転生したら森の主人になりました

上野佐栁

文字の大きさ
20 / 140

転生したら森の主人になりました生きろその1

しおりを挟む
 「ここ何処⁇何も見えない。怖いよ。助けてフィードバック」
 何も見えない暗闇の中声が聞こえた。
 「はじめまして森崎菜摘さん。そしてもう一人の私......」
 「え?えっ?だ、誰!?何処にいるの?」
 「このまま真っ直ぐ進んで‼︎そうしたら会えるから」
 私は言われるままに真っ直ぐに進んだ。すると突然明かりが目に飛び込んだ。
 「うっ」
 「うふふ。大丈夫⁇森崎菜摘さん」
 さっきは気付かなかったが今確かに私のことを森崎菜摘と呼んだ。前世の私の名前を呼ぶ人なんてほとんどいなかったのにどうして?明かりに慣れてきて目の前の人の顔見て私は真っ青になった。そこに居たのは......
 「ど、どうして貴方がいるの?なんで?」
 「うふふ。驚いた?」
 「凄く驚いた。だってライフ様からはもう何処にも居ないって言ったのに!」
 「ここは此岸と彼岸の中間地点。貴方はもう半分死んでいると同じ状況なんだよ」
 「どうして......」
 「どうしてって、わかるでしょ?」
 「......‼︎そうだった私心臓を刺されたんだった」
 「そうだね。でもこれで良かったかもしれない......」
 「どうしてそんなこと言うの?フィードバックやみんなはどうなったの?」
 「落ち着いて他の人達は無事だから安心してこれだけは保証するよ」
 「貴方は......ラフォーレは私が死んだ方が良いみたいね」
 「そうでもないよ。私ができなかった事を貴方がしてくれるそれだけで嬉しかった。でも一度だけ貴方と話したかった。それだけよ」
 「......話って何?」
 「森崎菜摘さん貴方は今の人生は楽しい?」
 「楽しいよ。フィードバックやアクア、スカイそしてグラスに会えた。もしあの時牛に引かれていなければみんなに会えなかった。嫌なこともいっぱいあったけど私は今の人生をとても楽しくて充実してると思ってるよ」
 「本当に?」
 「本当だよ」
「......なら良かった。私のせいで貴方が辛い気持ちになるのが嫌だった」
 「嫌な気持ちにはなっていないから安心してね。私はラフォーレの分まで生きるから!」
 「ありがとう」
 「......一つだけわがまま言っても良い?」
 「もちろんだよ!なんでも言って!」
 「死なないでね。お願い......今森崎菜摘さんを......いえ菜摘を失うわけにはいかないのよ!だから生きて。でも生きるためにはあの道を通って帰るしかない。でも菜摘ならきっと......ううん絶対とは言えなくても大丈夫だから!後は頼んだよ」
 「ま、待って私も聞きたいことがあるわ!」
 「......何?もうあまり時間は残されていないから手短にお願いね」
 「恨んでいないの?私のせいで貴方は......本当のラフォーレが消えたのに本当になんとも思っていないの?」
 「憎んだ時もあったよ。どうして私だけが死なないといけないのかなって......でも貴方が私に入らなくてもきっと私も消えていた。それに貴方のせいじゃないから。貴方は悪くない。だからそんな風に自分を責めないで絶対生きてね。じゃないと私怒るから!またね。菜摘」
 私が何か言う前にラフォーレは消えてしまった。本当のラフォーレと話ができて私は少しだけ心が軽くなった。そして必ず生きて帰る事を心に誓った。
 次に続く
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...