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弐、破鏡不照
四、
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「魏王ご夫妻です」
宦官が二人を船着き場に案内し、船頭に告げる。船着き場からは楽人の船が出て行くところだった。火炎太鼓がドンと鳴らされ、笙の音が低く流れる中に、篳篥の切り裂くような高音が割って入る。
「こちらへどうぞ」
船頭が二人を小さな舟に案内したが、紫玲は恐ろしい気がして迷って足が進まない。先に伯祥が船に乗り、小舟が大きく揺れる。怯える紫玲に笑いかけ、伯祥が手を伸ばし、紫玲の手を取る。
「ゆっくり。大丈夫だから」
おそるおそる刺繍の靴を踏み出す紫玲のために、船が揺れないよう、船頭が櫂をさしている。その間に、紫玲は多少よろけつつも舟に降り立つことができた。
「座ってください。くれぐれも、急に立ち上がったりしないように」
船頭の注意に、伯祥が頷く。
「ああ、わかってる。紫玲も座って」
船首に龍の頭がついている、小さな舟。あともう一組、中年の夫婦が乗り込んできた。
「伯祥殿ではないか」
「斉王の叔父上、お久しぶりです」
相客は今上帝のイトコであった。夫人と目礼を交わし、静かに船が出る。他にも数隻の小舟が岸を離れ、中央の舞台を目指していく。舞台上では楽人が二人、派手な衣装を着て向き合っていた。
楽人の船から銅鑼の音が響き、音楽が始まる。笙の音と琵琶の音、太鼓の乾いた音が響いて、楽人二人が大きく腕を振りあげ、片足を踏み出す。
水面を渡る風が舞い手の袖を翻し、さざ波が陽光を弾いて反射する。
音楽と、舞と、光と、風。
紫玲は一瞬で別の世界にさらわれ、陶然と舞台を見つめた。
「きれい……!」
水に映る景色も、池を取り囲む緑の木立も、そして青く煌めく宮殿の甍も、すべてがこの世のものとも思えなかった。
――これが、宮中……!
市井の下級官吏の娘である紫玲が、ついぞ知らなかった世界。
美と、贅と、そして欲が絡まる世界。
圧倒されて、紫玲は心ここにあらずであった。
膝の上に組んだ手を、隣からそっと伯祥が握ったのにすら気づかない。
「紫玲……?」
「知りませんでした……こんな美しい世界がこの世にあるなんて」
思わずつぶやく紫玲に、伯祥が耳元で囁く。
「でも、お前の方が綺麗だよ」
夫婦で見つめ合い、はにかんだように微笑み合う。誰がどう見ても相思相愛の一組の夫婦の姿に、相客の斉王夫妻もほほえましげに顔を見合わせる。
「わたくしたちもあんな時代がありましたかしらね」
「どうだろうな」
聞こえないようにそんな会話を小声で交わして――
だが幸せそうな二人の姿を、遠くから眺めている人物がもう一人、いた。
「あれは、誰だ?」
池と舞台を見晴るかすやや高く設えた席で、皇帝が背後に控えた宦官に問う。
「どの舟でございます?」
「あの、楽人の船の近くにおる舟。……男女が二組乗っておる。片方の男は斉王であるな」
「ああ……もうお一方は魏王殿下にございます」
「魏王……伯祥か!」
「御意」
応えたのは徐公公であった。
「では、あの女は?」
「斉王殿下の……たしか、正妻の妃殿下は先年物故なさいまして、本日、お伴ないになったのは、甘夫人でございます」
諸王もまた複数の妻妾を抱えるのが普通であって、正妻のである妃の下に夫人、孺人などを複数、囲うことが許される。
斉王は正妻に先立たれた後、新たに妃を迎えることはせず、以前から寵愛する側室を正妻格として遇しているのだ。
だが、そのことを説明した徐公公に対し、皇帝は不機嫌そうに手を振って見せた。
