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40.テイム

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「ん?」
森の中を歩いてる途中頭上から振ってきた何かを反射的にキャッチした

「…これは…」
「どうしたのシア?」
「いや、これが上から落ちて来た」
手のひらに乗せ2人に見せる

「やだ可愛い!」
「これはモモンガであってるか?シャノン鑑定してみてくれ」
そう言いながら自分でも鑑定してみる

「了解。うん。モモンガであってるよ。魔物だしちょっと特殊な子みたい」
「ただの動物じゃないのか?それに特殊?」
「ブルサモモンガとモモンガの子供。ブルサモモンガはフクロモモンガが魔物化した種族だって。その血を引いたから魔物なんじゃないかな」
「なるほど。ん?フクロモモンガって同じモモンガでも全くの別物じゃなかったか?」
自分の鑑定結果を見ながら情報をすり合わせていく

「そう。モモンガはリスの中までフクロモモンガはカンガルーの仲間」
シャノンはこういうペット系の動物に目がない
世話をされるの専門だから飼う気はないらしいけどな
俺にもシャノンが飼えば死ぬ未来しか見えないからやめた方がいいとは思う

「まぁとりあえず上に巣があるってことは偶々落ちたんだろ」
俺はそっと巣に戻してやることにした
風魔法で浮上して巣の中に置いてやる

「1匹?」
「いや、あと3匹いた。あれだけちょっと違って見えたけど」
鑑定したら他の3匹は普通のフクロモモンガだった
そう思いながら巣を見上げていると…

「マジかよ…」
明らかに親と思われるモモンガがさっきの子供をけり落としていた

「あぶねぇじゃん。殺す気か?」
再び受け止めたもののその体は震えていた

「意図的に排除したってことか?」
「そんなのかわいそすぎる。こんなに可愛いのに!」
そういえばさっきの3匹の詳細までは確認してなかったな

「ルーク、他のも見てみたい」
「分かった」
シャノンはルークに肩車してもらって巣にいる親と残りの3匹の子供を鑑定しだした

「シアーここには純粋なモモンガしかいないみたいなんだけど…」
「…こいつがそこにいた理由が分からないな」
親が2匹いた事を考えれば純粋なモモンガしかいないはず
そこからハーフが生まれるとは考えにくい
しかも魔物とのハーフになるとなおさらだ

「どっかではぐれた子なのかな?」
「…その子はシアに助けて貰いたそうだけど」
ルークに言われて俺の手のひらの上で指に吸い付いている子供を見る

「それ痛くないの?」
「全然。まだそこまで力がないのか、元々そういうものなのかはわからんけどな」
「私も持ってみたい」
シャノンがそう言いながら捕まえようとすると

『キィ…』
俺の指にしがみ付いて鳴いた
これマジ可愛いんだけど

「シアが飼うの決定じゃないか?」
「魔物なら飼うよりテイムだろ」
俺はただの案として言ったつもりだったんだ
でも目の前でモモンガは淡い光に包まれた
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