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47話 災害級な匂いを発する薬
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それは人間には全く効かず、魔獣にはよく効く薬で、飲むだけで全体的な力が上がるらしい。ただ、上がると言ってもバカ上りするわけでもなく、今みたいに少しだけ攻撃力が上がるだけみたいだけど。
それよりも、この薬には大きな問題な問題があって、それが薬の匂いだ。人には全く分からないけれど、魔獣にとっては災害級なほど、酷い匂いらしくて。
どんな匂いかと言えば、物が腐ったような、汚物のような匂いで。薬によっては隣街にまで匂いが届いてしまい、体調不良の魔獣が続出するようだ。
しかもその匂いを取るには、別の薬を使うんだけど。やたら時間がかかって、その間に魔獣たちの具合がまた悪くなったり、余計具合が悪くなったりしてしまうっていう。だからこっちの国では、使用禁止の薬として扱われているらしい。
そんな厄介な薬をサンデリオは使い。ワイバーンたちは少しだけ力を上げ、でも匂いで具合が悪くなり、さらに暴れるようになったと。
ポル君が鼻を押さえて、床の上を『うえぇぇぇ、くちゃらちゃあ』と言いながら、転がり回っている。
『ポル、とりあえずこれを使っておけ』
『はなは、すこしよくなっても、くちがまがる』
『だが、そのまま匂いを嗅いでいるより良いだろう』
ケロケロがポル君に渡したのは、ワタワタという花のワタだった。ふわふわのワタの花を咲かせるん花で、本当に花びらがワタなの。
このワタは、この世界で暮らす人々だけに関わらず、魔獣たちも良く使うみたいで、珍しい物ではなく。枕とか毛布とか、寝具に使うのはもちろん、他にも色々な用途で使われるんだ。
そのワタをポル君に渡したのはケロケロ。何に使うのかと思ったら、ポル君がワタをコロコロと丸めて、自分の鼻に突っ込んだ。
ああ、鼻栓か。でも口呼吸って、結局は匂いを感じちゃうんだよね。でも災害級の臭さだっていうし。これで少しでも良くなるのかな?
って、ケロケロとグレイスもか!? ああ、イケメン2人が鼻栓。仕方ないんだけど、ビジュアルが……。
サンデリオン、よくも私のかっこいい、そして可愛い家族に、こんな格好をさせたな。勝手に動けないから、私の方からそっちへ行けないけど。もしもこっちにきてみろ、絶対に許さないからな。
『匂いを消す薬は?』
鼻にワタを詰め込んでいるから、鼻声のケロケロたち。そうそう薬。匂いを消す薬はどこ? なんか匂いを消すのに時間がかかるみたいだし、すぐに薬を使わないと、こんな姿のケロケロたちを人前に出せない……。
じゃなかった。早く匂いを消さないと、ケロケロたちの具合が悪くなったら大変だよ。ほら、ポル君なんて少しでも匂いを消そうと思って、マジックバックから木の板をとりだしてえ、団扇みたいに仰ぎ始めたし。……なんか盆踊りで踊ってるみたいだな。
「今、用意している。ただ、魔獣たちに聞いたんだが、いつもよりも匂いが酷いようでな。匂いを消すのにどれくらい時間がかかるか。どうなんだ? お前たちが嗅いだ感じ酷い方か?」
『そうですね、私たちがこれをするくらいですから』
グレイスが鼻栓を指す。
「そうか。薬が使われてすぐに報告が来たんだが、どうやら奴らは新しい薬を使ったようだ。実は別の国から、新しい薬が出回り始めたらしい、という情報が入っていてな。それと今回の報告を照らし合わせてみると、確かにその新しい薬のようでな。今までの物よりも少し長く力が増幅するが、その分匂いもさらにキツくなっていると」
『少しとは?』
「本当に少しだ」
聞いてみると30分くらいしか、強くなる時間は伸びていないみたい。それなのに匂いは1、5倍になったって。たかだか30分のために、災害級の匂いが、1、5倍? え? この薬を作った奴はバカなのか? それでどれだけの魔獣が苦しむと思っているんだ?
