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2人の善者
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人混みを縫うようにして公園の外に出ると、一度足を止めて後ろを振り返ってみます。
追手が来る様子はないのでどうやら上手く逸れることができたようです。
けれどいつまでもこの格好でいてはすぐに見つかってしまいます。
私は次の作戦を実行に移すべく、ボンネットを取ってイヤリングとネックレスを外しました。
先程の市場に戻るのは危険なので反対方向の道を歩いてお店を探します。
ちょうどよく宝石商が営むお店があったので中へ入ってみると、運よく装飾品を買い取っていただけました。
「こんなにいいもの…本当に売ってしまっていいのかい?」
「ええ…実は私、暴力的な婚約者から逃げているところなのです。あの方と結婚なんてしてしまったらどんな扱いを受けるか…。どうか、私がここへ来たと言うことはご内密にお願いします…」
ぶるぶると恐怖で震えるふりをしながら店主の女性に訴えると、彼女は青筋を立ててカウンターに拳を振り降ろしました。
大柄なぶん腕力もあるのか、台の上に飾られていた宝石の粒の山があちこちに飛び散ります。
「力の弱い女性に暴力を振うだなんて、とんでもない奴だね!ワタシの元夫もそうだったよ!何でもかんでも暴力で解決しようとする!もっとオツムを使えってんだ!これだから男は単細胞で嫌いなんだよ!!」
一瞬怒られるのかと思いましたが、そうではないようでほっと息を吐きます。
どうやら彼女には男性に対して並々ならぬ恨みがあるようです…。
「お嬢ちゃんに協力するよ!ワタシにできることは他にないかい?」
「では…この帽子やドレスを売れる場所をご存知ないでしょうか?店主さんがお召しになっているようなお洋服も欲しいのですが…」
「服は娘が昔着ていたのがあるからそれをあげよう。ちょいとそこで待っていな!」
そう言って彼女はカウンターの奥にある階段をズシズシと上り、数分後に戻ってきました。
「そのドレスじゃ一人で着替えられないだろう。途中まで手伝ってあげるから、後は自分で着替えな」
彼女のご厚意に甘えて、お店の裏にある小さなお部屋でドレスを脱ぎます。
レース襟のついた白いブラウスの上から薄茶のエプロンワンピースを被ると、それだけで随分と印象が違って見えます。
プリネが編み込んでくれた髪も解いて後ろで一つに纏めると、市場や公園で見た庶民の女性と変わりない姿になりました。
これなら一目見ただけではきっと私だとわからないはずです!
姿見の前でくるりと回って声を弾ませると、苦笑いを浮かべたのが鏡越しに見えました。
「いいや、すぐにばれるだろうね」
「えっ…」
「着る服で変えられるのは外側だけさ。内側から滲み出る徳は隠せるもんじゃない」
彼女はとても親切で、私が着ていた帽子とドレスを綺麗に畳んで大きな布に包んでくださいました。
そして地図のような絵が描かれた小さな紙を私に手渡します。
「ここの店でドレスを売るといい。娼館で働く女性もよく利用している良い質屋だ。ちょいと危ない場所にあるから、必ずこの道順通りに行くんだよ」
「はい。そのようにします」
「お嬢ちゃんは貴族の女性にしては珍しく肝が据わっているようだからね。ワタシや娘と似たものを感じたよ。だから上手くやんな。頑張るんだよ」
表の出入口からでは見つかってしまう可能性があるからと、裏口に回ります。
別れ際、店主の女性は僅かに涙ぐみながら私をぎゅうと抱きしめてくださいました。
滞在していた時間は1時間にも満たない間で、お互いに名前も明かしませんでしたが、私達の間には親子のような絆が生まれていました。
ワンピースのポケットに装飾品と交換した金子を入れて、大きな包みを両手で抱えながら地図の通りに道を進みます。
歩いている内に人がどんどん少なくなり、ふと気が付くとその通りを歩いているのは私一人になっていました。
不安になりながらもなんとか質屋に辿り着き、お店の中に入ろうとしたところで先客が出てきます。
私はその女性の姿を目にして、とても驚いてしまいました。
頭に黒色のベールを被り、黒を基調としたドッキングワンピースという出で立ちはまるで修道女のようでした。
「あらぁ?アナタ見ないカオねェ…もしかしてワケあり貴族ちゃん?」
宝石商の彼女が言っていた通り、私は顔を見られた途端に貴族だと見抜かれてしまいました。
けれど私はそのことよりもその女性の声が男性のようだったことに、先程よりももっと驚いてしまいました。
「ソレを質に入れに来たの?ココは一見さんにはチョッと厳しめだから、アタシが話をつけてきてアゲる」
「はい…」
にっこり微笑む彼女(?)の雰囲気に気圧されて、私はつい素直にドレスを手渡してしまいます。
はっと気が付いて後を追いかけるように質屋の中へ入ると、彼女は言葉通りに店主と思しき厳つい顔の男性と何やらお話をしていました。
