転生したら森の主人になりました

上野佐栁

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転生したら森の主人になりました2

転生したら森の主人になりました潜入

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 「ぎゃあああ!?落ちる!?」
 「楓、落ち着いて‼︎」
 ドンッ
 「ん?ドン?ってら、ラフォーレ!?」
 「きゃあああ!?」
 どうしてそうなったかというと、遡ること二十分前
 「此処が抜け道⁇」
 「はい。私は此処しか知りません」
 「なんか怖そう」
 「此処からはつるを使って行くから所でもいいからしがみついてね」
 「おう。じゃあ、俺は此処だな」
 「きゃあっ!?」
 「ちょっと、私の菜摘に、しがみつくな‼︎」
 「フィードバック。くすぐったい」
 「いいだろう⁇俺達、夫婦なんだから」
 「私はラフォーレちゃんの右腕にするわ」
 「じゃあ、ラブはラフォーレちゃんの左腕にするよぉ」
 「あの......これじゃ、私、動くことが出来ませんよ」
 「つるで行くから問題ない‼︎」
 「は、はぁ⁇」
 「え、えっと、私は菜摘のお腹‼︎」
 「僕は姉さんの背中‼︎」
 「うーん。私は菜摘の足‼︎」
 「お、重い。全身にしがみつかないでよ‼︎」
 ちなみにフィードバックはラフォーレの首元にしがみついている。
 「風強い!?」
 「揺れる!?」
 「いやぁー。怖いぃ」
 「やべぇ、ラブに関しては、怖いっていう感情が伝わらない」
 「あ、あははは」
 「菜摘ぃ‼︎後どのぐらい⁇」
 「わかんないよ‼︎私も今日が初めて此処に来たんだもん‼︎」
 「それを早く言ってよ!」
 「抜け道は知ってるけど、行ったことはあるなんて言ってない‼︎」
 「二人とも喧嘩はやめなさい」
 「何よ‼︎役に立たない、神のくせに‼︎」
 「......」
 「えっ?何?」
 「楓、その言葉、此処にいる半分の人に言ってるよ」
 「あっ。で、でも、あの光の神様ライトだっけ?そいつは何処に行ったのよ!」
 「ライト君はラブの仕事を代わりにやってくれてるんだよぉ」
 「可哀想な人」
 「むぅー」
 「そんなことよりも風の行き良いが強くなってる?」
 ビュー、急に風が強くなり、楓が大暴れをした。そして今に至る。
 「い、いやああ‼︎落ちる落ちる‼︎」
 「楓、暴れないでよ‼︎」
 「ぎゃあああ!?落ちる!?」
 「楓、落ち着いて‼︎」
 ドンッ
 「ん?ドン?ってら、ラフォーレ!?」
 「きゃあああ!?」
 「フォレスト、つるを出すんだ‼︎」
 「む、無理だよ!生まれ変わってから、何故か使えないよ!」
 「ラフォーレ‼︎このつるに捕まって‼︎」
 「......っ!?」
 「だめぇー‼︎」
 「菜摘‼︎私の事はいいから先に行って‼︎」
 「で、でも......」
 「後から必ず追いかけるから‼︎だから行って‼︎絶対......絶対にスカイとアクアを連れ戻して!私は......菜摘を信じてくるから‼︎あとはお願いよ!」
 「......わかった。でも絶対に来てよ‼︎じゃないと許さないから‼︎」
 「わかった‼︎フィードバック、絶対に菜摘を守ってよ‼︎約束‼︎」
 「あぁ。約束だ」
 私達はラフォーレ(フォレスト)をおいて先に進むことになった。
 「ラフォーレちゃん。未だにフォレストちゃんをラフォーレちゃんって呼ぶのは貴方しかないわよ」
 「し、仕方ないじゃないですか‼︎私にとってはラフォーレはラフォーレですから‼︎」
 「そうよね」
 「待ってどいうこと⁇」
 「フォレストはラフォーレだったんだよ」
 「はっ?」
 「えっとね、ラフォ......フォレストは私が死んだ日にフォレストも死んで、死者として甦って、うーんと、私達の一時的な敵になって、私が死者を生き返らせて、ラフォーレからフォレストに人間に甦らせてってことだよ」
 「うん。全くわからん‼︎」
 「だよね」
 「いてて。此処は崖の底だね。菜摘達は大丈夫かな?きっと無事だよね。私は菜摘を信じる‼︎」
 「うぅ」
 ビクッ
 「な、何今の声?」
 「あ、あああ」
 「えっ!?貴方は......」
 次に続く
 
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