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【26】兄との再会
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千紗に入っているセレーネの魔術で、強引にこちらへ連れてこられたのではなかったのか。その魔術だって、セレーネが施したものではない。すでに消えていたという魔術師がいたはずだ。
「幼少期は魔力があったのだと思います。あなたの魔力と、わたしの魔法の指輪が偶然を生み出した可能性もあります。それに偶然の要素がいくつか重なったのだと考えています」
だから、とヘリオスは続ける。
「互いが本来の体に戻ったのだとすると、魔力がなかったセレーネでも、他の魔術師の力を借りてなんとかなったのでしょう」
「でも、私もあっちの世界で魔法なんて使ったことないわ」
「あちらはそもそも魔法がないのでしょう?馴染むために本能が魔力を消したのではないですか?あるいは世界の摂理がそれを許さないのかもしれませんが」
「それじゃあ、元は魔力があったって事?でもこの体が本当に私のものだったなんて、分からないでしょう?」
自分だって分からないのにとセレーネは思う。
「二度頷くのは幼い時からの癖ですよね、セレーネ」
はっとしてヘリオスの目を見た。
言われてみれば、確かにそのような癖を持っている。
「わたしを助けてくれた女の子と、今のあなたは雰囲気が似ています。それに記憶もある」
そこまで言うと、ヘリオスは宙に視線を向けて言った。
「新婚初夜、この話をセレーネにしました。しかし何の反応も返って来なかった。忘れてしまったのか、記憶を閉ざしているのか、そのどちらかだろうと思っていました」
それで、と申し訳なさそうな顔でヘリオスは続ける。
「契約や義務を盾に、これまでの思いを吐き出すように抱いてしまったのです。あの時のセレーネは思い出すどころか、拒否も激しく、その後はますますわたしを嫌悪しました。二度目になると顔も見られたくなかったのか、両手で顔を覆い、肘を突き出して動きを阻害するような態度でしたね」
それは三度目が始まっても同じだった事だろう。しかしその直後入れ替わっている。
「心と体が繋がったような感覚は、元に戻ったから……なのかしら」
「そうかもしれませんね。少なくとも、わたしはそのように考えていました。かなり最初からね」
宙から戻ってきたヘリオスの青い目が、再びセレーネを見つめる。
「実は指輪は一つだけだったのですよ。ずっと失ったままだった」
「指輪って、あの魔力に反応して色のつく?」
自分に魔力がなくて、真っ白になった指輪。
「ええ、そうです。自ら魔法で創り出した物品は、離れていてもどこにあるのか分かるものです。しかしあの森でわたしを助けてくれた女の子が消えてから、指輪もわたしの元へは戻ってこなかった。気配すらも消えてしまったので、壊れたのだと思い込んでいたのです。それなのに、あなたがこちらに来た辺りから、気がついたら指に嵌っていた」
指を見て固まっていたヘリオスを思い出す。
「指輪が戻っており、見た事のある癖を見せるあなたに、この人こそ探していた人物に違いないと思いました。あなたが私の求めるセレーネであると、心が震えた」
「ヘリオス……」
見知らぬ世界に来てしまったと思っていたが、ここが本来の自分の世界だったのだ。
ふと、ここへ来る直前の事を思い出した。
「私、ヘリオスの事が書いてある本を読んだわ」
あの小説はなんだったのか。
「それは、あちらの世界で、ですか?」
「ええ、そうよ」
顎に手を当ててじっと考え込むヘリオス。ややしてセレーネに目を向けると、考えながら口を開く。
「指輪はあなたが持っていたのですか?」
「そうだと思うわ……小さい頃は遊びによく使っていて、少し大きくなってからは大切に保管していたと思うんだけど、いつの間にか無くしてしまって……私、たぶん一人で住んでいたと思うんだけど、実家から引っ越した時にはもうなかったと思うの」
「世界を超えた指輪なのですから、なんらかの形を変えて存在していたのでしょう。持ち主の存在をあなたに知らせようとしていたとも考えられますが、あちらに行ったセレーネが、自室で研究していた魔術の影響もあると思います」
