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11 強さの証明
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唖然とする。圧倒的な強さに。
一瞬にして倒された男1。
三人を相手にしているというのに全く動じない。そして攻撃が始まることなく一人倒され二人は何が起きたかわからない。
アサギがやったことはとても単純で誰にでもできるようなことだった。
転送と同時にアサギは毎度自分の初期スポーン地点に魔法陣を足で生成。
効果や大きさはそのときの相手や状況によって変えるが今回はただのトラップの一種。
その魔法陣の上に生物や障害物があるとその上に向かって刃が飛び出す仕掛け。本当に単純だが当たり場所によっては即死亡。
今回はそうなった。
相手の動きがわかるこそ出来る。
そんなことも知らず、動揺が見られる。
まるであの時の二の舞だと思っていた。
なめるからこうなるのだが。
「くそっ、こうなったら………」
男2。アサギの余裕な笑みにイラついたか、考えなしにアサギへと突っ込む。
アサギには短剣が向けられていた。
「〝氷の弾丸 十連射〟」
次に現れたのは文字通り、言葉通り氷の弾。雹よりやや大きめの弾はアサギの周りを漂う。
そして発射。
推進力を得た氷の弾は突っ込んできた男2目掛けて飛んでいく。
容赦なく襲う。
「くそ!?」
自分の体を強引に倒しアサギの魔法から逃れようとする。
しかしいきなり避けられるはずはなく数弾が被弾。足、横腹辺りに当たる。
そして避けた弾はそのまま女の方へ飛んでいく。
アサギは同時に二人を狙っていた。
「し、〝シールド〟」
咄嗟に展開するも遅かった。
氷の弾は既に彼女を貫いた後だった。
これで女もリタイア。残りはあと男2ただ一人となってしまった。
言葉も残すことなく消えていったチームメイト。後は自分だけ。
勝負はもう見えていた。
圧倒的な強さを持つ敵を目の前に動くことすらままならなくなった。
魔法もその人の意識と多少の集中力がなければ発動しない。
「今さら気が付いたか?お前らは誰に喧嘩を売ったのか、誰を相手にしているのか。今この状況をしっかり目に焼き付けろ」
勝手に膝が曲がる。
たち膝になりながら震えだす、その状況を見て。
彼が目の前にしていたのは、
キンッ、キンキン
と、金属がぶつかって弾かれるような音とそれに伴って現れるのは魔法陣。
その数なんと十やそこらではない。
周りを囲むようにしてかなりの数の魔法陣が光だす。
「な、なんだよ。これ…………」
それ以外に言葉が見つからなかった。
絶望以外の何でもない。
この数の魔法陣を防ぐ術はない。
「………………散れ」
アサギの合図。
魔法陣が発動、一点に集中発射。色々な魔法が男2を蹂躙する。
ハチャメチャな音の後にどこかで弾ける音がした。おそらく攻撃により男2は戦闘不能となったのであろう。
しかしその後も数秒間魔法はなりやまなかった。
魔法陣全てが発動し終え、残ったのは荒れ果てた地面とアサギ。周りの建物も吹き飛び生きるもの全てを焼き払う。
「……………………」
アサギは無言のままこの場を去る。
対戦は圧倒的な攻撃と力で幕を閉じた。
─対戦終了─
アサギが出てくるとざわざわと周りから声と視線を浴びる。
これを観戦、というより遠くから見てた人が多いようで目立たずにはやり過ごせなかった。
「……あの、お疲れ様、です」
出迎えるは仲間の四人。
なにも言えないような顔でアサギを見る。
自分たちとはかけ離れた存在なのだと思い知らされたのだ。
「あれ?あいつらは?」
あの三人はアサギが出てくる前に逃げ出していったようでここにはもういなかった。
「さて、途中で外して悪かったな」
アサギに駆け寄る四人。
切っ掛けは何かは知らないがこの四人が自分から手を出すわけはないな、と思い返す。
「三人を相手に…………」
「あいつ、強いな」
「是非チームに入ってもらいたいが……」
周りからの声。どのチームもアサギの強さに人目をおいたようで勧誘したそうだ。
しかし四人のポンコツと呼ばれた人たちといるためか誘いずらそうにしていた。
そんな周りからの声を聞いた四人はアサギが他のチームへ行かないかハラハラと見ていた。
「行かねーよ……………………多分」
