げて取り出した、猛った剛直を突き立てた。
「い、いやあっ……待っ……あああっ……」
組み敷いたエルシーの眉が、苦痛に歪む。
電灯が煌々と照らされたまま、ベッドのカーテンも開けっ放しで、俺は明るい中で力ずくでエルシーを犯す。まだ解れていないそこはいつもよりもさらに狭い。でも、夜ごと俺に慣らされた体は、ぎちぎちに締め上げながらも、やがて俺を受け入れていく。
最奥までつながって、エルシーは抵抗も諦めてただ、枕の両端を握り締めて耐えている。俺はその様子を見下ろして、まずはウエスト・コートを脱ぎ棄て、カフリンクスを外し、ズボンのポケットに押し込むと、もどかしくタイを抜き取り、吊りベルトを下ろす。シャツのボタンを引きちぎる勢いで脱ぎ捨て、トラウザーズは膝まで下ろしたまま、俺はエルシーの細い腰を両手で掴み、ゆっくりと抽挿を開始した。
「ふっ……んんっ……あっ、あっ……」
前戯もなしに無理矢理に犯されているというのに、エルシーの内部は早くも蕩けて、溢れる蜜がぐじゅぐじゅといやらしい水音をたて、奥を突かれるたびに甘い喘ぎ声をあげる。すっかり俺に調教され、俺の意のままに感じて溶ける淫らな女の身体。剃り上げられた無毛の秘所は幼女のようなのに、赤く腫れた花弁は俺にまとわりつき、その奥の蜜洞は俺を締め付ける。
誰が何と言おうが、エルシーは俺のものだ。
あの日、リンドホルムの早春の庭で、初めて会った時からずっと、俺はエルシーのためだけに生きてきた。
薔薇の泉に囲まれてた、無垢で汚れないエルシーも、今俺に貫かれて、快楽に蕩けるエルシーも、どちらも俺だけのもの。
俺はエルシーの、揺れる二つの胸を両手でわしづかみにする。俺の指の飲み込む柔肉を揉み込み、指の間から飛び出した、赤く熟れた木の実のような尖りを口に含む。
「んんっ……あっ……」
舌で転がし、圧し潰すように舐め上げれば、その刺激に反応して、エルシーの内部がうねる。
「くっ……ああっ……エルシー……」
じゅぼじゅぼと内部を抉るように肉棒を出し入れし、エルシーの内部を擦りたて、腰を打ち付ける。快楽を追い求めているけれど、快楽が目的じゃない。ただエルシーとつながり、一つになり、同じ奈落に堕ちていきたい。俺が足を取られた泥沼に、清純だったエルシーを引きずり込み、そのまま泥に沈めて閉じ込めたい。
「り、じー……」
エルシーが荒い息の合間に俺を名を呼び、俺に手を伸ばす。
俺はその両手を握り、指を絡め、もう一度ベッドに押し付け、縫い留める。さらに激しく腰を動かしながら、エルシーの唇を塞ぎ、舌を絡め――。
「ん――」
エルシーの内部が俺を締め付け、絶頂する。俺はその締め付けを振り切るようにギリギリで楔を抜き去り、エルシーの白い下腹に射精した。
ステファニーとの婚約を議会が承認してしまった。立憲君主制において、王権は議会の制約のもとにある。王権そのものが君主の血筋の権威に基づくものである以上、王子の結婚に議会の承認が必要なのは当然でもある。俺も、そのことは理解している。
エルシーとの結婚を議会が承認しない可能性は、俺も危惧していた。だが、俺が了承もしていないステファニーとの婚約を、議会が先走って承認するなんてことは、想定もしていなかった。
俺は首相、バーソロミュー・ウォルシンガムの顔を思い出し、悔しさで奥歯を噛みしめた。
議会の承認をもぎ取るよりも、一度議会が承認した婚約を取り消す方が、はるかにハードルが高い。議会の承認を受けて、内閣は俺の結婚に向け、具体的な日取りと予算の算定にかかる。――このままでは、ステファニーとの結婚にまっしぐらだ。
議会の承認とは、要するに正式な婚約を政府が認めたことに他ならない。
王子たるもの、貴族や議会が認める、相応しい女を妃に迎えるべきだと。
王子たるもの、国のためなら好きでもない女と結婚して当たり前だと。
お前は王太子のスペアのために作られた、ゴーレムに過ぎない。お前の命も人生も何もかも、すべては王家と周囲の貴族たちに捧げられるべきものなのだ。
――本当にエルスペス嬢を守りたいのならば。
ジョナサンの言葉が俺を抉る。わかっている。俺が悪い。エルシーを抱くべきじゃなかった。婚約者でもないのに、体の関係を持ち、アパートメントに囲う。……誰がどう見ても愛人だ。俺が、ただ一人の恋人だとどれだけ叫ぼうとも。
そもそも、エルシーとの結婚を望むべきじゃなかった。俺がエルシーを望み、マックスは父上に俺と彼女の結婚の許しを願い出る。だが、それを知ったレコンフィールド公爵や、首相のウォルシンガムは、地方の伯爵令嬢ごときと、第三王子の俺との結婚など、認めるべきでないと考えた。古臭い貴族制にどっぷりつかり、古い権威によりかかった貴族や議会は、俺がおとなしくステファニーと結婚すれば、すべては丸く収まると思っている。エルシーやアシュバートン家は、我が国の平穏を乱す異分子だと――。
――そうして、エルシーの相続を潰し、エルシーを没落の淵に追い込んだ。アシュバートン家とリンドホルムごと、王家の恥部を踏み潰し塵と消し去ろうとした。
なんという、身勝手な呪い。王家と王国の存続のためにローズを食いつぶし、今またエルシーまで。
――この呪いに、これ以上エルシーを巻き込むのか?