魔術についての知識などゼロに等しいセレーネは、それがどれほど影響を及ぼすのか予測もできない。
「わたしが作った指輪です。それはつまりこちらの世界の物品です」
指輪が媒体になって、世界の交わりを可能にしたという事だろうか。
そんな事が起こるのかとセレーネは思ったが、実際に心が世界を超えるのなら、あっても不思議ではないかと思い直した。
「その本は、こちらに来る時どこに置いていましたか?」
セレーネは思い出すように首を捻りつつ答える。
「胸の上に乗せたまま、眠ってしまったんだと思う」
そうか、と言いながらヘリオスが口を開く。
「それでは一緒にこちらに来たのですね。あなたが入れ替わった時、指輪に戻ってわたしの指に嵌った。元々、扉の鍵として作成した物を付けていたので、感覚的な違和感もなく、すぐには気がつきませんでした」
「よくある事なの?」
不思議そうに目を丸くしたセレーネに、ヘリオスが首を横に振りながら答える。
「通常では考えられません。ですが、こうしてあなたが戻ってきているのですから、そう考えるのが自然な答えだと思います」
「ヘリオスって……実はものすごい魔法使いなの?」
「まぁ、領主ですから」
「?」
答えになっているのかいないのか。
こちらで生まれたとしても、育ったのはあちらだ。今のが誤魔化されたのか、知らない常識なのか判断できない。
首を傾げたままのセレーネに、ヘリオスが一歩踏み出す。
ふわりと抱きしめると、幸せそうに言った。
「ずっとあなたを待っていました。会話のたびに面影を感じ、どう確証を得たものかとずっと考えていたのです。ですから、いずれここに連れてこようと思っていました」
出会った場所、本当の両親、世話になった乳母、幼い頃に育った家。
ヘリオスの手がセレーネをさらにぎゅっと抱きしめた。
「そろそろ戻りましょう。ご両親にも改めて戻ってきた事を告げなければね」
「喜んで、くれるかな?」
もちろんですと答えたヘリオスに背を押され、屋敷へと戻って行った。
「ヘリオス様、あの者に逃げられました」
一緒に来ていた騎士達が駆け寄ってきて、報告している者を含め、全員が申し訳なさそうに項垂れている。
「まさか魔術を使うなんて」
「この屋敷の使用人だと聞いていたので……」
次々と口を開く騎士達に、
「後で聞く」
と手だけで騎士達を制したヘリオス。
「お願いできますか」
乳母に顔を向けてそう言うと、騎士達を下がらせた。
素早く身を翻してその場を離れた乳母は、すぐに誰かを連れて戻ってきた。
「セレーネ?」
亜麻色の髪の若い男性と、濃い金色の髪のさらに若い男性だ。その背後には両親もいる。
「お……兄さ……ま?」
記憶の片隅に眠っていた相貌だ。
「セレーネ!」
駆け寄ってくる二人の兄は、セレーネを囲むと嬉しそうに言った。
「信じられなかったけど、本当にセレーネだ。表情が全然違う。いや、顔付きも変わったか?」
「戻ったんだよ、兄さん。小さい頃に戻ったみたいで懐かしいな」
二人の兄を見上げて、記憶がじわりと蘇ってくる。
兄達が大好きで、どっちと結婚すればいいのか父に問いかけた事があった。
困った顔で、わたしではダメなのかと笑っていた父を思い出す。
我先にと立候補する兄達。可愛らしい幼少期の記憶だ。
「お兄様!」
二人を抱きしめようと腕を広げ、精一杯力を込めて引き寄せた。
しばらく三人で抱き合っていたが、ヘリオスがセレーネを引き寄せてそれは終わりを告げる。
「セレーネ、ミルテ領主の家で息苦しい思いをしていないか?屋敷が広すぎて寂しい思いはしてないか?いつでも帰ってきていいんだぞ」
上の兄がそう言うと、下の兄も同意するかのように頷く。セレーネの腰に回されたヘリオスの腕に力が入ったのが分かった。
「お兄様……ありがとうございます。ですが、旦那様が一緒にいてくださいますので、寂しくありませんし、自由に楽しく過ごしています」
そう言うと、残念そうな顔はしたが、納得の意を示す兄達。
「セレーネ」
兄達の背後に控えて待っていたのか、母親がセレーネに近寄って手を差し出す。母に近寄ろうとすると、ヘリオスはすんなり力を抜いた。
「お母様」
ぎゅっと手を握る。
「セレーネ」
母の方からセレーネを抱き寄せた。
「どれほど会いたかったか」
花の香りのクッキー。
