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39話 新たな問題?
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「おお~!」
『おお~! ……これなに?』
それまで、ケロケロとグレイスを威嚇していたポル君が、私がある事をやったら。すぐに威嚇をやめて、すぐにテーブルに乗り、興味深々にそれを突いてきたよ。
『ふお!? てがむこうにつきでた!? てこわれた!?』
「こわりぇてなに。いちゃくないでちょ?」
『……いたくない。これかべじゃない?』
マジマジと自分の手を見て、またそれを見る。それからもう1度近づいて、突いてみたり、足蹴りしてみたり、最後には顔を突っ込ませて、そのあとニコニコしていたよ。
部屋の探検が途中で終わって、かなり機嫌が悪かったけど。新しい不思議なものが出てきたから、機嫌が直ったみたい。
ただ、ニコニコのポル君と違い、何故か驚いた顔をした後、おでもに手を当てて、あー、なんて事だ、みたいな。とても困っているベルナードさんと。やっぱり驚いたあと、とっても真剣な顔をして、それを見たアーセリオ様。
でも、ポル君がそれから顔を出したもんだから、ポル君に驚いて現実に戻ってきたよ。
「……本当だったのか」
『本当に決まっているだろう』
『そこの道具でも確認したはずですが?』
「いや、確かに確認はしたんだが。改めて本当に記載されているのを見たらな」
「兄上、前回から何年ぶりでしょうか」
「あー、50年ぶりくらいか? もしかしたら隠されていた可能性もあるが、世界が知っているとなると50年ぶりだろう。ただ、俺もお前も生まれる前だからな。アルガーノン、間違いないか?」
「はい。それで間違いないかと」
アルガーノンさんは、筆頭執事さんだよ。なんかいかにも、これぞ執事! って雰囲気の、ちょっと渋カッコいいおじいさん執事さん。
「他に何か情報は?」
「いいえ、ございません。ベルナード様がおっしゃったように、隠されていた可能性もございます。ですが、そのような情報は。少々噂が立ちましたが、それは偽情報であったと判明しております」
「だよな。……はぁ、これは驚いたな。それにしても、お前たちが先に話してくれて良かった。もしこれが外に漏れていたら、リアはまた別のことで大変なことになっていただろうからな」
「そうですね。この情報が世に出てしまっていたら、たとえ私が後見人であったとしても、リアをどこまで守れたか分かりません」
え? 何々? なんか不穏な話してるけど、何か問題があるの!? ただ私の力を調べただけじゃ?
さっきからポル君は何に喜んで、ベルナードさんたちは何に驚いたり困ったりしているのか。
それは私のステータスを見たから。まぁ、ポル君は、私のステータスに喜んでいるんじゃなく、ステータスを見ることができる道具に喜んでいるんだけどね。
家族証明書って、持っていれば安心だけど、いざという時に使うものって感じでしょう? だから、もっと簡単に身分を証明できるものもあった方がいい。たとえば、街に入る時に見せれば、確認がすぐ終わって、ササッと中に入れるようなものね。
それが、ケロケロたちが持っている冒険者カードや、商人ギルドで発行されるギルドカード。家族証明書を見せてもいいけれど、アーセリオ様が私の後見人だって分かると、悪人からは守ってもらえる反面、擦り寄ってくる面倒な人たちも出てくるみたいで。
だから普段は、こういったギルドカードを持っておいた方がよく。それで、ケロケロとグレイスは冒険者カードを持ってるでしょう? だから私も冒険者カードでいいんじゃないか、って話になったみたい。
ギルドじゃないのに作れるの? って聞いたら。今それをできる人を呼んでるから大丈夫だって。ただ、その人が来てから、すぐに作れるように、私の能力を確認しておく必要があって、ステータスを確認する道具で、私のステータスを調べたんだ。
ステータスを調べる道具は、私の顔くらいの四角い木の箱の真ん中に、嘘発見の道具と同じような、でももっと小さな、透明な石が付いていて。その石を触るだけ。勝手に私の魔力を感じ取ってくれて、その魔力から私のことが分かるんだ。
言われてすぐに石を触った私。そうしたらすぐに石が少しだけ光って、そのあとはホログラムみたいな物がブワッと現れ、それにいろいろなことが書いてあったよ。
ポル君は、そのホログラムみたいな物が気に入ったの。それで手を突き出したり、顔を突っ込んだり。今はお尻をフリフリして、ケロケロに怒られてるけど……。
と、それは今はよくて。私の何が問題だって?
「けりょけりょ、ぐれいしゅ、もんだい?」
『ああ。だが別に黙っていれば問題はない。ただ偽装するのがな』
『リアが私たちのように、偽装できれば良いのですが。さすがに今のリアでは、まだできませんからね。なので作る人に偽装してもらいます』
……良いのかそれで。簡単に言ってるけど。
「……もんだい、なにもんだい?」
『俺たちは別に良いんだがな』
『ええ、私も気にしませんが、人間や他の種族では気にする者達が多いのです。これですね』
グレイスが、ホログラムのようなものの一部を指さす。……やっぱりか、やっぱりこれが問題なのか!
