転生したら森の主人になりました

上野佐栁

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転生したら森の主人になりました最後の戦いその6

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 「この戦いが終わったら結婚しよう」
 ボンっ
 「え?あっえっと......」
 「ラーちゃん、顔赤いね」
 「そうね。真っ赤ね」
 「ふ、フィードバック、それって......死亡フラグなんだけど......」
 「死亡フラグ⁇ってな......」
 「あーもういい。うん。わかった。わかったよ。後で説明するね」
 「ふざけるなー‼︎」
 ビクッ
 「タロット⁇」
 「俺だって、まだ告白とかしたことないのに、プロポーズだってやったことないのに、フィードバックだけ、ずるいぞ‼︎」
 「それって......」
 「童貞ってことだろ⁇」
 「言ったー!こんなにはっきりと言うなんて、やっぱりフィードバックって怖い」
 「う、うるさい‼︎それに、俺の好きな人はラフォーレだからな!」
 「は?」
 「え?」
 「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
 「どどどど、どういうこと!」
 「ラフォーレ!?」
 「知らない知らない知らない‼︎本当にマジで知らないからね!」
 「はあああ!?俺のラフォーレに手出したら許さねぇからな‼︎」
 「いや。そもそも私、フィードバックの物でもないから‼︎」
 「俺の方がラフォーレのことが好きだ‼︎」
 「俺の方がラフォーレとずっと一緒に居て、ラフォーレの側をあまり離れたことねぇから!一緒に寝たことあるから‼︎」
 「え?そうなの?」
 「ち、違います。野宿で、一緒だっただけで、グラスも一緒に居ましたから‼︎」
 「俺だって、ラフォーレが赤ん坊の時から好きで呪いをかけたんだよ!」
 「え?呪い⁇なにそれ⁇」
 「ラーちゃんが死んだ理由ってやっぱり、タロットのせいだったんだ‼︎」
 「死者になればずっと一緒に居てくれると思ったからな‼︎」
 「そんな理由で呪いをかけたのかよ‼︎ダサいんだよ!」
 「うるさい‼︎もう一人のラフォーレも好きだし、死者になった、ラフォーレも好きだ!」
 「だって、良かったね。ラフォーレ」
 「......」
 「ラーちゃん⁇」
 「もうやめて。恥ずかしくて死にそう......」
 「そうだよね」
 「あんな大きな声で、ラフォーレ大好き大会をしたら誰だって恥ずかしいよね」
 「そうだね」
 「ラフォーレはこの世界の誰よりも愛してる‼︎」
 「ふん。甘いな、俺は、宇宙一愛してるんだよ‼︎」
 「俺はその上だ‼︎」
 「じゃあ。俺はその上だ‼︎」
 「これ、いつまで続くの?」
 「さあ?」
 「あれ?ラーちゃんは?」
 「さっきまで此処に居たけど⁇」
 「ラフォーレを愛してるのは俺だ‼︎」
 ブチっ
 「いい加減にしろ‼︎」
 「イテッ‼︎」
 「あー。流石に耐えきれなかったんだね」
 「私だったら、耐えきれないね」
 「僕もだよ」
 「さっきから恥ずかしいことばかり言って何が楽しいのよ‼︎」
 「きゃあー‼︎」
 ドン
 「ごはっ!?」
 「グラス!?」
 「あー。ごめんごめん。コントロールを誤ったよ」
 「風の神ウインド様、それに、お花の神フラワー様、電気の神サンダー様、動物の神アニマル様‼︎どうして此処に居るのですか?」
 「フン。そんなのグラスを送り届ける為だ‼︎」
 「フラワーは、素直じゃないね。ラフォーレを助けに来たって言えばいいのに......」
 「アニマルよ、黙れ!我に口を開いていいのは神だけだ‼︎」
 「アニマル、一応神だよ」
 「黙れ!」
 「ラフォーレ様‼︎ご無事ですか⁇」
 「グラス......」
 「ラフォーレ様⁇」
 「ナイスタイミング‼︎本当にありがとう‼︎」
 「はい?」
 「何があったの?」
 「サンダーじゃないの。久しぶり」
 「呑気に挨拶している場合じゃないよ」
 「さっきまでね、ラフォーレ大好き大会をしてたんだよ。あのバカ二人がね」
 「うん。全くわからん」
 「でしょうね」
 「グラス、ウッズは?」
 「すみません。ウッズ様とは途中で逸れてしまいました」
 「えっ!?」
 「でもご安心ください。時間の神タイム様、季節の神シーズン様、後一応闇の神ダルク様が一緒です」
 「あの、ダルククソ野郎様が一緒か、不安しかない」
 「そうですね」
 「だぁぁぁぁぁ‼︎さっきから俺のこと無視しやがって許さん‼︎」
 「あっ。完全に忘れてた」
 「そうですね」
 「タロット、言いたいことがあるの。いいかな?」
 「なんだ!」
 「私はタロットのことが大大大大大っ嫌い‼︎」
 ガーン
 「ラフォーレ様、タロット様が、燃え尽きてます」
 「そう良かった。早くこの戦いを終わらせたかったから」
 「......してやる。めちゃくちゃにしてやる‼︎」
 「あのね、私はタロットのことが好きでもなんでもないの‼︎むしろ嫌いよ‼︎私が好きなのはフィードバックだから‼︎」
 「ラフォーレ様」
 「ラフォーレ」
 「ラーちゃん」
 「あっ」
 「ラフォーレ、今のってプロポーズオッケーということか?」
 「ち、違っ、......友達。そう、友達としてだから‼︎」
 「ラーちゃん、ただの言い訳だよ」
 勢い余って、フィードバックに告白をしてしまった。これからどんな顔で話せばいいの⁇
 次に続く

 
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