昇降機を昇りながら、だが俺の中の怒りだけがずんずんと大きくなっていた。
すべてが許せなかった。レコンフィールド公爵も、首相も、父上も、エルシーを罵ったステファニーも、そして彼女を現在の境遇を強いている、自分自身も。
チン、とベルが鳴って昇降機の扉が開く。すぐに玄関のドアが開き、ジュリアンが出迎えた。
「お帰りなさいませ」
「エルシーは?」
「お部屋に」
「変わりはないか? 昼間、厄介事が起きたようだが」
「特にお変わりは見受けられません」
俺はタイを緩めながらまっすぐに自室に向かう。その足はどんどんと速くなって、最後は半ば走り込むように、エルシーの寝室に続くとドアを開けた。そこにいたのは――。
暖炉の前にたたずんで、壁の絵を眺めるエルシー。
エルシーが薔薇園の絵を眺める時は、昔を思い出し、ままならぬ未来を思い悩んでいる時だと、俺は近頃気づいた。
王子の婚約者に突然踏み込まれ、愛人と罵られ、別れろと言われて。
悩まないはずがない。誇りを傷つけられ、悔しさに歯噛みしたことだろう。すべては、俺のせいで――。
エルシーの姿を目にして、俺の中でさまざまな感情が荒れ狂った。ただならぬ雰囲気を感じ取った、エルシーのブルーグレーの瞳が見開かれ、恐怖に身構える。その様子に、俺の激情が爆発した。
俺は上着を脱ぎ、帽子を投げ捨てて、エルシーに襲いかかる。
「ま、待って……」
抵抗するエルシーを俺は無理矢理抱き上げ、ベッドに引きずり込む。
――本当にエルスペス嬢を守りたいなら――
わかっていても、どうにもならなかった。もうこのまま、エルシーを殺して俺も死ぬくらいの気分になって、俺はエルシーのガウンと寝間着を力ずくで剥ぎ取ると、彼女に圧し掛かり――。
俺はエルシーの脚を強引に開かせ、無毛の秘所に手を伸ばす。秘裂を割り、指をまだ濡れていない蜜口に沈めれば、エルシーが痛みに悲鳴をあげた。
胸を唇で吸いあげながら、乱暴に中を掻き回す。快感ではなく、おそらくは異物を排除するための、生物の防御本能から湿ってきたそこに、自分のトラウザーズの前を寛げて取り出した、猛った剛直を突き立てた。
「い、いやあっ……待っ……あああっ……」
組み敷いたエルシーの眉が、苦痛に歪む。
電灯が煌々と照らされたまま、ベッドのカーテンも開けっ放しで、俺は明るい中で力ずくでエルシーを犯す。まだ解れていないそこはいつもよりもさらに狭い。でも、夜ごと俺に慣らされた体は、ぎちぎちに締め上げながらも、やがて俺を受け入れていく。
最奥までつながって、エルシーは抵抗も諦めてただ、枕の両端を握り締めて耐えている。俺はその様子を見下ろして、まずはウエスト・コートを脱ぎ棄て、カフリンクスを外し、ズボンのポケットに押し込むと、もどかしくタイを抜き取り、吊りベルトを下ろす。シャツのボタンを引きちぎる勢いで脱ぎ捨て、トラウザーズは膝まで下ろしたまま、俺はエルシーの細い腰を両手で掴み、ゆっくりと抽挿を開始した。
「ふっ……んんっ……あっ、あっ……」
前戯もなしに無理矢理に犯されているというのに、エルシーの内部は早くも蕩けて、溢れる蜜がぐじゅぐじゅといやらしい水音をたて、奥を突かれるたびに甘い喘ぎ声をあげる。すっかり俺に調教され、俺の意のままに感じて溶ける淫らな女の身体。剃り上げられた無毛の秘所は幼女のようなのに、赤く腫れた花弁は俺にまとわりつき、その奥の蜜洞は俺を締め付ける。
誰が何と言おうが、エルシーは俺のものだ。
あの日、リンドホルムの早春の庭で、初めて会った時からずっと、俺はエルシーのためだけに生きてきた。
薔薇の泉に囲まれてた、無垢で汚れないエルシーも、今俺に貫かれて、快楽に蕩けるエルシーも、どちらも俺だけのもの。
俺はエルシーの、揺れる二つの胸を両手でわしづかみにする。俺の指の飲み込む柔肉を揉み込み、指の間から飛び出した、赤く熟れた木の実のような尖りを口に含む。
「んんっ……あっ……」
舌で転がし、圧し潰すように舐め上げれば、その刺激に反応して、エルシーの内部がうねる。
「くっ……ああっ……エルシー……」
じゅぼじゅぼと内部を抉るように肉棒を出し入れし、エルシーの内部を擦りたて、腰を打ち付ける。快楽を追い求めているけれど、快楽が目的じゃない。ただエルシーとつながり、一つになり、同じ奈落に堕ちていきたい。俺が足を取られた泥沼に、清純だったエルシーを引きずり込み、そのまま泥に沈めて閉じ込めたい。
「り、じー……」
エルシーが荒い息の合間に俺を名を呼び、俺に手を伸ばす。
俺はその両手を握り、指を絡め、もう一度ベッドに押し付け、縫い留める。さらに激しく腰を動かしながら、エルシーの唇を塞ぎ、舌を絡め――。
「ん――」
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