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イシャールsaid6 ※r18

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「わぁ、シャルさんって華奢だと思ってたけどやっぱり男の人なんですね、ぶかぶかだ」


そう言いながら無邪気にダボダボになった手をブラブラとさせているマナちゃん
こんなの見せられて襲わない俺を褒めてほしい


「…っ、そういうの男の前でやらない方がいいんじゃない?」

「へ?」


話した時から調子狂う子だなとは思ってたけど、マナちゃんって天然だわ
それも男にとってタチの悪い天然…小悪魔ってやつ?


「本当詐欺じゃん…」

「詐欺とは?」


今もなんで?みたいに小首をかしげてる仕草とか、全く分かってない所とか…
殿下の周りは計算高い女だらけだけど、マナちゃんはそんなんじゃないんだよな

そりゃこんなに可愛いくて天然って…


「こりゃ殿下もおちるな…」

「???」

「そういえば、どうやって入ったんですか!?
確かに鍵をかけたはずなのに…」

「あー、それは企業秘密というか…ね?」

「企業?」

「ん~、ちょっと答えられないかな」


流石に仕事内容バラすわけにはいかないしね


「じゃあ、なんでここに居るんですか?」

「あー、それは俺の勘違いだったと言うかなんというか…」

「勘違い…?」

「いやその…なんていうか…」


やべ…テクを見せてもらいにきました!なんて言ったら絶対マナちゃん怒るよな…


「さっきまでベラベラ喋ってたくせに、はっきり言って下さい!」

「だって…マナちゃん怒んない?」

「内容によります」

「え~、怒んないなら言う…」

「早く言ってください!」

「その…ご主人様を落としたテクを見せてもらおうとしたというか…」

「アルディス様を落としたテク?」

「あ、いやでも俺の勘違いで、マナちゃん見て納得したから大丈夫!」


初めて会った時は怪しい見た目して、絶対身体を使ったんだと思ってたけど…
こんだけ可愛い顔してんなら話は別だって、しかもド天然ときたらテクいらずだし


「てかマナちゃんの素顔をご主人様も知ってるからあんな俺のことを威嚇してきたのか~、なら納得」

「素顔?威嚇?」


殿下も多分マナちゃんの素顔を知ってるから調べろなんて言ったんだな、どういう状況で素顔を知る事になったのか知んないけど…

そういやご主人様にベロちゅーされてたけど、マナちゃんってもう貞操も奪われてんのかな?
付き合ってはないって言ってたけど…


「ちなみにマナちゃんって…処女…?」

「なっ!?」


あ、これは直球すぎたか?

見るとマナちゃんが顔を真っ赤にさせながら、ワナワナと身体を震わせこっちを睨んでいた

本当表情が見えると更に分かりやすい、この反応は処女だな…


「あー、ごめんごめん、俺が悪かったからそんな睨まないでよ」

「シャルさんって最低!!」

「え…でも処女でベロちゅーされただけであんななんの?」

「シャルさん?」


処女であんな気持ち良さそうに喘ぐなんて厭らしすぎない?
それともご主人様が上手いだけ?


俺がしたらマナちゃんはどうなるんだろ…


「なら俺がしてもなってくれる?」

「はい?」


そう、これは調査、殿下の為だから…
マナちゃんが厭らしい子なのか確かめるだけ…

頭の中で色々言い訳を並べ立てながらベッドから立ち上がる


「俺もベロちゅーしたいんだけど…」

「やっ…だめに決まってるでしょ!?」


ジリジリとマナちゃんに近づく


「付き合ってもないご主人様にはさせたのに?」

「あれはアルディス様が強引に…」

「なら俺もいいよね?」

「意味わかんな…やっ…んぅっ!?」


俺を叩こうとする手を壁に抑えつけ強引にキスをする
逃げられないように太腿の間にも足を入れ込んだ


「ふぅっ…んっ」


唇柔らかいな…

俺がベロちゅーしたいって言ったからか、がっちり歯を閉じてる
そんな事しても無駄なのに…

歯列をなぞるように舌を動かす


「あっ…はぅ…んぅっ…」


それに感じたのか、緩んだ隙をついて舌を無理矢理捻じ込んだ

マナちゃんの舌をゆっくり吸い上げる

舌もちっさくて可愛いな、しかもなんか甘いものでも食べたのかな?
りんごみたいな味がして美味しい…


「んぅっ…ふぁっ…♡」


夢中でマナちゃんの舌を堪能していると、立っていられなったのか、ずるずると下に落ちていくので口を離す
顔を見ると目は潤み、蕩けた厭らしい顔になっていた


「あ~、あの時そゆ顔してたんだ」

「…?」


なるほどね、ご主人様にされた時もそういう顔してたんだ

マナちゃんはどうやら感じやすく快楽に弱いらしい、今までよくこれで貞操を守ってこれたなと思う

あぁ、もしかしたらそれであの怪しい風貌だったのか…?
本人は分かってないみたいだから多分両親とかに顔を隠せとか言われてたのかもな…

いやそれにしてもこの状態のマナちゃんに手を出せないとか生殺しすぎる…


「本当ずるいな…
いや~、でもこれ以上はまずいよな…」  


流石にこれ以上すると殿下にバレたら殺されるよな…


コンコンコンッ


俺が理性と葛藤していると、突然ドアのノックが鳴った

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