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27 異世界クッキング教室
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ルディクさん曰く、赤いの(トマト)は酸味が強く中の種がジュルっとしていて、緑(ピーマン)は苦味があって中身がスカスカ。茶色い薄皮(玉ねぎ)は全部皮で食べるところがない。紫の(なす)は色味が不気味。薄い緑(キャベツ)は葉が草にしか見えないとのこと。
嫌いな人が上げる嫌いな理由そのものの感想だった。
醤油は飲むには辛いし味が濃い。味噌も匂いに抵抗感があると、厨房では不人気だったと言う。
「ちなみにこれはどんな風に使ったんですか?」
醤油を取り上げ使用方法を訊ねた。
「それはそのまま鍋に入れたところに材料をぶちこんで…」
「薄めずに?」
「薄める?」
「あ、いいです」
つまり水で薄めるでもなく醤油そのまま使ったということ。
「これは原液ではなく薄めて使うんです。砂糖や他のものも混ぜるといいです」
「どうりで、丸ごと使うのにしては売ってる量が少ないと思った」
「その売り子は使い方を説明しなかったんですか?」
見慣れないものを売るならきちんと使い方を説明しないといけない。
「その、あなたなら当然これらの使い方はご存知でしょうと言われて…」
無知を認めたくないプライドをくすぐる言い方に見事はまって、使い方もわからないものを衝動買いさせられたということだろうか。
「買ってしまったものは仕方がないと思いますけど、せっかくならこれ使わせていただいてよろしいですか」
「もちろんです。使い道があるなら是非」
早速仕舞ってあった在庫を一掃すべく、ルディクさんと共に作戦会議を行った。
美味しくできたら今夜はアドルファスさんやレディ・シンクレアにもふるまえるかもしれない。
聖女のおまけで召喚されただけで、私には何の価値もない。
そんな私を国の責任だからと面倒見てくれている。
元の世界に戻るまでとは言え、少しは何か恩返し的なことができたら…
玉ねぎは外の薄皮だけ剥いて、後は食べるのだと言うと、驚かれた。
硬いビッグホーンブルの肉はひき肉にして、ハンバーグに。
トマトは湯剥きして皮を剥き、みじん切りの玉ねぎと一緒にトマトソースにした。
ひき肉となすと共にトマトソース炒めにし、ピーマンも中にひき肉を詰めて焼く。
キャベツはソーセージと一緒にスープにした。
ジャイアントオークの肉はスペアリブを玉ねぎなどをすりおろし醤油などを加えたタレに漬け込んだ。
味噌は砂糖などとまぜてジャイアントオークの切り身を味噌漬けにする。味醂があればいいけどそこまではないので、白ワインを煮切ってアルコールを飛ばして代用した。
日本人は味醂の味を知っているから、味醂じゃないと味が違うと思うが、外国では日本料理も味醂まで使わなくても通用する。
ようはこだわらなくても代用品でも味は近づける。
「大体こんなものでしょうか。さすが本職なだけあって、少し説明しただけで手際がいいですね」
野菜を切るのも下拵えも軽く説明したらルディクさんや助手の人はすぐに使い方を理解した。
「いや、お嬢さんの説明がわかりやすかったからです」
感心して褒めるとルディクさんは少しドヤ顔をして謙遜しながらも嬉しそうだ。
「これもなかなか…初めての味です」
粗く刻んだキャベツに卵を混ぜて焼き、その上に細切りピーマンやベーコンとチーズを乗せた小麦粉を使わないピザは、軽く小腹が空いたので作ったものだった。
いつの間にか周りには厨房のスタッフ以外の人たちも集まっていた。
いつもと違う匂いがして、何事かと集まってきた人たちだった。
「あの、大奥様がそろそろ戻って来るようにと仰せです」
気がつけばもうお昼になる頃だった。
「あの、それでは私はそろそろ…あ、この漬けたのは出来ればひと晩かけた方が美味しいですよ」
スペアリブと味噌漬けの説明を指差して説明する。
「じゃあ、これは明日の夜に出すことにしよう。こっちは今夜の夕食に使わせてもらおう」
「楽しみにしています」
「今度市場に買い物に行く時に、良かったら一緒にどうですか? また珍しいものがあったら色々教えて下さいよ」
「そうですね…もし許可がもらえたら…」
是非。と言いかけて、朝言われたことを思い出す。
「外出するならアドルファスさんの許可がいるのです。私はこっちの世界のことを知りませんから、注意が必要だと」
