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令和6年最新話★★★
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しおりを挟むかなりズルいお強請りだと思う。左千夫クンはこういった彼のプライドをくすぐる言葉には従う。そして、ボクはこの瞬間が堪らなくてスキである。喉元から視線を上げて表情を伺うと真っ赤なまま酷く悔しそうに眉を寄せてボクを見下ろしていた。それからゆっくりとボクの腰に巻き付いていた足が離れてシーツに沈む。
両手を確りと握ったまま上体を起こすと絶景だった。朱色が刺した肌、潤んだ瞳、乱れた漆黒の髪。ボクの好物ばかりだ。でも、めちゃくちゃには出来ないからゆっくり、ことさらゆっくーり、最奥まで捩じ込んだペニスを引き抜いていく。すると、更に絶景がボクの前に広がった。
「ッ……~~~~~~♡♡♡♡♡♡ッ~??」
引き抜く動きに合わせて左千夫クンがビクビクビクビクッと震えて、中が小刻みに収縮する。最高潮まで感度が高まったようだ。左千夫クンは理解できないと目を大きく開いて無意識に脚を閉じようとしたがソレはボクが能力で阻止してしまう。シーツが彼の両足に絡みついてそれ以上閉じれなくしてしまうと、ボクはまたズヌヌヌュヌュヌュ……とペニスを奥まで進めていった。
「ッ!?♡っ、っ、~~~ッ♡♡♡♡♡!?っ!」
過ぎた困惑に目を見開いて濡れた朱色の瞳でボクを見上げてくるのが堪らない。無意識に舌なめずりして、確りと前立腺も腸壁全ても味わうように奥まで腰を進めた。
「左千夫クン、オンナノコみたい」
「ち、がっ……♡~~~~っ♡♡♡♡♡」
「だってほら、何回もイってる。しかも、声も出せないほどキモチイイんでしょ?」
「っ、違っ!────っ!♡♡♡♡♡はっ、……っ!?♡゙♡゙」
「脚閉じようと必死だネ。ゆっくりしか出来ないから大丈夫大丈夫……くっ」
「ッ…………はっ、…………あっ♡」
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