死亡確定の敵キャラに転生したので全力で回避します

上野佐栁

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栗原由梨 リーリエ.クロムラム二人の過去由奈編

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 「もうこの世界から出て行きなさい。デイモン.クラック」
 「お前は本当にそれでいいのかよ?」
 「いいに決まってるでしょ?だって、私が......」
 「お前に聞いてない。俺が質問しているのは今のリーリエ.クロムラム‼︎お前だよ」
 「......」
 「やめて。もう私を......リーリエを惑わさないで。これは宿命なの。世界を救えるんだよ?皆んなを助けられるんだよ?誰も苦しくないとても幸せで温かい未来が待っているんだよ?なのにそれを邪魔をするの?どうして⁉︎」
 「それはお前の理想であって、リーリエの理想じゃない」 
 「何を知ったふうな......」
 「お前だって何もわかってねぇじゃえかよ‼︎」
 「......っ」
 「今のリーリエの気持ちがわかるのかよ?リーリエが何を願っているのか知っているのかよ?リーリエを本当に追い詰めいるのはお前だ‼︎」 
 「私が⁇私がリーリエを追い詰めている?同じ自分なのに?」
 「ああ......」
 「そっか。なら見せてあげるわ。リーリエが今見ているものを貴方達にも見せてあげる。そして連れ戻すことができたのなら私はもう干渉しない。おとなしく消えてあげる。どう?悪い条件ではないでしょ⁇リーリエを連れ戻せるならそれを私に見せて!」
 「いいぜ。お前の思い通りにはさせない」
 「あははは‼︎」
 「はっ⁉︎」
 「デイモン‼︎」
 「......やっぱりリーリエに拒絶されたのね?当然だよね?デイモンもリーリエにとっては敵も同然......」
 「俺は追い出されたわけじゃない」
 「えっ⁉︎」
 「あ、あは......あはは......あは......あははは」
 「リーリエ⁇」
 「な、なんだこの魔法は?」
 「黒くて怖い魔法?こんな魔法俺知らないぞ⁉︎」
 「まずい......」
 目の前が暗くなり気が付いたら知らない部屋に居た。
 「此処何処⁇」
 「誰かの部屋なのか?」
 「お母さんただいま‼︎」
 「お帰りなさい。由奈」
 「由奈?黒目に黒髪。そしてショートヘア。幼いね?」
 「リーリエとなんの関係があるの?」
 「まだわからない」
 「......」
 「この漫画の続き気になっていたんだよね」
 「漫画?」
 「何それ?」
 「さぁ?」
 カチン
 「え?」
 「何今の音?」
 「時計?」
 「由奈。辛いなら学校行かなくていいのよ?」
 「......何を言っているの⁇私は大丈夫よ。だって私は強いから......」
 「......」
 「おいお前ら。あそこにリーリエが......」
 「リーリエ‼︎」
 スカッ
 「消えた?」
 「......あの時辛いって言えばよかった。大丈夫って嘘を付かなければよかった」
 「リーリエ⁇」
 「ほらあの子よ。とても気持ち悪いオタク」
 「そうそう。此間なんてさぁ、魔法はあるなんて言ってたのよ」
 「マジで⁉︎うけるわ!」
 「......」
 「あいつ少し成長してるぞ」
 「幼い子供ぐらいだって思ってたけど今は俺達と同じくらいか?」
 「そうだな?」
 「でも少し若い?俺達よりも確実に年下に見える」
 「ねぇ?あんたさぁ。いつになったら学校辞めるの?」 
 「私が?ないない。だってオタクはオタ活が生き甲斐なんだよ。だから学校も全部オタ活するの」
 「うわっ!キモっ!」
 「マジで無理だわ」
 「......」
 大丈夫。大丈夫。私は強い。魔法を使える女の子。だから何を言われても平気なの。
 「そう思うしかなかった。そう思えばなんでもできる。なんでもなれるって思っていたから」
 「......リーリエ」
 「はぁぁ⁉︎」
 ビクッ
 「な、何?」
 「なんでリーリエが殺されなくちゃいけないの⁉︎」
 「リーリエが殺される?」
 「なんだ?どういうことだよ⁉︎」
 「精神支配された挙句に双子の姉に殺されるなんてリーリエが可哀想‼︎」
 「......」
 ザァー
 「......リーリエごめん。ごめんね?私弱くて......貴方を守ることすらできないで......貴方を殺してごめんなさい」
 「......私が?」
 「リリア⁇」
 「私......私が⁉︎」
 リーリエを殺した?リーリエをこの手で殺して世界をリセットした。 
 「ねぇ?貴方は何を求めているの⁇」
 「......」
 「貴方は何も求めない方が皆んな幸せで幸福な未来が待っているのに......何をそんなに求めているの?」
 「そ、それは......」
 ギュゥ
 「駄目よ。もうひとりの自分の声に耳を傾けれはいけないわ」
 「だ、誰⁉︎」
 「......私よ」
 「き、キーラ.クリムゾン⁉︎」
 なんで彼女が此処に......。
 「貴方達がどんな過ちを犯してもどんな罪を背負っても貴方達は自分で選ぶ権利がある。だから怖がらないで。リーリエを救うんでしょ⁇だったら最後まで争いなさい。貴方達ならこの闇に影に勝つことができる!」
 「......キーラ」
 「私が何故此処に居るのか知りたいみたいだけど......そんなことは後回しよ。今はリーリエの閉ざした心の扉を開けるの。リリアにしかできない。姉だからできることがある。だから絶望をしないで。自分を責め続けないで」
 「......」
 「......あ......りり......リリア‼︎」
 「はっ⁉︎」
 「大丈夫か⁉︎」
 「いきなりボーッとするから心配したぞ」
 「......ごめん」
 「鉄先に怒られる⁉︎」
 「きゃあああ⁉︎」
 「そこを退け‼︎」
 グサッ
 「え......」
 「いやああああ⁉︎」
 「さ、刺された?」
 「あの傷じゃもう助からない」
 「そ、そんな......」
 「なんで私がリーリエなの?」
 死にたくない。リリアと戦いたくない。あのバッドエンドを回避したい。
 
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