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【8】セレーネの仕事
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「仕立て屋を呼ぶそうですね。新しいドレスが必要になりましたか?まあ、前とは趣味が違うでしょうから当然でしょうね。わたしも少し考えていたのです」
何事もなかったかのように食器を動かしながら、ヘリオスはセレーネにそう聞いてきた。
まだ僅かな疼きを覚えながら、セレーネはヘリオスの顔を見る。
すると、セレーネが口を開くよりも前に、ヘリオスから提案があった。
「わたしも同席してよろしいでしょうか?」
妻の裁量権で認められている金額は守るつもりだが、元はヘリオスの財産だ。断る理由もないので、首を縦に二度振る。
「楽しみですね。以前のあなたには何が合うのかあまり想像できませんでしたが、今ならあれこれ予測できますので、わたしからもリクエストさせてください」
ヘリオスの言葉にしばし固まるセレーネ。完全に誤解していることに気がついて慌てて言った。
「明日注文するのは、自分用ではありません」
セレーネの言葉にヘリオスは首を傾ける。手に持った銀ナイフを置くと、ワインを飲んでから口を開いた。
「まさかわたしのでもないでしょうし、何のために呼ぶのですか?」
「この屋敷で働く方々のよ」
どのような反応をしたら良いのか考えあぐねている様子のヘリオスに、セレーネは斜め上を見ながら言った。
「以前私は……来客を侍女と間違えた事が……あったのよ」
厳密には前のセレーネで、教えてくれたのはオルフェだが、給仕の者もいるためそれには触れない。
オルフェによると商家の娘だったそうだ。商談にきた父に付き添って来て、屋敷を見学していたのだが、それを元のセレーネが屋敷の召使いと勘違いした。
そんな時に限って、妻の勤めを果たそうとでも思ったのか、客人に最高級の茶葉と、それに合う菓子を出すように言ったのだ。
身分が違うとはいえ、客にだす菓子を客に命じたのだから、恥ずかしいにきまっている。
その結果、引き篭もりを助長させたようだが、記憶のない今のセレーネにとっては人ごとではない。全使用人の顔でも覚えていなければ、間違える可能性は大いにある。
それを解決するには制服だと考えた。
「屋敷で働く者、全員に服を支給したくて。居住がここであるものには五枚、通いの者は三枚で検討しているの」
ほう、と面白そうな顔をしたヘリオスは、セレーネの言葉を待った。
「季節に応じて作り替えも検討しているんだけど、まずは仕立て屋にそれが可能か聞いてみたいの。オルフェのように表に立つ者と、厨房など裏で働く者とではデザインや機能を変えたいと思っていて、デザインも相談したくって」
ヘリオスはなるほどと呟いて笑う。
「面白い事を考えますね」
首を横に振ったのはセレーネ。
「過去の失敗を繰り返したくないだけなの……でも、この屋敷で正式に雇用している証にもなるでしょう?」
確かにという思いを込めて頷いたヘリオス。ワインを一口飲んでから言う。
「屋敷で働く者の矜持を刺激しようというのですね?」
そこまで考えてなかったセレーネ。しかしヘリオスはこちらの反応を待たず、上機嫌でワインを煽った。
「それでは、屋敷の衣服はお任せするとして、あなたのドレスはわたしが注文しても?」
デザートに出てきたタルトを堪能していたセレーネに、ヘリオスはそう言って微笑んだ。
少し首を傾げたセレーネはタルトをゆっくり噛み砕き、飲みこんでしまうと静かに首を横に振る。
「すでにたくさんドレスを持っているみたいだから、いらないわ」
喜ぶだろうと思って言っただけに、その否定の言葉に固まるヘリオス。