自信があるのかないのかよくわからない雰囲気で答えた。その様子に四人はビクッと体を震わせる。
そんなのは無視し、アサギの視線は杉原の元へ。
「待たせて悪かったな、始めようか」
杉原との戦闘は忘れてはいなかった。
当の本人は忘れていたのか「そういえば」という顔。
「俺は連戦でも構わないからやろうよ?」
不適な笑い。その笑顔に杉原はゾッと背筋を凍らせた。
そんな杉原が想像したのはあの三人と同じ末路の光景。
ここでアサギを初めて〝恐ろしい〟と感じたのだ。
「い、いやぁやめておくよ」
「いいのか?あんなにやりたがってたのに」
わざとらしく問い詰めるアサギ。そんな挑発にも怒りを向けられないほど焦っていた。
「あ、ああ。わ、悪かったな」
あっさりと退いていく杉原。その足も何処かはや歩きだった。
「お前ら災難だったな?」
完全他人事のアサギが四人に投げ掛けた声。
四人の表情と笑顔が戻り始める。
現在はトレーニングボックスへと戻りまた特訓を再開していた。
またあの地味な事を繰り返すと思われたが最初は話し合いから始まった。
「さて、お前らには三つの事を説明しておこうと思う」
その場であぐらをかいて座るアサギ、その周りを囲むようにして座る四人。
「まだ説明してないことが?」
真っ先に反応したのは最近調子のいい宮越。
「まだまだあるぞ?」
アサギ真顔で平然といってのけたが四人はゴクリと生唾を飲む。
「まあ取り敢えず三つだ。よく聞けよ?」
こうしてアサギの説明が始まった。
「ひとつ目、魔法には種類ってものがあるがその他にも属性がある。属性は大きく分けて六つある」
「五つではないのですか?」
魔法という事もあってかいち早く反応を見せたのは兼拍。
「それプラス、だな。忘れがちなのが〝力〟だ。んで、それを囲うように〝火〟〝木〟〝風〟〝土〟〝水〟がある」
知らなかったのかへぇ!と初めて知ったような口ぶりで聞いていた。
「あ、じゃあアサギ君が使ってた氷の魔法って?」
「それは〝複合魔法〟だな。二つ以上の魔法を合わせて使う」
「なるほど」
「二つ目、〝特殊能力〟についてだ。だいたいは知っていると思うが稀に通常の魔法では表せない、起こり得ない力を持った者がいる。チート級のものから低レベルのもの。様々だが魔法とは違い、また特殊能力者には自分の得意とする魔法を吸収する力も持つ」
「「「「…………」」」」
皆同じ顔。うへぇ、と嫌そうな顔をしていた。
というのも自分たちには縁がないであろう力で大体は敵としてぶつかっていくだろうと考えたからだ。
「複合魔法は吸収出来ないから、それがメインになるだろうな」
ただでさえ出来ない魔法がレベルをあげる。
絶望に等しい。
「それって私たちでも勝てるものかしら?」
茅世弥が言う。
「戦いかたとか相性によるかな」
正直なんとも言えないのが現状だった。弱い奴はとことん弱く、強い奴は恐ろしいほどに強い。そんな感じだ。
「ゼロじゃないってこと?」
「まぁな」
この言葉に四人はほっとする。
「それじゃ三つ目な。もう知ってると思うけどランクと職業についてな」
「ランクは今…………D」
南が確認する。アサギも含めてもれなく全員Dランク。
「そうだな。ランクはAからEまであって上に行けば行くほど強いってことだな。あとSってのもあるけどこれは特別で普通はなれない。つまり行くならAが最高だな」
これまで戦ってきた最高ランクはCだ。Aなどほど遠い。
「簡単な説明だけどこれで終わりだな」
簡単な説明と言ったものの内容が濃すぎて四人は理解しきれていない。当然だが。
「こ、これからどうするの?」
最近に頭真っ白状態から回復したのは宮越。
宮越の言う通りほんとに説明しただけで何も進展がない。
「そうだなぁ…………」
ここから何をしようにもいい気はしない。
「もっかい同じことするか」
結局一番最初に戻る。
「近々ランク昇格戦もあるからな。しっかり戦力を整えておきたい」
四人も賛成。
「あ、そうだ。お前らは弱くはないよ、ただポンコツなだけだ」
今さら慰めの言葉。四人の目が点になる。
「今さらですか?」
クスクスと目に涙を浮かべながら笑う兼拍。つられて三人も笑う。
「……………」
慰めたはずなのに笑われるアサギ。なんとも言えない顔になる。
慰められたので結果オーライだが。
「はぁ、やれやれ、頼むぜこれから」
変な戦いをしないでくれと言う意を込めて。
一瞬にして倒された男1。
