転生したら森の主人になりました

上野佐栁

文字の大きさ
105 / 140
転生したら森の主人になりました4

転生したら森の主人になりました偽物の世界その2

しおりを挟む
 フィードバックの領域
 「ラフォーレ⁇お前起きたんだな?いや......誰だ。お前!」
 「......ラフォーレ」
 「嘘つけ‼︎」
 「......そして、森崎菜摘‼︎」
 「森崎菜摘⁇誰だそれ?」
 「フィードバック。会いたかったよ。でも覚えてないんだ」
 「だからなんのはな......ん!?」
 チュッ
 「大好きよ。きっと元の世界に戻すから。だから待っていてね」
 「お、おい。ま、待っ......」
 フィードバックが何か言う前にその場を離れた。フィードバックと同様にアクア、スカイの所にも行きどちらも覚えてない事を確認したあと、神の会議に乗り込んだ。
 「両方十一票ということは、今回は延長ということでいいかな⁇」
 「ちょっと待ったああ‼︎」
 バーン
 「ら、ラフォーレちゃん!?」
 「な、何故此処におる?」
 「我達の邪魔をしたのは貴様が初めてだ」
 「時の神アワー‼︎居るんでしょ⁇出て来なさい‼︎」
 「アワーちゃん?ラフォーレちゃん。アワーちゃんに用があるの?」
 「ありますよ!アワー。いい加減にしてよね?私が気づいてないと思ったの?こんな事出来るのは、アワーしか居ない‼︎」
 「おい。ラフォーレ。俺達の事を馬鹿にしているのか⁇」
 「してないわ。てか、タロット。そこ退いて、邪魔よ」
 「今決めたわ。お前を死刑にする」
 「フンッ。やれるもんならやってみなさいよ‼︎」
 他の神の力は使えないけど、森の神の力は使える。あと、真の覚醒は無理だったけど、普通の覚醒ならいける。
 「じゃあお言葉に甘えて......」
 「タロット君!?」
 「タロット‼︎やめるんじゃ‼︎神が主人を消し飛ばすことなかろう‼︎」
 「ご安心を......私は、タロットより強い!」
 「言ってくれるじゃないか!」
 十分後
 「こんなものか」
 「う、嘘だろ?」
 「タロット君が負けた?」
 「相手は主人だぞ‼︎」
 「クスクス。あははは‼︎」
 笑い始める私をただただ黙って見つめる神達。
 「森の主人、森の神ラフォーレ.ア.ウッドですよ?」
 ざわざわ
 「ら、ラフォーレちゃんがぁ森の神ぃ?ラブ信じられないよぉー」
 「僕も信じられない。ラフォーレが神様なんて......」
 「キャアハハ‼︎凄い事になったね⁇キャアハハ‼︎」
 「俺様よりも強そうだぞ?」
 「あの小さいラフォーレちゃんがこんなに強くなって......」
 「ライフ様。貴方はお母さんか何かですか?それに今は小さいですけど、元の世界に戻れば、成人女性ぐらいの背はあると......思いたいです」
 「......」
 今のラフォーレの背は百三十二センチなのだ!そして、元の世界では、百四十八センチなのだ‼︎
 「クスクス。流石、ラフォーレだね?なんの躊躇いもなく飛び降り自殺をするのは予想外もいいところよ」
 「......アワー」  
 「でもこの世界も悪くないでしょ⁇」
 「そうだね。とても良かったよ......でも私は元の世界で生きたい。元の世界で、タイガやフレイムやフィードバック達と生きて居たい‼︎」
 「その願い......偽物の世界で叶えてあげる‼︎」
 「私は偽物の幸せなんて要らない‼︎」
 「そうなの?じゃあ殺してあげる。さぁ、かかっておいで。この世界では私が最強なんだから」
 歪んだ笑みはまるで、今まで戦ってきた人達を思い浮かべるのであった。
 次に続く
 
 
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

悪徳領主の息子に転生しました

アルト
ファンタジー
 悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。  領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。  そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。 「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」  こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。  一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。  これなんて無理ゲー??

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

王弟が愛した娘 —音に響く運命—

Aster22
恋愛
村で薬師として過ごしていたセラは、 ハープの音に宿る才を王弟レオに見初められる。 その出会いは、静かな日々を終わらせ、 彼女を王宮の闇と陰謀に引き寄せていく。 人の生まれは変えられない。それならばそこから何を望み、何を選び、そしてそれは何を起こしていくのか。 キャラ設定・世界観などはこちら       ↓ https://kakuyomu.jp/my/news/822139840619212578

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜

西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」 主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。 生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。 その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。 だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。 しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。 そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。 これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。 ※かなり冗長です。 説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです

処理中です...