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今夜は帰さない

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 お互い、下半身は衣類を身に着けていた。それでもラウニは、下着の中がぐっしょりと濡れそぼっているような感覚があった。オリベルがラウニの穿いているものに手をかけ、一気に引き下ろしす。そしてすぐさま、下着にも手をかける。

「やっ……」

 思わずラウニは下着を手で押さえた。

「そんなことをしても、お前が辛いだけではないのか?」

 オリベルの目は優しくラウニを見つめていた。己の欲のためにではなくラウニを鎮めるためにという気持ちが強いのだろう。彼はそういう男なのだ。自分のことよりも、他人を、家族を大事にしようとする男。

「だって……、恥ずかしい、から……」

「お前……。さっき、俺の恥ずかしいところを見ていただろう? まぁ、俺としては燃えたが……」

 見た。ラウニは間違いなく見た。オリベルのオリベルを。そしてオリベルがそれを自分で慰めているところを。
 つつっとオリベルの骨ばった指が、下着の上からラウニの割れ目に触れた。

「濡れてる……。薬のせいか? それとも……」

「リヴィ、の、せいでしょ……」

 先ほどからオリベルが口にする一言一言がラウニを攻め立てている。だからこそ、ラウニもオリベルを一矢報いたいと思っていたのだ。

「くっ……」

 苦しそうに喉の奥で呻くオリベル。だが、すぐに瞳の奥に愉悦の光を灯らせた。

「そうか……。俺のせいか。なら、責任を取る必要があるな」

「あっ」

 ラウニの抵抗は抵抗になっていなかった。しゅるりと器用にオリベルが彼女の下着を奪い去る。一矢報いることはできず、一糸纏わぬ姿にされてしまった。
 不安で両手でシーツをぎゅっと握りしめる。恥ずかしくて彼の顔を見ることもできない。それでも下腹部がずんとうねり、そこからぬるい蜜が滲み出るような感覚があった。

 ぐいっとオリベルによって両足を広げられ、その間に彼の身体が割り込んできた。

「いやっ……」

 ラウニは思わずそこを手で隠そうとするが、すぐにオリベルの手によって払われてしまった。足を閉じようとしても、オリベルの身体があるため閉じることもできない。

「ラウニ……。思っていた通り、濡れてるじゃないか……」

 オリベルに見られていることが恥ずかしい。だが、その視線すらラウニを刺激する。ぴったりと閉じている花びらも、ひくひくと揺れ動く。
 オリベルの指がラウニの泥濘ぬかるみにつつっと触れた。触れられただけなのに、彼女のそこがぎゅっと反応する。今まで感じたことの無い刺激に思わずラウニの腰が浮いた。

「いやっ……」

「だが、お前のここは嫌だとは言っていないぞ?」

 つぷっとオリベルの指が一本だけ泥濘の中へと入れられた。

「ああああっ……」

 突然、体内へと入れられた異物にラウニの肉襞が暴れ始める。
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