あっちのお菓子なんかじゃなかった。母の手作りクッキーの味だ。
「お母様のクッキー、懐かしくて美味しかった」
そう告げると、うわっと泣き始める母。
兄達に見守られながら、再会を喜び合った。
「幼少期は魔力があったのだと思います。あなたの魔力と、わたしの魔法の指輪が偶然を生み出した可能性もあります。それに偶然の要素がいくつか重なったのだと考えています」
だから、とヘリオスは続ける。
「互いが本来の体に戻ったのだとすると、魔力がなかったセレーネでも、他の魔術師の力を借りてなんとかなったのでしょう」
「でも、私もあっちの世界で魔法なんて使ったことないわ」
「あちらはそもそも魔法がないのでしょう?馴染むために本能が魔力を消したのではないですか?あるいは世界の摂理がそれを許さないのかもしれませんが」
「それじゃあ、元は魔力があったって事?でもこの体が本当に私のものだったなんて、分からないでしょう?」
自分だって分からないのにとセレーネは思う。
「二度頷くのは幼い時からの癖ですよね、セレーネ」
はっとしてヘリオスの目を見た。
言われてみれば、確かにそのような癖を持っている。
「わたしを助けてくれた女の子と、今のあなたは雰囲気が似ています。それに記憶もある」
そこまで言うと、ヘリオスは宙に視線を向けて言った。
「新婚初夜、この話をセレーネにしました。しかし何の反応も返って来なかった。忘れてしまったのか、記憶を閉ざしているのか、そのどちらかだろうと思っていました」
それで、と申し訳なさそうな顔でヘリオスは続ける。
「契約や義務を盾に、これまでの思いを吐き出すように抱いてしまったのです。あの時のセレーネは思い出すどころか、拒否も激しく、その後はますますわたしを嫌悪しました。二度目になると顔も見られたくなかったのか、両手で顔を覆い、肘を突き出して動きを阻害するような態度でしたね」
それは三度目が始まっても同じだった事だろう。しかしその直後入れ替わっている。
「心と体が繋がったような感覚は、元に戻ったから……なのかしら」
「そうかもしれませんね。少なくとも、わたしはそのように考えていました。かなり最初からね」
宙から戻ってきたヘリオスの青い目が、再びセレーネを見つめる。
「実は指輪は一つだけだったのですよ。ずっと失ったままだった」
「指輪って、あの魔力に反応して色のつく?」
自分に魔力がなくて、真っ白になった指輪。
「ええ、そうです。自ら魔法で創り出した物品は、離れていてもどこにあるのか分かるものです。しかしあの森でわたしを助けてくれた女の子が消えてから、指輪もわたしの元へは戻ってこなかった。気配すらも消えてしまったので、壊れたのだと思い込んでいたのです。それなのに、あなたがこちらに来た辺りから、気がついたら指に嵌っていた」
指を見て固まっていたヘリオスを思い出す。
「指輪が戻っており、見た事のある癖を見せるあなたに、この人こそ探していた人物に違いないと思いました。あなたが私の求めるセレーネであると、心が震えた」
「ヘリオス……」
見知らぬ世界に来てしまったと思っていたが、ここが本来の自分の世界だったのだ。
ふと、ここへ来る直前の事を思い出した。
「私、ヘリオスの事が書いてある本を読んだわ」
あの小説はなんだったのか。
「それは、あちらの世界で、ですか?」
「ええ、そうよ」
顎に手を当ててじっと考え込むヘリオス。ややしてセレーネに目を向けると、考えながら口を開く。
「指輪はあなたが持っていたのですか?」
「そうだと思うわ……小さい頃は遊びによく使っていて、少し大きくなってからは大切に保管していたと思うんだけど、いつの間にか無くしてしまって……私、たぶん一人で住んでいたと思うんだけど、実家から引っ越した時にはもうなかったと思うの」
「世界を超えた指輪なのですから、なんらかの形を変えて存在していたのでしょう。持ち主の存在をあなたに知らせようとしていたとも考えられますが、あちらに行ったセレーネが、自室で研究していた魔術の影響もあると思います」
魔術についての知識などゼロに等しいセレーネは、それがどれほど影響を及ぼすのか予測もできない。
「わたしが作った指輪です。それはつまりこちらの世界の物品です」
指輪が媒体になって、世界の交わりを可能にしたという事だろうか。
