宵夢庁‐ 夢に残す最後の言葉

宵夢庁は、生者の世界とは異なる場所。

亡者たちが集う静かな領域に存在する。

亡者は、最後の言葉を生者に伝えるため、宵夢庁へ申請し、許可を得た者のみが夢へ旅立てる。

『夢に行くための条件』

1. 強い思いがあること
「誰に、何を伝えるか」が明確でなければならない。

2. 一度きりの機会
亡者が夢へ行けるのは一度のみ。

3. 生者が受け入れる準備があること
心が閉じている場合、夢は成立しない。

4. 滞在時間は6分間
決して延長できず、どんなに強く願っても、それ以上話すことは許されない。

5.希望する夢の状況を指定することが可能
亡者は、訪問先の場所や時間帯を申請時に選ぶことができる。

7.利用可能期間は亡くなってから49日間
それを過ぎると、夢の扉は閉ざされ、二度と開くことはない。

8.生者を迷わせる行為は禁止
未練や呪いの言葉は許可されず、生者の未来のためになる言葉を残さなければならない。


宵夢庁はただ亡者を夢へ送り出すだけではない。

亡者の言葉が生者の人生にどう影響するのか、それを静かに見守ることも夢課の役目だ。



宵夢庁とは、夢の儚さが生むひとときの奇跡なのだ。
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