おい、今すぐに私の前に出てこい。私がボコボコにお仕置きを……、できないかもしれないから。ケロケロたちにお仕置きしてもらうから、今すぐ出てこい!
『なるほど、そんな物が……』
『それで奴は研究をしていたのか……』
「ん? 何だ?」
『いや。何でもない。グレイス、あれを出してやれ』
『そうですね。少しでも早く、匂いを消さなければいけませんからね。私たちはまた貰いにいけば良いですし』
グレイスはマジックバックをガサゴソすると、大きな瓶を2つ取り出し、それをベルナードさんに渡したよ。
「これは?」
『あの薬によく効く薬です。知り合いから分けてもらったんですよ。これを使えば普通の薬よりも早く、匂いが消せるでしょう』
「本当か!?」
『使い方はいつもの薬と同じだ。早く行け。これ以上酷くなれば奴らと戦う前に、こちらの魔獣がやられるぞ。まぁ、向こうのワイバーンも倒れるだろうがな』
「すまない、使わせてもらうぞ!!」
そう言い、すぐに部屋を出て行ったベルナードさん。私たちと言えば、ケロケロたちが使用人さんにお願いして、街を見渡すことができるバルコニーまで来させてもらったよ。さすがお屋敷のバルコニー。普通に広い。
私たちがバルコニーに来たって事で、ランドルフさんが心配して来てくれた。
「何をなさるので?」
『俺たちは俺たちで、匂いを消して過ごそうかと思ってな』
そう言いながら小瓶を取り出したケロケロ。ベルナードさんに渡した薬が入っているって。
『部屋の中にこもってしまった匂いは、外の匂いを消すよりも時間がかかる、ならば外がしっかりと見えるこの場所で、匂いを消して過ごしていた方が良いからな』
どおりでおもちゃとか、お菓子とか、昼寝用のクッションとか、全部持ってきたわけだ。これからここで匂いを消すって。早くケロケロたちが苦しまないように匂いを消さなくちゃね。
それよりも、この薬には大きな問題な問題があって、それが薬の匂いだ。人には全く分からないけれど、魔獣にとっては災害級なほど、酷い匂いらしくて。
どんな匂いかと言えば、物が腐ったような、汚物のような匂いで。薬によっては隣街にまで匂いが届いてしまい、体調不良の魔獣が続出するようだ。
しかもその匂いを取るには、別の薬を使うんだけど。やたら時間がかかって、その間に魔獣たちの具合がまた悪くなったり、余計具合が悪くなったりしてしまうっていう。だからこっちの国では、使用禁止の薬として扱われているらしい。
そんな厄介な薬をサンデリオは使い。ワイバーンたちは少しだけ力を上げ、でも匂いで具合が悪くなり、さらに暴れるようになったと。
ポル君が鼻を押さえて、床の上を『うえぇぇぇ、くちゃらちゃあ』と言いながら、転がり回っている。
『ポル、とりあえずこれを使っておけ』
『はなは、すこしよくなっても、くちがまがる』
『だが、そのまま匂いを嗅いでいるより良いだろう』
ケロケロがポル君に渡したのは、ワタワタという花のワタだった。ふわふわのワタの花を咲かせるん花で、本当に花びらがワタなの。
このワタは、この世界で暮らす人々だけに関わらず、魔獣たちも良く使うみたいで、珍しい物ではなく。枕とか毛布とか、寝具に使うのはもちろん、他にも色々な用途で使われるんだ。
そのワタをポル君に渡したのはケロケロ。何に使うのかと思ったら、ポル君がワタをコロコロと丸めて、自分の鼻に突っ込んだ。
ああ、鼻栓か。でも口呼吸って、結局は匂いを感じちゃうんだよね。でも災害級の臭さだっていうし。これで少しでも良くなるのかな?