三人を相手にしているというのに全く動じない。そして攻撃が始まることなく一人倒され二人は何が起きたかわからない。
アサギがやったことはとても単純で誰にでもできるようなことだった。
転送と同時にアサギは毎度自分の初期スポーン地点に魔法陣を足で生成。
効果や大きさはそのときの相手や状況によって変えるが今回はただのトラップの一種。
その魔法陣の上に生物や障害物があるとその上に向かって刃が飛び出す仕掛け。本当に単純だが当たり場所によっては即死亡。
今回はそうなった。
相手の動きがわかるこそ出来る。
そんなことも知らず、動揺が見られる。
まるであの時の二の舞だと思っていた。
なめるからこうなるのだが。
「くそっ、こうなったら………」
男2。アサギの余裕な笑みにイラついたか、考えなしにアサギへと突っ込む。
アサギには短剣が向けられていた。
「〝氷の弾丸 十連射〟」
次に現れたのは文字通り、言葉通り氷の弾。雹よりやや大きめの弾はアサギの周りを漂う。
そして発射。
推進力を得た氷の弾は突っ込んできた男2目掛けて飛んでいく。
容赦なく襲う。
「くそ!?」
自分の体を強引に倒しアサギの魔法から逃れようとする。
しかしいきなり避けられるはずはなく数弾が被弾。足、横腹辺りに当たる。
そして避けた弾はそのまま女の方へ飛んでいく。
アサギは同時に二人を狙っていた。
「し、〝シールド〟」
咄嗟に展開するも遅かった。
氷の弾は既に彼女を貫いた後だった。
これで女もリタイア。残りはあと男2ただ一人となってしまった。
言葉も残すことなく消えていったチームメイト。後は自分だけ。
勝負はもう見えていた。
圧倒的な強さを持つ敵を目の前に動くことすらままならなくなった。
魔法もその人の意識と多少の集中力がなければ発動しない。
「今さら気が付いたか?お前らは誰に喧嘩を売ったのか、誰を相手にしているのか。今この状況をしっかり目に焼き付けろ」
勝手に膝が曲がる。
たち膝になりながら震えだす、その状況を見て。
彼が目の前にしていたのは、
キンッ、キンキン
と、金属がぶつかって弾かれるような音とそれに伴って現れるのは魔法陣。
その数なんと十やそこらではない。
周りを囲むようにしてかなりの数の魔法陣が光だす。
「な、なんだよ。これ…………」
それ以外に言葉が見つからなかった。
絶望以外の何でもない。
この数の魔法陣を防ぐ術はない。
「………………散れ」
アサギの合図。
魔法陣が発動、一点に集中発射。色々な魔法が男2を蹂躙する。
ハチャメチャな音の後にどこかで弾ける音がした。おそらく攻撃により男2は戦闘不能となったのであろう。
しかしその後も数秒間魔法はなりやまなかった。
魔法陣全てが発動し終え、残ったのは荒れ果てた地面とアサギ。周りの建物も吹き飛び生きるもの全てを焼き払う。
「……………………」
アサギは無言のままこの場を去る。
対戦は圧倒的な攻撃と力で幕を閉じた。
─対戦終了─
アサギが出てくるとざわざわと周りから声と視線を浴びる。
これを観戦、というより遠くから見てた人が多いようで目立たずにはやり過ごせなかった。
「……あの、お疲れ様、です」
出迎えるは仲間の四人。
なにも言えないような顔でアサギを見る。
自分たちとはかけ離れた存在なのだと思い知らされたのだ。
「あれ?あいつらは?」
あの三人はアサギが出てくる前に逃げ出していったようでここにはもういなかった。
「さて、途中で外して悪かったな」
アサギに駆け寄る四人。
切っ掛けは何かは知らないがこの四人が自分から手を出すわけはないな、と思い返す。
「三人を相手に…………」
「あいつ、強いな」
「是非チームに入ってもらいたいが……」
周りからの声。どのチームもアサギの強さに人目をおいたようで勧誘したそうだ。
しかし四人のポンコツと呼ばれた人たちといるためか誘いずらそうにしていた。
そんな周りからの声を聞いた四人はアサギが他のチームへ行かないかハラハラと見ていた。
「行かねーよ……………………多分」
自信があるのかないのかよくわからない雰囲気で答えた。その様子に四人はビクッと体を震わせる。
そんなのは無視し、アサギの視線は杉原の元へ。
「待たせて悪かったな、始めようか」
杉原との戦闘は忘れてはいなかった。
当の本人は忘れていたのか「そういえば」という顔。
「俺は連戦でも構わないからやろうよ?」
