転生したら森の主人になりました

転生したら森の主人になりました4

転生したら森の主人になりました偽物の世界その5

　「うふふ。ラフォーレさぁ、もう限界でしょ?」
　「......」
　「もう諦めたら?」
　「......嫌だ」
　「どう頑張っても、ラフォーレの思う通りにはならない。いっそのこと諦めた方が楽だよ?そんなに頑張っても何も得ない。なのに何故、頑張るの?怪我をすればするほど苦しいだけだよ?」
　「たとえそうだとしても私は......元の世界で、フィードバック達と笑っていたい！」
　「そんなのは無意味」
　「無意味なんかじゃない‼︎私達はどんな事があっても‼︎お互いを想う仲間なんだよ！だから......アワーなんかに負けない。絶対に負けたくない」
　「......うるさいなぁ?だったらさぁ、ラフォーレ、死んでくれる?」
　「私は死なない。元の世界で、皆んなと笑って生きるんだ‼︎」
　「そんな未来は一生来ない。だから諦めさないよ?ラフォーレ.ア.ウッド‼︎」
　「悪いけど......ラフォーレちゃんをこれ以上怪我をさせるなら私達も容赦しないわよ?アワーちゃん」
　「ライフ⁇どうしてあんたがそっち側なの?」
　「ラフォーレちゃんの本気の気持ち伝わったからよ。この世界が本当に偽物なら神の掟に反するものよ」
　「ラフォーレちゃんを虐めちゃめっなんだよぉぉ‼︎」
　「俺様が華麗に勝って、ラフォーレを恋人になってやる」
　「......ごめんなさい無理です。私好きな人居るので！それに......ダルククソ野郎様とは天地がひっくり返っても神の座が無くなっても無理なんで諦めてください」
　グサッ
　「ぐはっ！」
　「ラフォーレちゃん......容赦ないわよ」
　「キャアハハ‼︎ダルクがキャアハハ‼︎振られたね?キャアハハ‼︎」
　「笑い過ぎじゃろ?」
　「うむ。賢明な判断だな?こんな奴に付き合うなら死んだ方がマシかもしれん」
　「お前らマジで酷すぎるぞ」
　「タイム、フューチャー、パーストはお母さんの味方よね?」
　「ごめんなさい。私は、ラフォーレさんを裏切りたくありません！」
　「フューチャー！？」
　「わ、わしは......母上の味方をしたいのじゃ。しかしこの世界が偽物と言うなら話は別じゃ......すまんが、ラフォーレの味方じゃ」
　「そ、そんな......」
　「我輩はどんな理由があろうとも母君の味方をする」
　「タイム‼︎私の可愛い息子。貴方だけを息子と思って生きるわ」
　「......タイム。本当にそれでいいの⁇貴方のお母さんが過ちを犯しているのに正そうともしないの?本当にそれが、タイムの正義なの?」
　「......母君の事を侮辱すると言うのか?」
　「違うよ。過ちを犯したならそれを正すのも家族って者でしょ?」
　「......」　　
　「あんたは何処までも私の邪魔をするのね?女神族の最後の生き残り！絶対に殺す！殺して殺し尽くす！死を持って償え！」
　「私は......貴方の大切な物を取った女神様じゃないよ」
　「黙れ！女神ならなんでもいいのよ！女神だからこそ殺し甲斐があるのよ‼︎」
　「......そう。でもごめんね?この世界を殺すから」
　「そう簡単には壊せない」
　「そうだね?でもこの砂時計を壊してしまえばもうこの世界を維持は出来なくなる」
　「やめて！」
　「この世界もよかったよ。素敵な夢をありがとう」
　「いやああああああ‼︎」
　悲鳴にも近い声で、叫ぶアワー。そんな、アワーを無視して、砂時計を木っ端微塵に破壊した。何故、わかったかと言うと、タイムが目で教えてくれたのだ。この世界が砂時計によって造られているのは流石に予想はしてなかったけど、目で砂時計をチラチラと見て合図をずっと送ってくれた。タイムは正義感は強い。でも家族を第一に考える人だからあの時は、アワーの味方をしたのだとわかった。元の世界で、アワーと和解をしたい。無理でもいい。私の気持ちをちゃんと、アワーに言いたい。そう思った。