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最終決戦その1

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 「この俺に勝つ気か?小娘どもが生意気な!」
 「私達はシルクロードなんかに負けないわ。どんなに時間がかかっても絶対に貴方に勝つ!」
 「どうして私やリーリエを選んだか知らないけど......これだけは言える。私達を引き離す事はできない!」
 「生意気だ!デイモンよ。何故お前もそっちに行く?俺の僕だろ?だったら俺を守るのがお前の役目でお前の喜びだ」
 「俺は......」
 「デイモンをなんだと思っているんだ!」
 「クリフ⁇」
 「俺達は人間だ。そしてお前も人間だ。なのに何故人々の生活を脅かす?」
 「お前に関係ない」
 「ないだと?俺は勇者の子孫だ!だからぜってえーテメェを倒す!これが俺の役目だ」
 「リリアやリーリエが危険に晒すなら俺も容赦しない」
 「エースが自分で決めた⁉︎」
 「おいそこの双子!まるで俺がなにも決められない駄目男だと思っているのか?」
 コクリ
 「んだと⁉︎」
 「もういい。死ね」
 「そうね。でも倒れるのはそっちよ‼︎」
 「ば、バズーカ⁉︎」
 「おまっ!何処から出した⁉︎」
 「えっ?魔法で作ったやつだけど??」
 「さも当然のように言うなよ!」
 「は、はぁ?」
 「それがなんだと言うのだ?」
 「貴方の弱点は物理攻撃。魔法や直接的な攻撃じゃなければ当たっても大した怪我にはならない。でもらこっちは避けなきゃ大怪我よ!」
 「こいつ......」
 何故知っているんだ?戦ったところなんて見てないのに......。
 私は知っている。シルクロードの本当の名前もなんでこんなことをしているのかも何もかもとは言わないけどある程度は知っている。シルクロードの本名はシルク.ロンド。彼は遥か昔に生まれた。彼は正義感が強くこの世界が平和になるために頑張った。だけど、そんな彼を裏切る者達が居た。その者達に裏切られて彼はなにもしていないのに罪をなすり付けられて勇者になる道を断たれた。その時の憎しみや悔しさ怒りなどが膨れ上がり悪魔と契約をして今の彼がいる。彼は独りぼっちは嫌だった。だから仲間がほしかった。絶対に自分を裏切ることもないそんな仲間がほしかった。だから精神支配することで自分を裏切らない奴隷という名の仲間を手に入れた。たが、彼の心は満たされることもこの孤独感も消えることがなかった。そんな時にリーリエに出会った。リーリエは覚えてないけど、シルクロードに優しく接し笑顔で話しかける彼女を見てシルクロードはリーリエをほしがった。リーリエを自分の手元に置いておけば孤独感がなくなると思ったからだ。
 「そんな理由で孤独感がなくなるとは思わないけどね」
 「リーリエ⁇」
 「シルクロード。私が貴方を止める」
 「フンッ。お前如きに倒されるほど落ちぶれてはいない」
 「私達は精霊達の力がある。必ず勝つよ。バッドエンドを変えるためにも......」
 「そうだね。リーリエ言う通り!」
 「じゃあ行くぞ」
 「うん」
 「ああ」
 「おう」
 「了解」
 ボソッ
 「......シルクロードの怒りも私が沈める」 
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