しかしセレーネは気にする様子もなく、残りのタルトを口に運んでいる。
「では、新しいアクセサリーはどうですか?」
「どう、とは?」
不思議そうに問い返されて、ヘリオスは戸惑いを隠せずに目が泳ぐ。
セレーネは首を傾げていたが、最後の一欠片を口に運ぶと、紅茶を飲んで幸せそうに微笑む。
「美味しかった。料理人への感謝の言葉はオルフェに伝えればいいのかしら?可能なら直接言いたいくらいだけど」
その微笑みに、ヘリオスの彷徨っていた視線が釘付けになる。
端に控えていた給仕の者が、主人に答えを求めるよう視線を送ったが、ヘリオスの視線はセレーネに向かったまま動かない。
「旦那様、わたくしから厨房の者に伝えてもよろしいでしょうか?」
「ああ、そうしてくれ……」
顔を動かさずに言うヘリオスに、給仕の者は深く腰を折って一礼してから下がる。
「セレーネ、部屋に戻りましょう」
「え、もう?」
残念そうにタルトの乗っていた空の皿を見ているセレーネに、ヘリオスは近寄って腕を差し出す。
「甘いものが好きなのですか?」
「もちろん!」
ヘリオスが差し出した腕に手を置いたセレーネは、立ち上がりながら満面の笑みを向けた。
「!」
驚いたように背を反ったヘリオス。結婚して初めて見る妻の笑みに動揺を隠そうと一歩下がる。
「心臓に悪い……」
小さくそう呟くと、赤く染まった顔をそのままに、セレーネの腰をぐっと自分に引き寄せ、歩き始めながら言った。
「夜食に少し部屋まで持ってこさせましょう」
「本当?嬉しい」
ドレスや宝石では引き出せなかった笑顔が、思わぬ方法であっさり引き出せた事が面白いとヘリオスは考え、頬の熱を冷まそうとした。前のセレーネを基準にあれこれ考えるのは、止めた方が良さそうだ。
「あなたの事を教えてください。好きな色、好きな食べ物、好きな花、好きな……」
ヘリオスは言葉を切ると、その耳元に唇を近づけて囁く。
「体位もね」
セレーネの頬が赤く染まったのをヘリオスは見逃さない。あまり経験がないのだろうと予測すると気分が良かった。
部屋に戻って一つ試そうかと、にやにやして歩いていると、背後から呼び止める声。
「旦那様、所領調査の件で少しよろしいでしょうか」
オルフェの声に顔を無表情に戻し、セレーネと共に振り返る。
「ご指摘頂いた箇所ですが……」
ちらりとセレーネに目を向けたオルフェに、ヘリオスは静かに言う。
「構わない。執務室で聞こう」
「かしこまりました。少々込み入った話になりますがよろしいでしょうか?」
ヘリオスは少し嫌そうな顔をしたが、仕方ないと息を吐きだし言った。
「三人分のお茶と焼き菓子を用意してくれ」
「かしこまりました」
一礼してオルフェが遠ざかるのを見送ったヘリオスは、また一つ大きく息を吐き出した。
「さっそくあなたを堪能しようと思いましたが、仕事なら仕方ないですね」
不満そうな口調に、セレーネは何も返せない。何をされるのだろうかと想像してしまったせいで、心臓がドキドキ煩かったからだ。
「それとも、試すのは嫌ですか?」
「えっ!あ……の……その……」
真っ赤になって口篭っていると、くっくっと笑う声。
「酷い、からかうなんて」
「からかってなどいませんよ。ただ反応が可愛くて、もっと虐めたくなっただけです」
セレーネの額の横にキスをしたヘリオスは、再び歩みを再開させた。
「さっさと仕事を終わらせるとしましょうか」
意気揚々と歩くヘリオスに、セレーネはおずおずと訪ねる。
「契約は更新されたのだし、昨日も夜に……その……あったし……そこまで頑張らなくてもいいんじゃ……」
ヘリオスは首を大きく横に振ると、セレーネを見下ろして言った。
「気分は新婚なので、数日は覚悟してください。あなたのことを隅々まで知らねば、効率の良い魔術を選択できません。魂をより早く定着させるためにも、気持ちいいところを教えて頂かないと」