「朕の尋ねておるのはそちらではない。もう一人の、若い方の女じゃ」
「そちらでございましたら、つい先だって魏王殿下と婚礼を上げた、王妃の蔡氏でございましょう」
「蔡氏……」
皇帝がもっとよく見ようと身を乗り出す。日差しに輝く白い肌といい、整った顔立ちといい、驚くほどの美女であった。
「なぜ、あれが伯祥の妃になっておる?」
「先年のうちに皇太子の妃嬪を選定する際、兄君の伯祥殿下が部屋住みであるのは問題との意見が出て……八品官以上の子女で、年齢と家柄の釣り合うものから選定し、皇上のご裁可も得てございます。ちょうど婚礼の日取りが占いで決まりましてから、皇上の行幸が決定されまして……」
父親の知らないうちに結婚していたことについて、徐公公がクドクドと説明すれば、皇帝は眉間に皺を刻む。
皇帝は息子たちの結婚になど、まったく興味がなかった。
皇后がうるさいので第二皇子を皇太子に立てたが、皇帝はまだまだ現役のつもりで、位を譲るつもりも、死ぬつもりもなかった。
だが年ごろではある息子たちのために、群臣に妃の選定を任せた。皇太子の妃嬪選定には皇后があれこれ口を出し、紛糾の限りを尽くしたので、最後は皇帝も匙を投げ、皇后に丸投げした。
一方、長男の伯祥の妃選定は口を出すものもおらず、群臣たちが家柄と年齢とで候補を三人に絞ってリストを提出したので、最終的には皇帝が選んだ。
なんのことはない、リストの一番上にあったものを、よく読みもせずに適当に決めたのだ。
――まさか、あれほど美しい女であったとは!
「……もっと、近くで見たい。こちらに呼べ」
「は」
徐公公は無言で頭を下げる。
――二人の間に暗雲が立ち込めたのを感じながら。
船着き場に小舟が戻ってきて、伯祥が先に立って船から降り、紫玲を救け下ろす。そうして二人で向きを変えて、その場に徐公公が控えているのに気付いた。
「皇上がお呼びでございます」
「……父上が?」
二人、顔を見合わせる。普段、自分には関心を示さない父が。――嫌な予感につい、眉が曇る。
「こちらに……」
徐公公の先導で玉座の近くに進めば、皇帝は玉座から紫玲を見つめた。
二人は皇后の前と同様に、青芝の上に膝をつき拱手して頭を下げた。紫玲は額に強い視線を感じるが、じっと耐えて顔を上げずにいた。
――なんだろう、少し、怖い。
皇帝の御前に出るのなんて、初めてのこと。紫玲は緊張で両手に汗を握る。
よく考えたら義理の父になるのだが、会ったこともない雲の上の人物である。
――早く、帰りたい。
宮中は美しく華やかに過ぎ、紫玲の住まう世界とはあまりに違い過ぎて、気疲れしてしまった。
「面を上げよ」
声がかかり、紫玲は戸惑いつつ、顔を上げる。だが、尊顔を直接見るのは不敬に当たるため、視線は下にずらし、皇帝の膝のあたりを見た。
金色に近い黄色の袍に、五爪龍の刺繍。天下を統べる者が発する静かな威圧感に、紫玲の背中に冷や汗が流れる。
「そちらが、蔡氏か」
「はい」
声もだせない紫玲に代わり、伯祥が応える。
「婚礼には出られず悪かった。そうか……いずれ、近いうちにまた」
視界の端で夫が頭を下げる姿をとらえ、紫玲もまた、頭を下げる。
「本日はお招きありがとうございました。わたくしどもはこれにて御前失礼いたします」
型どおりの口上を述べ、二人は皇帝の御前を下がり、退出する。
馬車まで送ってきた徐公公が、宮中からのお土産の折詰を手渡しながら言う。
「また、近いうちにお召がありそうですね」
伯祥が端麗な眉に皺を寄せる。
「父上はわざわざ呼びつけて、何をおっしゃりたかったのか……」
「息子とその嫁を近くで見たいと思うのは、親として当然ではございませんかな」
「……そうだろうか?」
