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アルディスsaid6
しおりを挟む「セバスチャン貴様わざといい所で入ってきたな!!」
「さぁ?なんのことでしょうか?」
しらばっくれてるな…
「それよりアルディス様…
万が一、億が一にも手を出すなんてありえない!なんて言ってらっしゃったのはどなたでしたっけ?」
そうだった…
でもあの鬱陶しい前髪と眼鏡の下がこんな可愛いなんて反則だろ?
「…っ、最後まではしてないんだからセーフだろ」
「私アルディス様が幼少の頃からお仕えしておりますが、まさか何も知らない無垢な淑女に了承さえ得られれば行為に及んでも良いなどとは…あぁ、嘆かわしい
そんな下種にアルディス様を教育した覚えはありませんよ!!」
「ぐっ…」
「セバスチャン…最初から見ていたな」
「さぁ、どうでしょうか」
絶対見てたな…
セバスチャンは気配を感じさせない、いつ何処で見ているか分からないような特殊なスキルがあるからな…
ん?なんか下が震えてる?
「ん?どうしたんだ?」
「い…」
「どこか痛いのか!?」
慌てて抱きしめていた手を離すと、隙をついて逃げられてしまった
「あ、おい!!」
「あぁ、こんなに震えてお可哀想に」
さっきまで俺の腕の中で気持ち良さそうに善がっていたくせにセバスチャンの所に行くのか?
なんだか苛ついた
「おい、戻ってこい」
「い、嫌です!」
こいつ…本当見た目とは違って生意気だな…
「ご主人様命令だ!」
「だから私のご主人様はヴィヴィお嬢様です!!」
「…ちっ、おいセバスチャン!こいつを俺付きの侍女にしろ!」
俺の権限を使ってでも物にしてやる!!
だが、セバスチャンのが上手だった…
「アルディス様、申し訳ございませんがそれは出来かねます」
「なんだと?」
「ヴィヴィお嬢様の人手が足りないので雇ったのです
それに、アルディス様は侍女などいらんと随分前から執事のみにしていたではありませんか
アルディス様の方は人手が足りているはずでございます」
「…急に侍女が必要になった」
「では別の者を新たに雇います」
「こいつがいい」
「もう契約書がございますので」
「ぐ…」
侍女など要らないなどと言ったあの時の自分を殴りたい…
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