魂の定着と言われてしまえば、何も言い返す事など出来ないのだろう。セレーネは赤い顔のまま、神妙な面持ちで頷いていた。
何事もなかったかのように食器を動かしながら、ヘリオスはセレーネにそう聞いてきた。
まだ僅かな疼きを覚えながら、セレーネはヘリオスの顔を見る。
すると、セレーネが口を開くよりも前に、ヘリオスから提案があった。
「わたしも同席してよろしいでしょうか?」
妻の裁量権で認められている金額は守るつもりだが、元はヘリオスの財産だ。断る理由もないので、首を縦に二度振る。
「楽しみですね。以前のあなたには何が合うのかあまり想像できませんでしたが、今ならあれこれ予測できますので、わたしからもリクエストさせてください」
ヘリオスの言葉にしばし固まるセレーネ。完全に誤解していることに気がついて慌てて言った。
「明日注文するのは、自分用ではありません」
セレーネの言葉にヘリオスは首を傾ける。手に持った銀ナイフを置くと、ワインを飲んでから口を開いた。
「まさかわたしのでもないでしょうし、何のために呼ぶのですか?」
「この屋敷で働く方々のよ」
どのような反応をしたら良いのか考えあぐねている様子のヘリオスに、セレーネは斜め上を見ながら言った。
「以前私は……来客を侍女と間違えた事が……あったのよ」
厳密には前のセレーネで、教えてくれたのはオルフェだが、給仕の者もいるためそれには触れない。
オルフェによると商家の娘だったそうだ。商談にきた父に付き添って来て、屋敷を見学していたのだが、それを元のセレーネが屋敷の召使いと勘違いした。
そんな時に限って、妻の勤めを果たそうとでも思ったのか、客人に最高級の茶葉と、それに合う菓子を出すように言ったのだ。
身分が違うとはいえ、客にだす菓子を客に命じたのだから、恥ずかしいにきまっている。
その結果、引き篭もりを助長させたようだが、記憶のない今のセレーネにとっては人ごとではない。全使用人の顔でも覚えていなければ、間違える可能性は大いにある。
それを解決するには制服だと考えた。
「屋敷で働く者、全員に服を支給したくて。居住がここであるものには五枚、通いの者は三枚で検討しているの」
ほう、と面白そうな顔をしたヘリオスは、セレーネの言葉を待った。
「季節に応じて作り替えも検討しているんだけど、まずは仕立て屋にそれが可能か聞いてみたいの。オルフェのように表に立つ者と、厨房など裏で働く者とではデザインや機能を変えたいと思っていて、デザインも相談したくって」
ヘリオスはなるほどと呟いて笑う。
「面白い事を考えますね」
首を横に振ったのはセレーネ。
「過去の失敗を繰り返したくないだけなの……でも、この屋敷で正式に雇用している証にもなるでしょう?」
確かにという思いを込めて頷いたヘリオス。ワインを一口飲んでから言う。
「屋敷で働く者の矜持を刺激しようというのですね?」
そこまで考えてなかったセレーネ。しかしヘリオスはこちらの反応を待たず、上機嫌でワインを煽った。
「それでは、屋敷の衣服はお任せするとして、あなたのドレスはわたしが注文しても?」
デザートに出てきたタルトを堪能していたセレーネに、ヘリオスはそう言って微笑んだ。
少し首を傾げたセレーネはタルトをゆっくり噛み砕き、飲みこんでしまうと静かに首を横に振る。
「すでにたくさんドレスを持っているみたいだから、いらないわ」
喜ぶだろうと思って言っただけに、その否定の言葉に固まるヘリオス。
しかしセレーネは気にする様子もなく、残りのタルトを口に運んでいる。
「では、新しいアクセサリーはどうですか?」
「どう、とは?」
不思議そうに問い返されて、ヘリオスは戸惑いを隠せずに目が泳ぐ。
