境界の巫女
「そっちは、冷たいよ」
川沿いの街にある一本の道は心に深い闇を抱えた者が通ると日常の裏側へと繋がってしまう。
異界とこの世が繋がる境界線にある祠には少女が住んでいる。
彼女の役割は道に溜まる澱みを竹箒で掃き清めること。
善人も悪人も、彼女は救いの手を差し伸べることはしない。
現実に踏み止まれるように、小さな鈴の音を届けるだけ。
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