釈然としない表情で折詰を受け取り、伯祥は馬車に乗り込む。
前垂を降ろし、馬車の中が暗くなる。
走り出した馬車が見えなくなるまで、徐公公は目を離さず、身じろぎもせずに見送っていた。
宦官が二人を船着き場に案内し、船頭に告げる。船着き場からは楽人の船が出て行くところだった。火炎太鼓がドンと鳴らされ、笙の音が低く流れる中に、篳篥の切り裂くような高音が割って入る。
「こちらへどうぞ」
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「ゆっくり。大丈夫だから」
おそるおそる刺繍の靴を踏み出す紫玲のために、船が揺れないよう、船頭が櫂をさしている。その間に、紫玲は多少よろけつつも舟に降り立つことができた。
「座ってください。くれぐれも、急に立ち上がったりしないように」
船頭の注意に、伯祥が頷く。
「ああ、わかってる。紫玲も座って」
船首に龍の頭がついている、小さな舟。あともう一組、中年の夫婦が乗り込んできた。
「伯祥殿ではないか」
「斉王の叔父上、お久しぶりです」
相客は今上帝のイトコであった。夫人と目礼を交わし、静かに船が出る。他にも数隻の小舟が岸を離れ、中央の舞台を目指していく。舞台上では楽人が二人、派手な衣装を着て向き合っていた。
楽人の船から銅鑼の音が響き、音楽が始まる。笙の音と琵琶の音、太鼓の乾いた音が響いて、楽人二人が大きく腕を振りあげ、片足を踏み出す。
水面を渡る風が舞い手の袖を翻し、さざ波が陽光を弾いて反射する。
音楽と、舞と、光と、風。
紫玲は一瞬で別の世界にさらわれ、陶然と舞台を見つめた。
「きれい……!」
水に映る景色も、池を取り囲む緑の木立も、そして青く煌めく宮殿の甍も、すべてがこの世のものとも思えなかった。
――これが、宮中……!
市井の下級官吏の娘である紫玲が、ついぞ知らなかった世界。
美と、贅と、そして欲が絡まる世界。
圧倒されて、紫玲は心ここにあらずであった。
膝の上に組んだ手を、隣からそっと伯祥が握ったのにすら気づかない。
「紫玲……?」
「知りませんでした……こんな美しい世界がこの世にあるなんて」
思わずつぶやく紫玲に、伯祥が耳元で囁く。
「でも、お前の方が綺麗だよ」
夫婦で見つめ合い、はにかんだように微笑み合う。誰がどう見ても相思相愛の一組の夫婦の姿に、相客の斉王夫妻もほほえましげに顔を見合わせる。
「わたくしたちもあんな時代がありましたかしらね」
「どうだろうな」
聞こえないようにそんな会話を小声で交わして――
だが幸せそうな二人の姿を、遠くから眺めている人物がもう一人、いた。
「あれは、誰だ?」
池と舞台を見晴るかすやや高く設えた席で、皇帝が背後に控えた宦官に問う。
「どの舟でございます?」
「あの、楽人の船の近くにおる舟。……男女が二組乗っておる。片方の男は斉王であるな」
「ああ……もうお一方は魏王殿下にございます」
「魏王……伯祥か!」
「御意」
応えたのは徐公公であった。
「では、あの女は?」
「斉王殿下の……たしか、正妻の妃殿下は先年物故なさいまして、本日、お伴ないになったのは、甘夫人でございます」
諸王もまた複数の妻妾を抱えるのが普通であって、正妻のである妃の下に夫人、孺人などを複数、囲うことが許される。
斉王は正妻に先立たれた後、新たに妃を迎えることはせず、以前から寵愛する側室を正妻格として遇しているのだ。
だが、そのことを説明した徐公公に対し、皇帝は不機嫌そうに手を振って見せた。
「朕の尋ねておるのはそちらではない。もう一人の、若い方の女じゃ」
「そちらでございましたら、つい先だって魏王殿下と婚礼を上げた、王妃の蔡氏でございましょう」
「蔡氏……」
