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第一部 久住家にようこそ
逃げ込んだ先にも一難あり
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兄弟から何かされた時は、俺の部屋に逃げてくればいい。
流石に躰が限界の時は申し訳ないと思いつつ愁一さんの部屋を隠れ蓑に使わせてもらうことになった。
肝心の雇い主である愁一さんの前でいつも情けない姿を見せている。
しかし、それに対して咎める様子はなく、寧ろ手のかかる弟の相手をしてくれてありがとうという。
正直、夜のお世話と簡単な食事以外家政夫らしい仕事をしていないのだが、それでも役に立つと言われると嬉しい。
「……綾人、大丈夫か?」
「すいません……今日は瑛太さんとホテルの視察に行っただけなんですけど……」
その視察先で乱れて歩けなくなったとはとても言えない。玩具無しでも十分凶器のようなあの人に付き合うのは大変だ。
「ゆっくり休め」
入浴を済ませてバスローブ姿になった愁一は紺色のバスタオルを首にかけたまま、綾人がぐったりと眠っているベッドサイドに腰を下ろす。
高級なトワレの香りと共に、優しい手が瞼にそっとあてがわれた。
この優しさに甘えていたくなってしまうが、愁一さんは誘うと獣に豹変することを俺は知っている。そしてあの優しくて大きな手に触れられたくて、いつも躰が疼いてしまうことも。
やばい……折角休んでいいって言ってくれているのに、どうして俺の躰はこうも浅ましく反応してしまうんだろうか。
「……綾人?」
「愁一さん、疲れてますよね……」
俺は一体何を言ってるんだ。はっと我に返り何でもないです、と頭を振った。
「綾人……」
くっと顎を掴まれる。触れるだけのキスが唇に落とされると、それだけで躰の芯がずんと疼いた。
「んっ……」
「大人しく寝かせてやるつもりだったんだがな……お前がいけない」
再び触れるだけのじれったいキスが次々と落とされていき、手は綾人の着ているシルクのパジャマを脱がせていく。
「あっ……」
露わになった胸にも音を立ててキスを落としていき、臍の辺りまで舐められる。
パジャマのズボンの上からじんわりと反応を見せている箇所をくちゅくちゅといじられてしまい切ない声が漏れた。
「しゅ、いち……さん……」
「どうした?」
「あ、あぁ……直接……さわ、って……」
きっと中はひどいことになっているだろう。この疼く熱をどうにかして欲しかった。
恥ずかしいことよりも愁一さんと肌を重ねたいという気持ちの方が強い。
返事の前に愁一の手がズボンを膝まで下げ、熱く疼いている部分に直接触れてきた。
「あ、あぁ……」
足を大きく開かれ、後ろの蕾も同時に責められ、足先まで電流が走る。
ベッドサイドに置いてあったジェルをとろりと垂らされる。
「困った子だ……これじゃあ寝かせてやれないな」
「ああっ!!」
ジェルをゆっくりと前と後ろに染み渡らせるように塗り、二本の指で蕾を広げられた。額から汗が滴り落ちる。快楽の波に溺れて視界が白く霞んだ。
「あ、あぁ……」
意識が落ちそうになる寸前で、躰を更に深く折られ、愁一の猛る熱が綾人の躰をずんと深く貫いた。
「────ッあああ!!」
「……綾人、力を抜くんだ」
「んっ、んっ……」
力が入ってしまい落ち着かない綾人の躰を抱きしめ、何度も深くキスをする。
「愁一さん……」
「うつぶせになれるか?」
「は、い……」
ずるりと中から熱が引き抜かれ、一瞬イきそうになってしまった。
よろよろと四つん這いになると入り口と肉棒同時に扱かれた。
「綾人──挿れるぞ……」
「あ、あああっ!!」
熱い。内壁が灼熱で焼き切られそうなくらい熱かった。
軽く腰を動かされるとそれだけで達してしまいそうなくらいの快感の波が全身を襲う。
「ん、んんっ!」
顔だけ後ろを向けキスを強請ると舌を絡めた深いキスが与えられる。呼吸もするのも苦しかったが、愁一さんも感じてくれるのが何よりも嬉しい。
「ん、んんっ……んぅ」
「綾人」
四つん這いになっていた躰をぐいっと引き上げられ、あぐらをかいた愁一の上に座らされる。
さらに深く中へと入ったその熱に、下から一気に突き上げられる。
「あ、ぅ……しゅ、いちさ……イきそ」
さらに躰を密着させ、もう一度吐息まで奪う深いキスの後、お互い溜まっていた熱を吐き出した。
行為の後もなかなか愁一は抜いてくれず、そのまま綾人の呼吸が落ち着くまで待ってくれた。
しかし、寝かせることは出来ないとの宣言通り、その後も何度か時間を置いて意地悪なキスと甘い愛撫が与えられる。
それであっさりと俺の躰はほだされてしまい、結局眠れなかった。