って、ケロケロとグレイスもか!? ああ、イケメン2人が鼻栓。仕方ないんだけど、ビジュアルが……。
サンデリオン、よくも私のかっこいい、そして可愛い家族に、こんな格好をさせたな。勝手に動けないから、私の方からそっちへ行けないけど。もしもこっちにきてみろ、絶対に許さないからな。
『匂いを消す薬は?』
鼻にワタを詰め込んでいるから、鼻声のケロケロたち。そうそう薬。匂いを消す薬はどこ? なんか匂いを消すのに時間がかかるみたいだし、すぐに薬を使わないと、こんな姿のケロケロたちを人前に出せない……。
じゃなかった。早く匂いを消さないと、ケロケロたちの具合が悪くなったら大変だよ。ほら、ポル君なんて少しでも匂いを消そうと思って、マジックバックから木の板をとりだしてえ、団扇みたいに仰ぎ始めたし。……なんか盆踊りで踊ってるみたいだな。
「今、用意している。ただ、魔獣たちに聞いたんだが、いつもよりも匂いが酷いようでな。匂いを消すのにどれくらい時間がかかるか。どうなんだ? お前たちが嗅いだ感じ酷い方か?」
『そうですね、私たちがこれをするくらいですから』
グレイスが鼻栓を指す。
「そうか。薬が使われてすぐに報告が来たんだが、どうやら奴らは新しい薬を使ったようだ。実は別の国から、新しい薬が出回り始めたらしい、という情報が入っていてな。それと今回の報告を照らし合わせてみると、確かにその新しい薬のようでな。今までの物よりも少し長く力が増幅するが、その分匂いもさらにキツくなっていると」
『少しとは?』
「本当に少しだ」
聞いてみると30分くらいしか、強くなる時間は伸びていないみたい。それなのに匂いは1、5倍になったって。たかだか30分のために、災害級の匂いが、1、5倍? え? この薬を作った奴はバカなのか? それでどれだけの魔獣が苦しむと思っているんだ?
おい、今すぐに私の前に出てこい。私がボコボコにお仕置きを……、できないかもしれないから。ケロケロたちにお仕置きしてもらうから、今すぐ出てこい!
『なるほど、そんな物が……』
『それで奴は研究をしていたのか……』
「ん? 何だ?」
『いや。何でもない。グレイス、あれを出してやれ』
『そうですね。少しでも早く、匂いを消さなければいけませんからね。私たちはまた貰いにいけば良いですし』
グレイスはマジックバックをガサゴソすると、大きな瓶を2つ取り出し、それをベルナードさんに渡したよ。
「これは?」
『あの薬によく効く薬です。知り合いから分けてもらったんですよ。これを使えば普通の薬よりも早く、匂いが消せるでしょう』
「本当か!?」
『使い方はいつもの薬と同じだ。早く行け。これ以上酷くなれば奴らと戦う前に、こちらの魔獣がやられるぞ。まぁ、向こうのワイバーンも倒れるだろうがな』
「すまない、使わせてもらうぞ!!」
そう言い、すぐに部屋を出て行ったベルナードさん。私たちと言えば、ケロケロたちが使用人さんにお願いして、街を見渡すことができるバルコニーまで来させてもらったよ。さすがお屋敷のバルコニー。普通に広い。
私たちがバルコニーに来たって事で、ランドルフさんが心配して来てくれた。
「何をなさるので?」
『俺たちは俺たちで、匂いを消して過ごそうかと思ってな』
そう言いながら小瓶を取り出したケロケロ。ベルナードさんに渡した薬が入っているって。
『部屋の中にこもってしまった匂いは、外の匂いを消すよりも時間がかかる、ならば外がしっかりと見えるこの場所で、匂いを消して過ごしていた方が良いからな』
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