しばらくして彼女が私の傍までやってきて、人の良さそうな笑みを浮かべながら私に7枚の金貨を手渡しました。
「ドレスも帽子も言い値で買ってもらえたわ。はい、どうぞ。アナタのよ」
「ありがとうございます。何かお礼を…」
「イイのよ、もうもらっているから」
そう言って、彼女は3枚の金貨を指に挟んで掲げました。
どうやら私が持ち込んだ品物は金貨10枚の価値があったようです。
思いがけなくお布施を渡すことができて嬉しくなってしまいます。
「このようなところで神にお尽くしする女性にお会いできるなんて、運命の巡り合わせに感謝いたします」
「…アナタ、騙されやすいって言われない?」
胸の前で両手を組んで感謝の言葉を伝えたのですが、何故か呆れた目を向けられてしまいました。
何か聞かれたような気がしましたが上手く聞き取れませんでした。
そんなことよりも修道女がこの辺りにいるということは、きっとこの近くにある修道院で修練をなさっている方でしょう。
気になって場所を尋ねてみると、彼女は逡巡した後にふっと口元を緩めました。
「…イイわよ。興味があるなら連れて行ってアゲるわ」
「ええ…!よろしいのですか?!ありがとうございます…!」
私は予想もしなかった幸運に胸を躍らせました。
女子修道院の場所はフィニッシングスクールに通う間に調べ尽くしたはずでしたが、ノワイオの街にもあったのですね。
計画ではこの後辻馬車に乗って修道院のある隣町まで行くつもりでしたが、その手間が省けました。
まさかこんなに簡単に望みが叶うだなんて、僥倖に頬が緩むのを止められません。
(これで公子とも俗世ともお別れできる…!)
――そう、数分前までの私は思っていました。
修道女の格好をした彼女に連れてこられたのは、歓楽街の一角にある大きな建物でした。
外観は修道院というよりは教会に似た造りで、屋根を縁取るように幾つもの電球が取り付けられています。
その下には大きな文字の書かれた板が掲げられていて、写真ではこのようなものを見たことがなく、違和感を覚えました。
『修導隠』
(しゅう…どう、いん?でも…綴りがおかしいわ…)
なんだか私が想像していた場所とは少し違ったようです。
看板を見上げて放心している私の肩に彼女が手を乗せました。
「まだ開店前だからアタシしかいないけど。入る?」
「……はい」
雲行きが怪しくなってきたことには気が付いていましたが、自分から連れて行って欲しいと頼んでしまった手前、今更断れません。
彼女の男性のように大きな手が背中に回されます。
全身から嫌な汗が噴き出たのを感じましたが、私は促されるままに教会のような建物に足を踏み入れました。
追手が来る様子はないのでどうやら上手く逸れることができたようです。
けれどいつまでもこの格好でいてはすぐに見つかってしまいます。
私は次の作戦を実行に移すべく、ボンネットを取ってイヤリングとネックレスを外しました。
先程の市場に戻るのは危険なので反対方向の道を歩いてお店を探します。
ちょうどよく宝石商が営むお店があったので中へ入ってみると、運よく装飾品を買い取っていただけました。
「こんなにいいもの…本当に売ってしまっていいのかい?」
「ええ…実は私、暴力的な婚約者から逃げているところなのです。あの方と結婚なんてしてしまったらどんな扱いを受けるか…。どうか、私がここへ来たと言うことはご内密にお願いします…」
ぶるぶると恐怖で震えるふりをしながら店主の女性に訴えると、彼女は青筋を立ててカウンターに拳を振り降ろしました。
大柄なぶん腕力もあるのか、台の上に飾られていた宝石の粒の山があちこちに飛び散ります。
「力の弱い女性に暴力を振うだなんて、とんでもない奴だね!ワタシの元夫もそうだったよ!何でもかんでも暴力で解決しようとする!もっとオツムを使えってんだ!これだから男は単細胞で嫌いなんだよ!!」
一瞬怒られるのかと思いましたが、そうではないようでほっと息を吐きます。
どうやら彼女には男性に対して並々ならぬ恨みがあるようです…。
「お嬢ちゃんに協力するよ!ワタシにできることは他にないかい?」
「では…この帽子やドレスを売れる場所をご存知ないでしょうか?店主さんがお召しになっているようなお洋服も欲しいのですが…」
「服は娘が昔着ていたのがあるからそれをあげよう。ちょいとそこで待っていな!」
そう言って彼女はカウンターの奥にある階段をズシズシと上り、数分後に戻ってきました。
「そのドレスじゃ一人で着替えられないだろう。途中まで手伝ってあげるから、後は自分で着替えな」
彼女のご厚意に甘えて、お店の裏にある小さなお部屋でドレスを脱ぎます。
レース襟のついた白いブラウスの上から薄茶のエプロンワンピースを被ると、それだけで随分と印象が違って見えます。
プリネが編み込んでくれた髪も解いて後ろで一つに纏めると、市場や公園で見た庶民の女性と変わりない姿になりました。
これなら一目見ただけではきっと私だとわからないはずです!