不適な笑い。その笑顔に杉原はゾッと背筋を凍らせた。
そんな杉原が想像したのはあの三人と同じ末路の光景。
ここでアサギを初めて〝恐ろしい〟と感じたのだ。
「い、いやぁやめておくよ」
「いいのか?あんなにやりたがってたのに」
わざとらしく問い詰めるアサギ。そんな挑発にも怒りを向けられないほど焦っていた。
「あ、ああ。わ、悪かったな」
あっさりと退いていく杉原。その足も何処かはや歩きだった。
「お前ら災難だったな?」
完全他人事のアサギが四人に投げ掛けた声。
四人の表情と笑顔が戻り始める。
現在はトレーニングボックスへと戻りまた特訓を再開していた。
またあの地味な事を繰り返すと思われたが最初は話し合いから始まった。
「さて、お前らには三つの事を説明しておこうと思う」
その場であぐらをかいて座るアサギ、その周りを囲むようにして座る四人。
「まだ説明してないことが?」
真っ先に反応したのは最近調子のいい宮越。
「まだまだあるぞ?」
アサギ真顔で平然といってのけたが四人はゴクリと生唾を飲む。
「まあ取り敢えず三つだ。よく聞けよ?」
こうしてアサギの説明が始まった。
「ひとつ目、魔法には種類ってものがあるがその他にも属性がある。属性は大きく分けて六つある」
「五つではないのですか?」
魔法という事もあってかいち早く反応を見せたのは兼拍。
「それプラス、だな。忘れがちなのが〝力〟だ。んで、それを囲うように〝火〟〝木〟〝風〟〝土〟〝水〟がある」
知らなかったのかへぇ!と初めて知ったような口ぶりで聞いていた。
「あ、じゃあアサギ君が使ってた氷の魔法って?」
「それは〝複合魔法〟だな。二つ以上の魔法を合わせて使う」
「なるほど」
「二つ目、〝特殊能力〟についてだ。だいたいは知っていると思うが稀に通常の魔法では表せない、起こり得ない力を持った者がいる。チート級のものから低レベルのもの。様々だが魔法とは違い、また特殊能力者には自分の得意とする魔法を吸収する力も持つ」
「「「「…………」」」」
皆同じ顔。うへぇ、と嫌そうな顔をしていた。
というのも自分たちには縁がないであろう力で大体は敵としてぶつかっていくだろうと考えたからだ。
「複合魔法は吸収出来ないから、それがメインになるだろうな」
ただでさえ出来ない魔法がレベルをあげる。
絶望に等しい。
「それって私たちでも勝てるものかしら?」
茅世弥が言う。
「戦いかたとか相性によるかな」
正直なんとも言えないのが現状だった。弱い奴はとことん弱く、強い奴は恐ろしいほどに強い。そんな感じだ。
「ゼロじゃないってこと?」
「まぁな」
この言葉に四人はほっとする。
「それじゃ三つ目な。もう知ってると思うけどランクと職業についてな」
「ランクは今…………D」
南が確認する。アサギも含めてもれなく全員Dランク。
「そうだな。ランクはAからEまであって上に行けば行くほど強いってことだな。あとSってのもあるけどこれは特別で普通はなれない。つまり行くならAが最高だな」
これまで戦ってきた最高ランクはCだ。Aなどほど遠い。
「簡単な説明だけどこれで終わりだな」
簡単な説明と言ったものの内容が濃すぎて四人は理解しきれていない。当然だが。
「こ、これからどうするの?」
最近に頭真っ白状態から回復したのは宮越。
宮越の言う通りほんとに説明しただけで何も進展がない。
「そうだなぁ…………」
ここから何をしようにもいい気はしない。
「もっかい同じことするか」
結局一番最初に戻る。
「近々ランク昇格戦もあるからな。しっかり戦力を整えておきたい」
四人も賛成。
「あ、そうだ。お前らは弱くはないよ、ただポンコツなだけだ」
今さら慰めの言葉。四人の目が点になる。
「今さらですか?」
クスクスと目に涙を浮かべながら笑う兼拍。つられて三人も笑う。
「……………」
慰めたはずなのに笑われるアサギ。なんとも言えない顔になる。
慰められたので結果オーライだが。
「はぁ、やれやれ、頼むぜこれから」
変な戦いをしないでくれと言う意を込めて。
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追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
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