「坊っちゃん…旦那様なら理解してくれますよ。しかし、そういう事なら一度私からもお願いしてみます」
昨夜泊まった部屋に来るように言われて向かうと、レディ・シンクレア以外にも後二人見知らぬ人が待っていた。
嫌いな人が上げる嫌いな理由そのものの感想だった。
醤油は飲むには辛いし味が濃い。味噌も匂いに抵抗感があると、厨房では不人気だったと言う。
「ちなみにこれはどんな風に使ったんですか?」
醤油を取り上げ使用方法を訊ねた。
「それはそのまま鍋に入れたところに材料をぶちこんで…」
「薄めずに?」
「薄める?」
「あ、いいです」
つまり水で薄めるでもなく醤油そのまま使ったということ。
「これは原液ではなく薄めて使うんです。砂糖や他のものも混ぜるといいです」
「どうりで、丸ごと使うのにしては売ってる量が少ないと思った」
「その売り子は使い方を説明しなかったんですか?」
見慣れないものを売るならきちんと使い方を説明しないといけない。
「その、あなたなら当然これらの使い方はご存知でしょうと言われて…」
無知を認めたくないプライドをくすぐる言い方に見事はまって、使い方もわからないものを衝動買いさせられたということだろうか。
「買ってしまったものは仕方がないと思いますけど、せっかくならこれ使わせていただいてよろしいですか」
「もちろんです。使い道があるなら是非」
早速仕舞ってあった在庫を一掃すべく、ルディクさんと共に作戦会議を行った。
美味しくできたら今夜はアドルファスさんやレディ・シンクレアにもふるまえるかもしれない。
聖女のおまけで召喚されただけで、私には何の価値もない。
そんな私を国の責任だからと面倒見てくれている。
元の世界に戻るまでとは言え、少しは何か恩返し的なことができたら…
玉ねぎは外の薄皮だけ剥いて、後は食べるのだと言うと、驚かれた。
硬いビッグホーンブルの肉はひき肉にして、ハンバーグに。
トマトは湯剥きして皮を剥き、みじん切りの玉ねぎと一緒にトマトソースにした。
ひき肉となすと共にトマトソース炒めにし、ピーマンも中にひき肉を詰めて焼く。
キャベツはソーセージと一緒にスープにした。
ジャイアントオークの肉はスペアリブを玉ねぎなどをすりおろし醤油などを加えたタレに漬け込んだ。
味噌は砂糖などとまぜてジャイアントオークの切り身を味噌漬けにする。味醂があればいいけどそこまではないので、白ワインを煮切ってアルコールを飛ばして代用した。
日本人は味醂の味を知っているから、味醂じゃないと味が違うと思うが、外国では日本料理も味醂まで使わなくても通用する。
ようはこだわらなくても代用品でも味は近づける。
「大体こんなものでしょうか。さすが本職なだけあって、少し説明しただけで手際がいいですね」
野菜を切るのも下拵えも軽く説明したらルディクさんや助手の人はすぐに使い方を理解した。
「いや、お嬢さんの説明がわかりやすかったからです」
感心して褒めるとルディクさんは少しドヤ顔をして謙遜しながらも嬉しそうだ。
「これもなかなか…初めての味です」
粗く刻んだキャベツに卵を混ぜて焼き、その上に細切りピーマンやベーコンとチーズを乗せた小麦粉を使わないピザは、軽く小腹が空いたので作ったものだった。
いつの間にか周りには厨房のスタッフ以外の人たちも集まっていた。
いつもと違う匂いがして、何事かと集まってきた人たちだった。
「あの、大奥様がそろそろ戻って来るようにと仰せです」
気がつけばもうお昼になる頃だった。
「あの、それでは私はそろそろ…あ、この漬けたのは出来ればひと晩かけた方が美味しいですよ」
スペアリブと味噌漬けの説明を指差して説明する。
「じゃあ、これは明日の夜に出すことにしよう。こっちは今夜の夕食に使わせてもらおう」
「楽しみにしています」
「今度市場に買い物に行く時に、良かったら一緒にどうですか? また珍しいものがあったら色々教えて下さいよ」
「そうですね…もし許可がもらえたら…」
是非。と言いかけて、朝言われたことを思い出す。
「外出するならアドルファスさんの許可がいるのです。私はこっちの世界のことを知りませんから、注意が必要だと」
「坊っちゃん…旦那様なら理解してくれますよ。しかし、そういう事なら一度私からもお願いしてみます」
昨夜泊まった部屋に来るように言われて向かうと、レディ・シンクレア以外にも後二人見知らぬ人が待っていた。
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