転生したら森の主人になりました

上野佐栁

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転生したら森の主人になりました最後の戦いその3

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 「無謀なのは貴方の方です。タロット‼︎」
 「誰だ‼︎」
 「あ、貴方は月の神ムーン様」
 「うちも居るよ」
 「太陽の神サニー様」
 「何故貴様らが居る?」
 「タロットを止める為です」
 「俺を止める?はっ、笑わせるな。神同士で戦うことはできないんだよ。そんなことも知らないのかよ」
 「知っていますよ。でも、貴方は神ではありません。タロットの分身ですが本物ではありません。神同士の戦いにはなりません!」
 「は?何言ってるんだ?分身だろうと神であることには変わりないだろ?」
 「いえ。本物じゃない場合は戦っていいんですよ」
 「そんな話知らない。絶対嘘だ!」
 「本当だよ。それと、貴方の死者なんだけど、うちが倒すからね」
 「はあ!?」
 「だって死者は神じゃ無いし、好きなだけ暴れられるからね」
 「やりすぎはだめですよ」
 「はーい」
 「スカイ君。これを......」
 「え?はい」
 「超回復薬です。それを飲んだらラフォーレさん達のところに行きなさい。此処は私達で食い止めます。良いですね⁇」
 「わ、わかりました。ムーン様、サニー様。ありがとうございます」
 スカイは超回復薬を飲んで慌ててフィードバック達の後を追った。
 「じゃあやりますか」
 「そうですね」
 「クソォぉぉ‼︎」
 一方、ラフォーレ達は
 「ぐっ!?」
 「動きが止まった?」
 「ラフォーレ‼︎感情的に動くな!」
 「‼︎そうだった。まずはラフォーレを助けないと‼︎」
 私はつるを使って死者達の頭を貫いた。
 「ああああああああああ‼︎」
 「嘘でしょ。たった一撃で全部の死者達の頭を貫くなんて......ありえないわ」
 「でも、間違えなくラフォーレは死者達を一瞬で貫いた」
 「これってラブよりも強くなっているよねぇ?」
 「可能性はあるね」
 「そこはそんなことないよって言うところだよぉー」
 「そ、そうだよな」
 「そこ‼︎イチャイチャしない‼︎」
 「し、してないよ!」
 「うふふ」
 「ラフォーレ‼︎」
 「あっ......ゲホッ。はーはー」
 「大丈夫では無いよね。これ回復薬使って!今飲ませてあげるからね」
 傷口に触れないように気をつけながらラフォーレに回復薬を飲ませた。
 「うぅ。ゲボゲボ。はぁーはぁー。ゲホッ」
 「ラフォーレは休んでて、あとは私がタロットを倒すから!それとあの呪文を唱えるだけだよ」
 「‼︎な、菜......摘」
 「大丈夫。もう私の方は唱えてあるから‼︎」
 「ありが......とう」
 「どういたしまして。じゃあお願いね」
 「うん。......我、ラフォーレは死者として、森崎菜摘を契約者として認める!」
 「契約完了ね」
 「何故だ!お前の名前はラフォーレ.ア.ウッドだ‼︎」
 「違うわ。転生する前は森崎菜摘だったからその名前は使えるって知ってたんだよね。残念だったわね」
 「くそなんでだよ!何で俺の思い通りにならないんだよ!」
 「当たり前よ!貴方の思い通りなるなんて思わないことね」
 「ラフォーレちゃん。こっちのラフォーレちゃんは私達に任せてね」
 「はい。わかりました」
 「さてラフォーレちゃんは怪我が完全に治ったわけじゃ無いからヒールをかけるわね」
 「はい。ありがとうございます」
 「あぁー。ラフォーレちゃん‼︎私達の神の力を自分に戻してよぉー」
 「わかりました。でも少しだけ待ってもらって良いですか?」
 「もちろんよ。今は傷の手当てをしないとね」
 「そうだね」
 「クソクソクソ‼︎なんだよ!なんなんだよ‼︎こいつの力は何処から来るんだよ!」
 「そんなの知らないわよ!でもタロットには負けない!ラフォーレやフィードバック達を守るためにも私は全力で戦う‼︎」
 「ラフォーレ‼︎死者達が復活してるぞ!気をつけろ‼︎」
 「了解‼︎」
 「こうなったらこの世界だけじゃなくてお前の大切な世界にも死者を解き放ってやるよ!」
 次に続く
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