一体この人達のパワーはどこから出てくるのか不思議に思う綾人であったが、大体先に意識が飛んでしまうのは自分の方なので、それを確かめるすべなどないのであった。
流石に躰が限界の時は申し訳ないと思いつつ愁一さんの部屋を隠れ蓑に使わせてもらうことになった。
肝心の雇い主である愁一さんの前でいつも情けない姿を見せている。
しかし、それに対して咎める様子はなく、寧ろ手のかかる弟の相手をしてくれてありがとうという。
正直、夜のお世話と簡単な食事以外家政夫らしい仕事をしていないのだが、それでも役に立つと言われると嬉しい。
「……綾人、大丈夫か?」
「すいません……今日は瑛太さんとホテルの視察に行っただけなんですけど……」
その視察先で乱れて歩けなくなったとはとても言えない。玩具無しでも十分凶器のようなあの人に付き合うのは大変だ。
「ゆっくり休め」
入浴を済ませてバスローブ姿になった愁一は紺色のバスタオルを首にかけたまま、綾人がぐったりと眠っているベッドサイドに腰を下ろす。
高級なトワレの香りと共に、優しい手が瞼にそっとあてがわれた。
この優しさに甘えていたくなってしまうが、愁一さんは誘うと獣に豹変することを俺は知っている。そしてあの優しくて大きな手に触れられたくて、いつも躰が疼いてしまうことも。
やばい……折角休んでいいって言ってくれているのに、どうして俺の躰はこうも浅ましく反応してしまうんだろうか。
「……綾人?」
「愁一さん、疲れてますよね……」
俺は一体何を言ってるんだ。はっと我に返り何でもないです、と頭を振った。
「綾人……」
くっと顎を掴まれる。触れるだけのキスが唇に落とされると、それだけで躰の芯がずんと疼いた。
「んっ……」
「大人しく寝かせてやるつもりだったんだがな……お前がいけない」
再び触れるだけのじれったいキスが次々と落とされていき、手は綾人の着ているシルクのパジャマを脱がせていく。
「あっ……」
露わになった胸にも音を立ててキスを落としていき、臍の辺りまで舐められる。
パジャマのズボンの上からじんわりと反応を見せている箇所をくちゅくちゅといじられてしまい切ない声が漏れた。
「しゅ、いち……さん……」
「どうした?」
「あ、あぁ……直接……さわ、って……」
きっと中はひどいことになっているだろう。この疼く熱をどうにかして欲しかった。
恥ずかしいことよりも愁一さんと肌を重ねたいという気持ちの方が強い。
返事の前に愁一の手がズボンを膝まで下げ、熱く疼いている部分に直接触れてきた。
「あ、あぁ……」
足を大きく開かれ、後ろの蕾も同時に責められ、足先まで電流が走る。
ベッドサイドに置いてあったジェルをとろりと垂らされる。
「困った子だ……これじゃあ寝かせてやれないな」
「ああっ!!」
ジェルをゆっくりと前と後ろに染み渡らせるように塗り、二本の指で蕾を広げられた。額から汗が滴り落ちる。快楽の波に溺れて視界が白く霞んだ。
「あ、あぁ……」
意識が落ちそうになる寸前で、躰を更に深く折られ、愁一の猛る熱が綾人の躰をずんと深く貫いた。
「────ッあああ!!」
「……綾人、力を抜くんだ」
「んっ、んっ……」
力が入ってしまい落ち着かない綾人の躰を抱きしめ、何度も深くキスをする。
「愁一さん……」
「うつぶせになれるか?」
「は、い……」
ずるりと中から熱が引き抜かれ、一瞬イきそうになってしまった。
よろよろと四つん這いになると入り口と肉棒同時に扱かれた。
「綾人──挿れるぞ……」
「あ、あああっ!!」
熱い。内壁が灼熱で焼き切られそうなくらい熱かった。
軽く腰を動かされるとそれだけで達してしまいそうなくらいの快感の波が全身を襲う。
「ん、んんっ!」
顔だけ後ろを向けキスを強請ると舌を絡めた深いキスが与えられる。呼吸もするのも苦しかったが、愁一さんも感じてくれるのが何よりも嬉しい。
「ん、んんっ……んぅ」
「綾人」
四つん這いになっていた躰をぐいっと引き上げられ、あぐらをかいた愁一の上に座らされる。
さらに深く中へと入ったその熱に、下から一気に突き上げられる。
「あ、ぅ……しゅ、いちさ……イきそ」
さらに躰を密着させ、もう一度吐息まで奪う深いキスの後、お互い溜まっていた熱を吐き出した。
行為の後もなかなか愁一は抜いてくれず、そのまま綾人の呼吸が落ち着くまで待ってくれた。
しかし、寝かせることは出来ないとの宣言通り、その後も何度か時間を置いて意地悪なキスと甘い愛撫が与えられる。
それであっさりと俺の躰はほだされてしまい、結局眠れなかった。
一体この人達のパワーはどこから出てくるのか不思議に思う綾人であったが、大体先に意識が飛んでしまうのは自分の方なので、それを確かめるすべなどないのであった。
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