死亡確定の敵キャラに転生したので全力で回避します

上野佐栁

文字の大きさ
29 / 41

最終決戦その4

しおりを挟む
 「リリア!このまま一緒にシルクロードに突っ込むよ!」
 「え、えええっ⁉︎」
 「ぼさっとしてないで行くよ」
 ギュゥ
 「わ、わあああ⁉︎」
 速い速い速い⁉︎
 「リリア!ちゃんと走って。私だってもうそんなに力は残ってないの。今頼れるのはリリアしかいない。二人は魔獣や魔物をお願いするわ!」
 「了解」
 「小癪な小娘どもが!この俺を倒すなんて何度生まれ変わっても変わらんわ!」
 「変わるよ。だって私達は何度だって、貴方を止める」
 「リリアの言う通りだよ。私達はシルクロードなんかに負けないんだから!」
 「グギガガ!」
 「ま、魔獣や魔物がこんなにもたくさん⁉︎」
 まずい。このままだとシルクロードの居る所まで行けない。シルクロードは空から見下ろしている。そんな状況でどう切り抜けるの?
 「全部撃ち落とす!」
 「り、リーリエ⁉︎」
 バンッ
 「リリア!先に行って。此処は私が行く止めるから!」
 「で、でも......それじゃリーリエが......」
 「いいから行って!後から必ず追いかけるから!」
 「わ、わかった......来なかったら許さないからね」
 「わかってるって」
 ドーン
 「よぉー!リーリエ.クロムラム。よくも僕達を裏切ったな?」
 「......スチーヌ」
 こいつも幹部のひとりだ。魔族と人間のハーフ。魔力の実力は私以上だ。
 「まさか貴方までこんな馬鹿げた計画に参戦してたなんて......」
 「馬鹿げた計画だと?この僕達が自由になる日が近付いている。それを邪魔する奴はたとえ幹部のトップ二だろうがトップだろうが許さないぞ」
 「貴方に許しを乞う必要性を感じないわ。それに私はシルクロードの味方でもなんでもないのだから」
 「貴様!どれだけ僕達を馬鹿にすれば気がするのだ?」
 「うふふ。残念だけど......チェックメイトよ」
 「は?なにを言って......」
 ゴンッ
 「があっ⁉︎」
 ドサッ
 「まさかリリアがやったことが役立つなんてね」
 リリアとクリフの戦いの時に後ろから剣を思いっきり殴り付けるのを見て銃でやったのだ。
 「リリアの所に行かなくちゃ」
 ガッガガガ
 「つ、強い」
 押し負けそう。リーリエが作ってくれた銃の足場があるからなんとか踏ん張れるけど......落っこちそう。
 バンバンバン
 「なっ⁉︎」
 「リリア‼︎」
 「リーリエ‼︎」
 「そのまま剣でバリアに突っ込んで!」
 「わ、わかった!」
 ガンッ
 「ぐぐぐっ!」 
 「ひび割れたところに入れてもこれ以上は割れんぞ」
 「り、リーリエ。このままだと私の魔力が尽きるのが先だよ」
 「......」
 考えろ。考えろ!何か策は......。
 「リーリエ!共鳴しよう!」
 「共鳴?」
 共鳴は心を通わすこともできる。待って?心をピッタリと合わされば魔力が二倍なる。
 「うん。そうだね。リリア共鳴しよう」
 「共鳴!」
 「な、なんだ?魔力が跳ね上がっただと⁉︎」
 「心がピッタリと重なり合っているから!」
 「二人の魔力が増加してさらに強くなる。二倍になるの!」
 「く、くそ!そんなこと俺は聞いてない」
 「貴方が誰もとも共鳴しようとしなかっただけでしょ⁇」
 「......っ!」
 「負けない。私達は今度こそお家に帰るの。リーリエと一緒に!」
 「何度引き離されようとも変わらないものがある。それは絆!私達の絆は絶対に誰にも壊せないし引き裂けない!」
 ピキッピキピキッ
 「う、嘘だ。こんなことって......ありえん。こんな小娘などに負けるなどありえない⁉︎」
 パキーン
 「シルクロード‼︎」
 「グアアあああああ⁉︎」
 グサッ
 「切った」
 「攻撃がシルクロードに届いた!」
 私達はシルクロードにダメージを与えることに成功したのだ。
 安心と不安が混じり合う気持ちにもなったのであった。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

処理中です...