いやね、何か問題でもあるの!? って。私の力を調べただけでしょう? なんて心の中で言ってたけど。実は、これ問題なんじゃ? と思っていた箇所が1ヶ所あって。でも見なかった事にしてたんだよ。
それで問題って言われた時に、それ以外のことで。例えば使える魔法が多すぎるとか、基本の能力以外の能力も多いとか、そういうのが問題ならまだ良いなぁ、って思ってたんだけど。
でもやっぱり、グレイスが指差したのは、私が問題なんじゃ、って思っていた部分だった。そこに書かれていたのは……。
『この、神の愛し子、というのが、少々問題なのです』
『おお~! ……これなに?』
それまで、ケロケロとグレイスを威嚇していたポル君が、私がある事をやったら。すぐに威嚇をやめて、すぐにテーブルに乗り、興味深々にそれを突いてきたよ。
『ふお!? てがむこうにつきでた!? てこわれた!?』
「こわりぇてなに。いちゃくないでちょ?」
『……いたくない。これかべじゃない?』
マジマジと自分の手を見て、またそれを見る。それからもう1度近づいて、突いてみたり、足蹴りしてみたり、最後には顔を突っ込ませて、そのあとニコニコしていたよ。
部屋の探検が途中で終わって、かなり機嫌が悪かったけど。新しい不思議なものが出てきたから、機嫌が直ったみたい。
ただ、ニコニコのポル君と違い、何故か驚いた顔をした後、おでもに手を当てて、あー、なんて事だ、みたいな。とても困っているベルナードさんと。やっぱり驚いたあと、とっても真剣な顔をして、それを見たアーセリオ様。
でも、ポル君がそれから顔を出したもんだから、ポル君に驚いて現実に戻ってきたよ。
「……本当だったのか」
『本当に決まっているだろう』
『そこの道具でも確認したはずですが?』
「いや、確かに確認はしたんだが。改めて本当に記載されているのを見たらな」
「兄上、前回から何年ぶりでしょうか」
「あー、50年ぶりくらいか? もしかしたら隠されていた可能性もあるが、世界が知っているとなると50年ぶりだろう。ただ、俺もお前も生まれる前だからな。アルガーノン、間違いないか?」
「はい。それで間違いないかと」
アルガーノンさんは、筆頭執事さんだよ。なんかいかにも、これぞ執事! って雰囲気の、ちょっと渋カッコいいおじいさん執事さん。
「他に何か情報は?」
「いいえ、ございません。ベルナード様がおっしゃったように、隠されていた可能性もございます。ですが、そのような情報は。少々噂が立ちましたが、それは偽情報であったと判明しております」
「だよな。……はぁ、これは驚いたな。それにしても、お前たちが先に話してくれて良かった。もしこれが外に漏れていたら、リアはまた別のことで大変なことになっていただろうからな」
「そうですね。この情報が世に出てしまっていたら、たとえ私が後見人であったとしても、リアをどこまで守れたか分かりません」
え? 何々? なんか不穏な話してるけど、何か問題があるの!? ただ私の力を調べただけじゃ?
さっきからポル君は何に喜んで、ベルナードさんたちは何に驚いたり困ったりしているのか。
それは私のステータスを見たから。まぁ、ポル君は、私のステータスに喜んでいるんじゃなく、ステータスを見ることができる道具に喜んでいるんだけどね。
家族証明書って、持っていれば安心だけど、いざという時に使うものって感じでしょう? だから、もっと簡単に身分を証明できるものもあった方がいい。たとえば、街に入る時に見せれば、確認がすぐ終わって、ササッと中に入れるようなものね。
それが、ケロケロたちが持っている冒険者カードや、商人ギルドで発行されるギルドカード。家族証明書を見せてもいいけれど、アーセリオ様が私の後見人だって分かると、悪人からは守ってもらえる反面、擦り寄ってくる面倒な人たちも出てくるみたいで。
だから普段は、こういったギルドカードを持っておいた方がよく。それで、ケロケロとグレイスは冒険者カードを持ってるでしょう? だから私も冒険者カードでいいんじゃないか、って話になったみたい。
ギルドじゃないのに作れるの? って聞いたら。今それをできる人を呼んでるから大丈夫だって。ただ、その人が来てから、すぐに作れるように、私の能力を確認しておく必要があって、ステータスを確認する道具で、私のステータスを調べたんだ。
ステータスを調べる道具は、私の顔くらいの四角い木の箱の真ん中に、嘘発見の道具と同じような、でももっと小さな、透明な石が付いていて。その石を触るだけ。勝手に私の魔力を感じ取ってくれて、その魔力から私のことが分かるんだ。
言われてすぐに石を触った私。そうしたらすぐに石が少しだけ光って、そのあとはホログラムみたいな物がブワッと現れ、それにいろいろなことが書いてあったよ。
ポル君は、そのホログラムみたいな物が気に入ったの。それで手を突き出したり、顔を突っ込んだり。今はお尻をフリフリして、ケロケロに怒られてるけど……。
と、それは今はよくて。私の何が問題だって?
「けりょけりょ、ぐれいしゅ、もんだい?」
『ああ。だが別に黙っていれば問題はない。ただ偽装するのがな』
『リアが私たちのように、偽装できれば良いのですが。さすがに今のリアでは、まだできませんからね。なので作る人に偽装してもらいます』
……良いのかそれで。簡単に言ってるけど。
「……もんだい、なにもんだい?」
『俺たちは別に良いんだがな』
『ええ、私も気にしませんが、人間や他の種族では気にする者達が多いのです。これですね』
グレイスが、ホログラムのようなものの一部を指さす。……やっぱりか、やっぱりこれが問題なのか!
いやね、何か問題でもあるの!? って。私の力を調べただけでしょう? なんて心の中で言ってたけど。実は、これ問題なんじゃ? と思っていた箇所が1ヶ所あって。でも見なかった事にしてたんだよ。
それで問題って言われた時に、それ以外のことで。例えば使える魔法が多すぎるとか、基本の能力以外の能力も多いとか、そういうのが問題ならまだ良いなぁ、って思ってたんだけど。
でもやっぱり、グレイスが指差したのは、私が問題なんじゃ、って思っていた部分だった。そこに書かれていたのは……。
『この、神の愛し子、というのが、少々問題なのです』
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