そんな事が起こるのかとセレーネは思ったが、実際に心が世界を超えるのなら、あっても不思議ではないかと思い直した。
「その本は、こちらに来る時どこに置いていましたか?」
セレーネは思い出すように首を捻りつつ答える。
「胸の上に乗せたまま、眠ってしまったんだと思う」
そうか、と言いながらヘリオスが口を開く。
「それでは一緒にこちらに来たのですね。あなたが入れ替わった時、指輪に戻ってわたしの指に嵌った。元々、扉の鍵として作成した物を付けていたので、感覚的な違和感もなく、すぐには気がつきませんでした」
「よくある事なの?」
不思議そうに目を丸くしたセレーネに、ヘリオスが首を横に振りながら答える。
「通常では考えられません。ですが、こうしてあなたが戻ってきているのですから、そう考えるのが自然な答えだと思います」
「ヘリオスって……実はものすごい魔法使いなの?」
「まぁ、領主ですから」
「?」
答えになっているのかいないのか。
こちらで生まれたとしても、育ったのはあちらだ。今のが誤魔化されたのか、知らない常識なのか判断できない。
首を傾げたままのセレーネに、ヘリオスが一歩踏み出す。
ふわりと抱きしめると、幸せそうに言った。
「ずっとあなたを待っていました。会話のたびに面影を感じ、どう確証を得たものかとずっと考えていたのです。ですから、いずれここに連れてこようと思っていました」
出会った場所、本当の両親、世話になった乳母、幼い頃に育った家。
ヘリオスの手がセレーネをさらにぎゅっと抱きしめた。
「そろそろ戻りましょう。ご両親にも改めて戻ってきた事を告げなければね」
「喜んで、くれるかな?」
もちろんですと答えたヘリオスに背を押され、屋敷へと戻って行った。
「ヘリオス様、あの者に逃げられました」
一緒に来ていた騎士達が駆け寄ってきて、報告している者を含め、全員が申し訳なさそうに項垂れている。
「まさか魔術を使うなんて」
「この屋敷の使用人だと聞いていたので……」
次々と口を開く騎士達に、
「後で聞く」
と手だけで騎士達を制したヘリオス。
「お願いできますか」
乳母に顔を向けてそう言うと、騎士達を下がらせた。
素早く身を翻してその場を離れた乳母は、すぐに誰かを連れて戻ってきた。
「セレーネ?」
亜麻色の髪の若い男性と、濃い金色の髪のさらに若い男性だ。その背後には両親もいる。
「お……兄さ……ま?」
記憶の片隅に眠っていた相貌だ。
「セレーネ!」
駆け寄ってくる二人の兄は、セレーネを囲むと嬉しそうに言った。
「信じられなかったけど、本当にセレーネだ。表情が全然違う。いや、顔付きも変わったか?」
「戻ったんだよ、兄さん。小さい頃に戻ったみたいで懐かしいな」
二人の兄を見上げて、記憶がじわりと蘇ってくる。
兄達が大好きで、どっちと結婚すればいいのか父に問いかけた事があった。
困った顔で、わたしではダメなのかと笑っていた父を思い出す。
我先にと立候補する兄達。可愛らしい幼少期の記憶だ。
「お兄様!」
二人を抱きしめようと腕を広げ、精一杯力を込めて引き寄せた。
しばらく三人で抱き合っていたが、ヘリオスがセレーネを引き寄せてそれは終わりを告げる。
「セレーネ、ミルテ領主の家で息苦しい思いをしていないか?屋敷が広すぎて寂しい思いはしてないか?いつでも帰ってきていいんだぞ」
上の兄がそう言うと、下の兄も同意するかのように頷く。セレーネの腰に回されたヘリオスの腕に力が入ったのが分かった。
「お兄様……ありがとうございます。ですが、旦那様が一緒にいてくださいますので、寂しくありませんし、自由に楽しく過ごしています」
そう言うと、残念そうな顔はしたが、納得の意を示す兄達。
「セレーネ」
兄達の背後に控えて待っていたのか、母親がセレーネに近寄って手を差し出す。母に近寄ろうとすると、ヘリオスはすんなり力を抜いた。
「お母様」
ぎゅっと手を握る。
「セレーネ」
母の方からセレーネを抱き寄せた。
「どれほど会いたかったか」
花の香りのクッキー。
あっちのお菓子なんかじゃなかった。母の手作りクッキーの味だ。
「お母様のクッキー、懐かしくて美味しかった」
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