路地裏生活をしていた私ですが、実は騎士様の実の娘でした

上野佐栁

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第二章

いつも一緒

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 ネスは最後に私にもう一度立ち上がらせる言葉を言った。

 「アリスと僕はずっと一緒だよ。離れていても見えなくても心ずっと繋がっているから」

 「......ネス」

 「それに、アリスは前に家族とみんなと一緒にいたいって言ってたでしょ⁇だからずっと一緒」

 「......っ!」

 そう。この言葉が私にとって一番聞きたかった言葉。ずっと一緒。

 「私はずっと、みんなと家族と一緒にいたい!」

 確かにそう言った。だからネスが死んだ時、あの言葉はもうどこにも無くなってしまったんだって勝手に思い込んでた。

 「ありがとう。ネス大好きだよ」

 だけど、違ったんだ。目には見えないけど、ネスは私の中で生き続ける。

 「もう大丈夫そうだね?」

 「ファークトありがとう」

 「あーしは賢い選択をしただけ。もうあーしはそれしかできないから」

 「......」

 私は知っている。何もかも諦めて絶望した目を私は知っている。

 「ファークト。まだ終わってない」

 「えっ?」

 「ファークトも私も絶望した。でも絶望の中にも希望はある」

 「......っ」
  
 「だから前を向いて歩こう。賢い選択とか関係なしに歩き続けよう」
  
 「その言葉はいつか、誰かの勇気になる」

 「ファークト⁇」

 「あーしはもう隠居して静かに暮らすよ。どうか、ケルベロスを倒してね」

 「うん」

 「あんたらなにやってるの?」

 「ファークト!やっと戻って来た!」

 「やっとって......まだ一時間も経過しとらんよ?」

 「それでも長い!」

 「それで、なにをどうしたらこうなるん?」

 遡ること数分前

 「頭殴るとか正気の沙汰じゃない⁉︎」

 「テメェみたいに体をあちこちいじくり回すわけでもねぇーからましだ」

 「あんたらの体調べ尽くしてやる‼︎」

 「なんでそうなる?」

 「覚悟!」

 そして、ウリエルの暴走はヴィーナがウリエルを縛り上げることで決着はついた。かかった時間三秒。瞬殺である。

 「ふーん。相変わらず仲良いね⁇」

 「えっ......」

 「なにがどうしたらそんな考えになるんだ?」

 「あーしはもう行くけど、アリスは明日の朝頃には目覚すから」

 「ありがとう。ファークト」

 「クスッ。どういたしまして」

 そう言って、ファークトは帰って行った。

 次の日の朝

 「あれ?ステファニー⁇」

 「カーラルさん?それにモンゴル団長も?こんな朝早くからどうなさったんですか⁇」
  
 「それはもちろん、アリスの様子を......」

 「僕もそうだけど......」

 「私もです」

 お互いに顔を見合わせて

 「ぷっクスクス!」

 「キャアハハ!」

 「あははは!」

 笑った。

 「三人とも同じこと考えてたね⁇」

 「そうですね?」

 「じゃあ、せーので、アリスの部屋開けるぞ」

 「うん!」

 「えっ、ちょっ!まずはノックを......」

 ガチャ

 「アリス!」

 しーん

 「またいない⁉︎」

 「あいつ常習犯かよ!」

 「......」

 「私の部屋の前でなにやってるの?」

 「あ、アリス⁉︎」

 「アリスさーん!」

 ギュウウウウ

 「わわわっ!」

 「よかった。よかったです。アリスさんが目を覚ましてくれて本当に......私は怖かった。もう二度とアリスに会えなくなるんじゃないかと思いました。うわあああん!」

 「......ごめんね。そしてありがとう」

 「アリス!」

 「もう僕たちのところから離れるの禁止」

 「わかった」

 そう。もう一度みんなと一緒に歩みたい。私もみんなもまだ終わってない。まだ絶望する必要もない。

 「みんなありがとう」

 「アリス!アリス‼︎私の計画を邪魔して!」

 本当にこれでいいの?これが本当に自由で復讐になるの?

 「うるさい。私の中の善な私は消えろ。私は復讐するって誓ったの。だから殺す。殺して私は自由になるの!」

 「......」

 メリヤスの人生を奪い、彼女の人格を殺した。あなたにはもうなにを言っても無駄なのね?

 そう半ば諦めてしまうのであった。
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