姿見の前でくるりと回って声を弾ませると、苦笑いを浮かべたのが鏡越しに見えました。
「いいや、すぐにばれるだろうね」
「えっ…」
「着る服で変えられるのは外側だけさ。内側から滲み出る徳は隠せるもんじゃない」
彼女はとても親切で、私が着ていた帽子とドレスを綺麗に畳んで大きな布に包んでくださいました。
そして地図のような絵が描かれた小さな紙を私に手渡します。
「ここの店でドレスを売るといい。娼館で働く女性もよく利用している良い質屋だ。ちょいと危ない場所にあるから、必ずこの道順通りに行くんだよ」
「はい。そのようにします」
「お嬢ちゃんは貴族の女性にしては珍しく肝が据わっているようだからね。ワタシや娘と似たものを感じたよ。だから上手くやんな。頑張るんだよ」
表の出入口からでは見つかってしまう可能性があるからと、裏口に回ります。
別れ際、店主の女性は僅かに涙ぐみながら私をぎゅうと抱きしめてくださいました。
滞在していた時間は1時間にも満たない間で、お互いに名前も明かしませんでしたが、私達の間には親子のような絆が生まれていました。
ワンピースのポケットに装飾品と交換した金子を入れて、大きな包みを両手で抱えながら地図の通りに道を進みます。
歩いている内に人がどんどん少なくなり、ふと気が付くとその通りを歩いているのは私一人になっていました。
不安になりながらもなんとか質屋に辿り着き、お店の中に入ろうとしたところで先客が出てきます。
私はその女性の姿を目にして、とても驚いてしまいました。
頭に黒色のベールを被り、黒を基調としたドッキングワンピースという出で立ちはまるで修道女のようでした。
「あらぁ?アナタ見ないカオねェ…もしかしてワケあり貴族ちゃん?」
宝石商の彼女が言っていた通り、私は顔を見られた途端に貴族だと見抜かれてしまいました。
けれど私はそのことよりもその女性の声が男性のようだったことに、先程よりももっと驚いてしまいました。
「ソレを質に入れに来たの?ココは一見さんにはチョッと厳しめだから、アタシが話をつけてきてアゲる」
「はい…」
にっこり微笑む彼女(?)の雰囲気に気圧されて、私はつい素直にドレスを手渡してしまいます。
はっと気が付いて後を追いかけるように質屋の中へ入ると、彼女は言葉通りに店主と思しき厳つい顔の男性と何やらお話をしていました。
しばらくして彼女が私の傍までやってきて、人の良さそうな笑みを浮かべながら私に7枚の金貨を手渡しました。
「ドレスも帽子も言い値で買ってもらえたわ。はい、どうぞ。アナタのよ」
「ありがとうございます。何かお礼を…」
「イイのよ、もうもらっているから」
そう言って、彼女は3枚の金貨を指に挟んで掲げました。
どうやら私が持ち込んだ品物は金貨10枚の価値があったようです。
思いがけなくお布施を渡すことができて嬉しくなってしまいます。
「このようなところで神にお尽くしする女性にお会いできるなんて、運命の巡り合わせに感謝いたします」
「…アナタ、騙されやすいって言われない?」
胸の前で両手を組んで感謝の言葉を伝えたのですが、何故か呆れた目を向けられてしまいました。
何か聞かれたような気がしましたが上手く聞き取れませんでした。
そんなことよりも修道女がこの辺りにいるということは、きっとこの近くにある修道院で修練をなさっている方でしょう。
気になって場所を尋ねてみると、彼女は逡巡した後にふっと口元を緩めました。
「…イイわよ。興味があるなら連れて行ってアゲるわ」
「ええ…!よろしいのですか?!ありがとうございます…!」
私は予想もしなかった幸運に胸を躍らせました。
女子修道院の場所はフィニッシングスクールに通う間に調べ尽くしたはずでしたが、ノワイオの街にもあったのですね。
計画ではこの後辻馬車に乗って修道院のある隣町まで行くつもりでしたが、その手間が省けました。
まさかこんなに簡単に望みが叶うだなんて、僥倖に頬が緩むのを止められません。
(これで公子とも俗世ともお別れできる…!)
――そう、数分前までの私は思っていました。
修道女の格好をした彼女に連れてこられたのは、歓楽街の一角にある大きな建物でした。
外観は修道院というよりは教会に似た造りで、屋根を縁取るように幾つもの電球が取り付けられています。
その下には大きな文字の書かれた板が掲げられていて、写真ではこのようなものを見たことがなく、違和感を覚えました。
『修導隠』
(しゅう…どう、いん?でも…綴りがおかしいわ…)
なんだか私が想像していた場所とは少し違ったようです。
看板を見上げて放心している私の肩に彼女が手を乗せました。
「まだ開店前だからアタシしかいないけど。入る?」
「……はい」
雲行きが怪しくなってきたことには気が付いていましたが、自分から連れて行って欲しいと頼んでしまった手前、今更断れません。
彼女の男性のように大きな手が背中に回されます。
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