セレーネは首を傾げていたが、最後の一欠片を口に運ぶと、紅茶を飲んで幸せそうに微笑む。
「美味しかった。料理人への感謝の言葉はオルフェに伝えればいいのかしら?可能なら直接言いたいくらいだけど」
その微笑みに、ヘリオスの彷徨っていた視線が釘付けになる。
端に控えていた給仕の者が、主人に答えを求めるよう視線を送ったが、ヘリオスの視線はセレーネに向かったまま動かない。
「旦那様、わたくしから厨房の者に伝えてもよろしいでしょうか?」
「ああ、そうしてくれ……」
顔を動かさずに言うヘリオスに、給仕の者は深く腰を折って一礼してから下がる。
「セレーネ、部屋に戻りましょう」
「え、もう?」
残念そうにタルトの乗っていた空の皿を見ているセレーネに、ヘリオスは近寄って腕を差し出す。
「甘いものが好きなのですか?」
「もちろん!」
ヘリオスが差し出した腕に手を置いたセレーネは、立ち上がりながら満面の笑みを向けた。
「!」
驚いたように背を反ったヘリオス。結婚して初めて見る妻の笑みに動揺を隠そうと一歩下がる。
「心臓に悪い……」
小さくそう呟くと、赤く染まった顔をそのままに、セレーネの腰をぐっと自分に引き寄せ、歩き始めながら言った。
「夜食に少し部屋まで持ってこさせましょう」
「本当?嬉しい」
ドレスや宝石では引き出せなかった笑顔が、思わぬ方法であっさり引き出せた事が面白いとヘリオスは考え、頬の熱を冷まそうとした。前のセレーネを基準にあれこれ考えるのは、止めた方が良さそうだ。
「あなたの事を教えてください。好きな色、好きな食べ物、好きな花、好きな……」
ヘリオスは言葉を切ると、その耳元に唇を近づけて囁く。
「体位もね」
セレーネの頬が赤く染まったのをヘリオスは見逃さない。あまり経験がないのだろうと予測すると気分が良かった。
部屋に戻って一つ試そうかと、にやにやして歩いていると、背後から呼び止める声。
「旦那様、所領調査の件で少しよろしいでしょうか」
オルフェの声に顔を無表情に戻し、セレーネと共に振り返る。
「ご指摘頂いた箇所ですが……」
ちらりとセレーネに目を向けたオルフェに、ヘリオスは静かに言う。
「構わない。執務室で聞こう」
「かしこまりました。少々込み入った話になりますがよろしいでしょうか?」
ヘリオスは少し嫌そうな顔をしたが、仕方ないと息を吐きだし言った。
「三人分のお茶と焼き菓子を用意してくれ」
「かしこまりました」
一礼してオルフェが遠ざかるのを見送ったヘリオスは、また一つ大きく息を吐き出した。
「さっそくあなたを堪能しようと思いましたが、仕事なら仕方ないですね」
不満そうな口調に、セレーネは何も返せない。何をされるのだろうかと想像してしまったせいで、心臓がドキドキ煩かったからだ。
「それとも、試すのは嫌ですか?」
「えっ!あ……の……その……」
真っ赤になって口篭っていると、くっくっと笑う声。
「酷い、からかうなんて」
「からかってなどいませんよ。ただ反応が可愛くて、もっと虐めたくなっただけです」
セレーネの額の横にキスをしたヘリオスは、再び歩みを再開させた。
「さっさと仕事を終わらせるとしましょうか」
意気揚々と歩くヘリオスに、セレーネはおずおずと訪ねる。
「契約は更新されたのだし、昨日も夜に……その……あったし……そこまで頑張らなくてもいいんじゃ……」
ヘリオスは首を大きく横に振ると、セレーネを見下ろして言った。
「気分は新婚なので、数日は覚悟してください。あなたのことを隅々まで知らねば、効率の良い魔術を選択できません。魂をより早く定着させるためにも、気持ちいいところを教えて頂かないと」
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