皇帝がもっとよく見ようと身を乗り出す。日差しに輝く白い肌といい、整った顔立ちといい、驚くほどの美女であった。
「なぜ、あれが伯祥の妃になっておる?」
「先年のうちに皇太子の妃嬪を選定する際、兄君の伯祥殿下が部屋住みであるのは問題との意見が出て……八品官以上の子女で、年齢と家柄の釣り合うものから選定し、皇上のご裁可も得てございます。ちょうど婚礼の日取りが占いで決まりましてから、皇上の行幸が決定されまして……」
父親の知らないうちに結婚していたことについて、徐公公がクドクドと説明すれば、皇帝は眉間に皺を刻む。
皇帝は息子たちの結婚になど、まったく興味がなかった。
皇后がうるさいので第二皇子を皇太子に立てたが、皇帝はまだまだ現役のつもりで、位を譲るつもりも、死ぬつもりもなかった。
だが年ごろではある息子たちのために、群臣に妃の選定を任せた。皇太子の妃嬪選定には皇后があれこれ口を出し、紛糾の限りを尽くしたので、最後は皇帝も匙を投げ、皇后に丸投げした。
一方、長男の伯祥の妃選定は口を出すものもおらず、群臣たちが家柄と年齢とで候補を三人に絞ってリストを提出したので、最終的には皇帝が選んだ。
なんのことはない、リストの一番上にあったものを、よく読みもせずに適当に決めたのだ。
――まさか、あれほど美しい女であったとは!
「……もっと、近くで見たい。こちらに呼べ」
「は」
徐公公は無言で頭を下げる。
――二人の間に暗雲が立ち込めたのを感じながら。
船着き場に小舟が戻ってきて、伯祥が先に立って船から降り、紫玲を救け下ろす。そうして二人で向きを変えて、その場に徐公公が控えているのに気付いた。
「皇上がお呼びでございます」
「……父上が?」
二人、顔を見合わせる。普段、自分には関心を示さない父が。――嫌な予感につい、眉が曇る。
「こちらに……」
徐公公の先導で玉座の近くに進めば、皇帝は玉座から紫玲を見つめた。
二人は皇后の前と同様に、青芝の上に膝をつき拱手して頭を下げた。紫玲は額に強い視線を感じるが、じっと耐えて顔を上げずにいた。
――なんだろう、少し、怖い。
皇帝の御前に出るのなんて、初めてのこと。紫玲は緊張で両手に汗を握る。
よく考えたら義理の父になるのだが、会ったこともない雲の上の人物である。
――早く、帰りたい。
宮中は美しく華やかに過ぎ、紫玲の住まう世界とはあまりに違い過ぎて、気疲れしてしまった。
「面を上げよ」
声がかかり、紫玲は戸惑いつつ、顔を上げる。だが、尊顔を直接見るのは不敬に当たるため、視線は下にずらし、皇帝の膝のあたりを見た。
金色に近い黄色の袍に、五爪龍の刺繍。天下を統べる者が発する静かな威圧感に、紫玲の背中に冷や汗が流れる。
「そちらが、蔡氏か」
「はい」
声もだせない紫玲に代わり、伯祥が応える。
「婚礼には出られず悪かった。そうか……いずれ、近いうちにまた」
視界の端で夫が頭を下げる姿をとらえ、紫玲もまた、頭を下げる。
「本日はお招きありがとうございました。わたくしどもはこれにて御前失礼いたします」
型どおりの口上を述べ、二人は皇帝の御前を下がり、退出する。
馬車まで送ってきた徐公公が、宮中からのお土産の折詰を手渡しながら言う。
「また、近いうちにお召がありそうですね」
伯祥が端麗な眉に皺を寄せる。
「父上はわざわざ呼びつけて、何をおっしゃりたかったのか……」
「息子とその嫁を近くで見たいと思うのは、親として当然ではございませんかな」
「……そうだろうか?」
釈然としない表情で折詰を受け取り、伯祥は馬車に乗り込む。
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